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LNG、歴史的安値に=暖冬や新型肺炎で需要急減

2月15日(土)15時00分配信 時事通信

 【ニューヨーク時事】液化天然ガス(LNG)が歴史的な安値を付けている。アジア市場のスポット(随時契約)価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり3ドルを割り込み、史上最安値圏を推移。米国などで生産が増える一方、世界的な暖冬や新型コロナウイルスの感染拡大による中国需要の急減で、供給過剰懸念が一気に高まった。
 「願い事が一つかなうなら、いてつく猛吹雪が欲しい」。オーストリアのエネルギー大手OMVのシール最高経営責任者(CEO)は米CNBCテレビのインタビューで、暖房需要への期待を皮肉交じりに述べた。同社の2019年10~12月期決算は、ガスなど商品価格の下落で大幅な減益となった。
 さらに新型ウイルスの拡大で、相場には一段の下押し圧力がかかる。日本に次ぐ世界2位のLNG輸入国である中国では、春節(旧正月)の連休が明けても感染防止で工場の操業停止が続き、LNG需要が急激に減っている。
 英紙フィナンシャル・タイムズによると、中国のLNG輸入業者は契約上の「不可抗力条項」を発動し、2月の受け渡し分の最大70%をキャンセルする可能性があるという。
 一方、トランプ米政権は貿易赤字削減やエネルギー産業の活性化を目指し、LNGの輸出拡大に力を入れている。日本企業が参画する米LNG事業が複数始動するなど、増産基調は続いており、需給の緩みは当面解消されそうにない。 

最終更新:2月16日(日)8時00分

時事通信

 

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