【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、弱めの米経済指標を背景にエネルギー需要減退への懸念が高まり、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前9時50分現在、前日比0.31ドル安の1バレル=82.50ドル。
米商務省が25日発表した2024年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比1.6%増となり、伸びは前期(3.4%増)から大きく鈍化した。市場予想(2.4%増)も下回った。これを受けてエネルギー需要の減退懸念が拡大し、売りが先行している。
一方、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと交戦するイスラエルの政府報道官は24日、「(最南部)ラファでの対ハマス作戦に向かって前に進んでいる」と述べた。ラファへの軍事侵攻が本格化すれば地政学的リスクの一段の悪化は免れないとの見方から、下値は限定的となっている。(了)
時事通信
最終更新:4/26(金) 0:26
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