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今週のまとめ2月10日から2月14日の週

2月15日(土)8時00分配信 みんかぶFX

 10日からの週は、新型コロナウイルス関連の報道に神経質な展開だった。週前半は次第に感染者数の増加がペースダウンしてきたことが好感され、株高とともにリスク選好的な動きが支配的だった。しかし、中国当局が調査方法の変更を理由に感染者数が大幅増と発表すると、市場は株安・債券高・円高などの反応を広げた。市場の楽観ムードに冷水を浴びせられる格好となった。ただ、米株は最高値更新からの調整売りは浅く済んでおり、中国株なども次第に底堅さ増した。ドル円は110円台をつけたあとは上値が重くなったが、109円台半ばはサポートされた。リスク動向に敏感な豪ドルは上昇一服も、ドル円と同様に下げも限定的。豪ドル円は74円を挟む水準で取引された。ユーロ相場は軟調。中国経済減速への警戒感が根強く、ユーロ圏経済の成長鈍化が意識された。ユーロドルは1.08台へ、ユーロ円は118円台へと軟化。一方、ポンドは堅調。対ユーロでの買いが下支えするなかで、英財務相人事の変更が財政出動への期待へとつながっていた。ポンドドルは1.30台へ、ポンド円は143円台へと高値を伸ばした。全般的にはドル高の地合いで、ドル指数は昨年10月以来の高水準となっている。



(10日)
 東京市場は、小動き。ドル円は109円台後半での推移が続いた。先週末の米雇用統計が強い内容だったことで、ドル円は買われたが、110円には乗せ切れず逆に109.50台まで反落した経緯があった。週明け相場はそのレンジ内での取引に終始している。新型コロナウイルスのの感染拡大が継続しており、日本ではクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号での感染者が60名増え約130名にとの報道があった。ただ、ドル円相場への影響は限定的だった。ユーロドルは1.0950前後の安値圏での揉み合い。わずかに安値を広げたが、下押しも限定的。豪ドル/ドルは下押しの後で、0.67台を回復。中国人民銀行の資金供給が警戒感後退につながった面もあった。人民元は元高に。

 ロンドン市場では、ドル円は109円台後半での揉み合い。下げて始まったアジア株が、中国株の買戻しをきっかけに全般に下げ幅を縮小した。ロンドン朝方にドル円は109.85近辺まで上昇した。ユーロドルは1.0945近辺まで軟化するなど、ドル高の動きが先行した。ただ、いずれも直近のレンジ内での取引にとどまっており、大きな動きにはならず。その後は、曽越値を戻して揉み合いに。ポンドはやや値動きが目立った。朝方はポンドドルが軟調で、1.29台を割り込むと、昨年11月以来の安値水準である1.2872レベルまで下落した。週末に行われたアイルランドの総選挙で、英領北アイルランドとの統一を党是とする左派シンフェイン党が第一党になったことなどが警戒感につながった。もっとも、売り一服後は買い戻しが優勢になり、東京市場の高値を超えて1.2930台まで上昇した。

 NY市場は、小動きだった。ドル円は上値が重い展開だったが、下押しも限定的。109.55近辺の21日線のサポートは維持された。中国のコロナウイルス感染の被害が拡大しており、日本などにも感染者増加の動きが広がっている。ただ、中国での企業活動や移動制限がきょうから一部緩和され、労働者が出勤し始めている。ユーロドルは1.09台前半へと下落。中国経済への警戒感が重石となるとともに、ドイツ政府への不透明感も加わっている。(CDU)の党首を務めているクランプカレンバウアー氏が首相就任を断念し、党首も辞任する意向を固めたと伝わっている。ポンドドルはロンドン市場での上下動のあと、1.29近辺に落ち着いた。ポンドはEUとの貿易協定の交渉への懸念が強まっており、上値の重い展開が続いている。

(11日)
 東京市場は、建国記念日の祝日で休場。
 
 ロンドン市場では、ポンドが買われる場面があった。序盤はポンドドルが1.2895レベルまで安値を広げる動きがみられたが、第4四半期の英GDP速報値などの発表を控えて、反発に転じた。GDPは前期比横ばいと予想通りだったが、前年比が+1.1%と前回並みの伸びを維持、月次GDPがプラスに転じる結果となった。ポンドドルは1.2942レベルまでこの日の高値を伸ばした。12月の英商品貿易収支は8.45億ポンドの黒字と事前予想100億ぽんど赤字に対してサプライズの結果となり、EU域外輸出の好調が示された。その後はレンジ内での取引に落ち着いた。欧州株や米株先物は上昇しており、前日の米株高やきょうの中国株の堅調な動きが好感されている。ドル円は109円台後半での揉み合い。序盤の買いは109.95レベルまでと110円には届かなかった。ユーロドルは1.09台前半、ユーロ円は119台後半から120円近辺での揉み合い。ポンド以外は静かな展開となっている。

 NY市場で、ドル円は109円台後半での上下動。米株が一時、最高値を更新し、ドル円も110円をうかがう動きを見せたがオプションやヘッジ関連の注文で110円台にはなお慎重なようだ。中国の専門家から、あと数週間でウイルス感染拡大は落ち着くとの発言も伝わり、きょうの市場は懸念を一服させている。市場からは、中国経済への影響がどの程度になるのか、なお未知数な中、いまは目の前にある事実が市場をサポートしているとの声も聞かれる。底堅い米経済、堅調な米企業決算、そして、FRBのサポート姿勢の3点のようだ。パウエルFRB議長の議会証言が下院で行われており、「見通しへのリスクは残り、中国のコロナウイルス感染の影響を注視している」と述べていた。ユーロドル1.09台前半やポンドドル1.29台後半など、下落は一服した。ラガルドECB総裁が欧州議会で、財政政策とのぽりじーミックスや金融政策の副作用について言及しており、追加緩和に慎重姿勢との印象を与えた。
 
(12日)
 東京市場は、小動き。ドル円は109円台後半での揉み合いが続いた。株高などで比較的しっかりとした値動きだが、110円手前の売りを崩すには至らず。朝方のレンジは12銭にとどまった。ユーロドルは11ポイント、ポンドドルは19ポイントのレンジと、主要通貨は小動きだった。そのなかで、NZドル買いが目立った。NZ中銀金融政策理事会結果は、事前見通し通りの金利据え置き。声明では低金利の維持が必要などの文言があり、緩和政策の維持姿勢が示された。一方で、新型コロナウイルスの影響について比較的短期にとどまる見通しを示したほか、今後の中銀による政策金利見通しにおいて来年3月末までの金利据え置きを示唆し、市場で期待が広がる追加緩和に消極的な姿勢を示した。対ドルで0.64近辺から0.64台後半へと買われた。

 ロンドン市場では、ドル円が110円台へと一時急伸した。ドル円は109.80-90レベルで揉み合っていたが、109.90レベルを上回ると一気に110.13レベルまで上伸した。欧州株や米株先物は上げ幅を拡大し、米10年債利回りは1.63%台へと上昇した。リスク選好的な局面となったが、目立った材料・報道はみられなかった。その後は値動きが落ち着き、ドル円は109.90台での揉み合いに。クロス円も一時円売りに傾き、ユーロ円は120.30近辺、ポンド円は142.90近辺に高値を伸ばした。豪ドル円は74.30近辺まで買われた。その後も株式は堅調に推移しているが、為替市場での円売りは一服。ユーロドルは1.09台前半で方向感に欠けた取引。ポンドドルは1.29台後半で振幅したあと、高値付近を維持している。対ユーロでもポンドは堅調な足取り。12月のユーロ圏鉱工業生産は予想以上の落ち込みを示した。マクルーフ・アイルランド中銀総裁やレーンECBチーフ・エコノミストは、新型ウイルスが短期的に成長に悪影響を与えるとの見方を示した。

 NY市場で、ドル円は110円台を回復した。米株が最高値を更新し、米国債利回りも上昇するなど、リスク選好の雰囲気がドル円をサポートした。市場は、中国のコロナウイルス感染への警戒感を緩めているもよう。感染者数は増えているものの、増え方が鈍化しており、ピークが近づいているとの期待感が高まっている。ただ、110円台では引き続き上値が重い。ウイルス感染で、一時高まっていたFRBの年内利下げ期待がやや後退している。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、年内据え置きの確率が前日から若干上昇した。ユーロドルは下げが加速し、1.0865近辺まで一時下落した。2017年5月以来の安値水準。一部からは、ドイツ経済がテクニカル的なリセッションに入る恐れがあるとの指摘も出ていた。ポンドドルは1.2990近辺まで一時上昇したが、NY時間では伸び悩んだ。3月に公表予定の予算案での財政刺激策への期待もあるようだ。一方、EUとの貿易交渉の難航、英中銀の利下げなどの観測もでていた。

(13日)
 東京市場では、朝方に円高の動きが広がった。前日の円安の動きを受けて110円台で始まったドル円だが、新型コロナウイルス関連の報道で円買いの動きが広がった。湖北省での新型コロナウイルス感染者が一気に拡大。14000人超という数字が発表されたことで、ドル円は109.80近辺まで下落した。その後は、判断基準を他のところに合わせる形で変更したことが要因とされ、下がったところからは買い戻しが入った。ただ、110円台には戻しきれず。前日に下落したユーロドルは安値圏での揉み合い。ユーロ円は119円台後半から119.40割れまで下押しされた。

 ロンドン市場では、リスク回避の動き。東京朝方に報じられた、中国の湖北省で新型ウイルスの感染者数が急増したことが背景。これまで、感染者数の増加が次第にピークアウトしてきているとの楽観的な見方が株高やドル高の動きを支えていたが、きょうは流れが反転している。欧州株や時間外取引での米株先物が大幅安に。主要各国の国債が買われており、米10年債利回りは一時1.56%台まで低下。ドル円は安値を109.62レベルに広げた。米債利回り低下で、ドル相場はドル安方向への動き。ポンドドルは1.29台前半から後半へと反発。一方、ユーロドルや豪ドル/ドルの反発は比較的小幅にとどまっている。リスク回避の円買い圧力もあって、ユーロ円は119円台前半へと安値を広げた。ポンド円は142円台前半、豪ドル円は73円台後半で神経質に振れている。WHOは感染者数の定義を広げたことが急増の背景としているが、市場の不信感はぬぐえていない。

 NY市場では、ドル円の下落は一服。中国当局が確認基準を変更し、今度は感染者数が12日に1万4840人増と急増したことを明らかにした。拡大ぺース後退の楽観ムードは一気に冷めた経緯があった。さらにFOXニュースが「中国当局はコロナウイルス感染を少なくとも10万人過少報告している」と伝えた。NY序盤にはドル円が109.65近辺に再び下落したが、米株が下げ渋ったことでドル円の売りも一服した。ただ、109.80台までの上値も重い。ユーロドルは下値模索が続き、一時1.0835近辺と2017年以来の安値水準をつけた。中国と伴にユーロ圏経済への懸念にもつながっており、ユーロを圧迫しているようだ。あすのドイツGDPに対する警戒感も。一方、ポンドは急伸。ポンドドルは1.3070近辺まで買われた。英内閣改造で、ジャビッド財務相の辞任が報じられると、一時売りに反応した。その後、公認にスナック氏が指名されると、ポンド買いが強まっている。ショートカバーとともに、英首相が目指す大胆な財政拡大策への思惑もひろがっていた。

(14日)
 東京市場は、小動き。ドル円は109円台後半で揉み合った。109.73から109.91レベルまでのレンジで、前日終値からは円安方向への動きがみられた。ただ、狭いレンジにはとどまっている。110円は引き続き重い。中国株は堅調に推移している。一方、日経平均は続落。ユーロドルは1.0827レベルに安値を広げた後も戻りは限定的。上値が重い。ユーロ円は119円割れ水準での揉み合い。ポンドドルは前日の大幅上昇を受けて1.30台前半から半ばに高止まりしている。昨日のジャビッド英財務相の辞任が、財政出動への期待につながった。

  ロンドン市場は、前日の値動きの調整が中心。昨日の英内閣改造では予想外にジャビッド英財務相が辞任し、後任にスナック財務次官が指名された。市場では積極的な財政政策への期待が広がったもよう。ポンド買いの動きが広がった。同時にユーロは売られており、クロス取引が活発だった。きょうは目立った新規材料に欠けるなかで、調整の動きが入っている。ユーロポンドが小反発するなかで、ポンドドルは1.30台前半へと反落、ユーロドルは1.08台半ばへと反発している。ただ、前日の値動きと比べると小動き。 独GDP速報値は前期比横ばいと冴えなかったが、ユーロ売り反応はみられず。新型ウイルス関連の目新しい材料に欠けるなかで、米株先物や欧州株は小幅の値動き。ドル円は109.80近辺で揉み合っている。

 NY市場でドル円は109円台後半での小幅な値動きが続いた。本日のレンジは21銭程度。ウイルス感染の動向に市場の関心が集中する中、中国当局が発表した13日時点の新たな感染者の増加は4823人となった。確認基準を変更し大幅増となった前日からは鈍化しているものの、依然として収束の気配は見せていない。警戒感は依然として根強く、ドル円の上値を圧迫している。 

最終更新:2月15日(土)8時00分

みんかぶFX

 

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