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積立投資は長期継続してこそ効果大! 「ひふみ投信」は10年積立で元本の2倍超

2月14日(金)21時00分配信 モーニングスター

提供:モーニングスター社
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提供:モーニングスター社
 つみたてNISAが始まって2年が経過した。2017年9月には内閣府に「人生100年時代構想会議」が設けられ、19年6月には国会で「年金2000万円不足問題」が取り上げられるなど、この2年間は資産形成の必要性を訴えるようなニュースも豊富だった。老後の生活を豊かにしようと一念発起して積立投資を開始した人は、つみたてNISAで約170万人(19年9月末)、iDeCo(個人型確定拠出年金)で約147万人(19年12月末)になった。さて、積立開始から1年以上の期間が経過し、毎月の積立は継続しているだろうか?
 
 積立投資の効果が実感されるまでには一般に時間がかかる。現在、つみたてNISAやiDeCoで毎月積み立てられている金額は1人当たり平均で1万円~1.5万円程度。毎月1万円の積立を1年間続けたとしても元本総額は12万円。たとえば、TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックス投信「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」(設定・運用は三菱UFJ国際投信)で毎月1万円を1年間積み立てたとすると、20年1月末現在で残高は12.78万円になっている。元本に対する評価益は7800円だ。
 
 1年前に12万円を一括投資した場合の残高は13.2万円であり、1.2万円の評価益になる。過去1年間でTOPIX(配当込み)は10.2%上昇したため、一括で投資した場合は1割程度の利益が出ていると分かりやすいが、積立投資の場合は毎月の購入時の基準価額が変化するため、直感的には利益の水準が把握しづらい。むしろ、積立投資の場合は、利益の多寡を意識しないで「ほったらかし」で続けることができる投資法として重宝されている。「価格が下がるほどに購入量が増える」という積立効果だけを信じて続ければ、5年、10年と継続することによって、いつの間にか一財産ができるというものだ。1年、2年の短期間では、積立効果はなかなか実感できない。
 
 つみたてNISAの主要な投資対象である低コストのインデックス投信は、制度の発足を意識してこの数年の間に設定された投信が多く、長い運用期間がない。そこで、つみたてNISAの対象商品の中で、長い運用実績のあるアクティブ型投信の10年間の積立投資効果を調べた。
 
 積立投資でもっとも高い投資成果を上げた順にパフォーマンス上位5ファンドは表のとおりだ。第1位の「ひふみ投信」(レオス・キャピタルワークス)は、10年間の投資元本120万円に対し、積立投資評価額は266.96万円と元本の2倍以上になっている。この「ひふみ投信」も過去1年間だけの成績では評価額が12.68万円と6800円の評価益でしかない。10年間継続することによって、大きな利益を得ることができた。
 
 過去10年間は、リーマンショックからの回復過程で、世界的に金利が低下して株価が大きく値上がりした期間にあたる。株価が右肩上がりで上昇するような市場では、積立投資は一括投資にはパフォーマンスで見劣りしてしまう。「ひふみ投信」の場合は、10年前に一括で120万円を投資していたら、元本は4倍超になった。ただ、一括で120万円投資する資金がなくても、毎月1万円を積み立てていくことによって10年で約267万円をつくることができたのは、株式を投資対象とした投信を積み立てた効果だろう。
 
 また、積立投資の効果は、その途中の価格変動の仕方によっては、一括投資よりも良好な投資成果につながる場合もある。過去5年間で毎月1万円を新興国株式のインデックス投信「野村インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i新興国株式)」(野村アセットマネジメント)に積立投資すると、元本60万円に対し、積立投資の評価が67.14万円に対し、一括投資では66.22万円。積立投資の方が5年間の運用成績が良かった。過去5年間の基準価額の動きは、一度下落した後で戻り、おおむね横ばいだったが、積立投資の場合は、価格が下落した時により多くの量を購入した効果が表れた。
 
 積立投資の効果は、1年、2年ではなく、5年、10年という中長期で継続することによって明らかになっていく。短期間で積立を止めてしまっては、積立効果が得られにくい。まずは、無理のない積立金額で初めて、できるだけ長く続けるよう心掛けたい。(表は、つみたてNISA対象ファンドの過去10年間の積立投資結果ランキング)
 
モーニングスター

最終更新:2月14日(金)21時00分

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