〔NY外為〕円、155円台後半(25日朝)

4/25 22:29 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=155円台後半に下落している。午前9時現在は155円50~60銭と、前日午後5時(155円28~38銭)比22銭の円安・ドル高。
 米商務省が朝方発表した1~3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値は季節調整済み年率換算で前期比1.6%増と伸び率は前期(3.4%増)から大幅に鈍化。市場予想(2.4%増=ロイター通信調べ)も下回った。一方、米労働省が公表した週間新規失業保険申請件数(20日までの1週間)は前週比5000件減の20万7000件と、改善した。強弱まちまちの経済指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ開始時期を巡る不透明感が広がり、米長期金利の指標である10年債利回りが再び4.7%台に上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが加速。円はいったん155円30銭近辺を付けたあと、一時155円75銭近辺まで下落した。
 ただ、政府・日銀による介入警戒感がくすぶるほか、日銀の金融政策決定会合を翌26日に控え、円の下値はやや重い。さらに、日銀が国債買い入れ縮小の方法を検討するとの報を受け、円を買い戻す動きが一部見られるなど、不安定な相場展開が続いている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0690~0700ドル(前日午後5時は1.0693~0703ドル)、対円では同166円40~50銭(同166円13~23銭)と、27銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:4/25(木) 23:26

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