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株式週間展望=決算前の持ち高調整、仕切り直しへ向け様子見:中国PMI警戒、新型肺炎も注視

1月25日(土)8時06分配信 モーニングスター

現在値
高砂熱 1,852 +7
信越化 13,555 +190
日電産 14,155 +25
NEC 4,770 +45
富士通 12,680 +330
 決算発表シーズンに差し掛かり、日本株が伸び悩んでいる。中国で発生した新型コロナウイルスが経済に打撃を与える懸念も一因だが、前回の当欄で指摘したように、地合い軟化の根底には利益確定売りに傾く市場のスタンスがある。短信開示のピークの1月末へ向け、企業業績に対する強弱感に揺さぶられる展開が続きそうだ。

 今週の日経平均株価は再び2万4000円の大台を割り込み、週末は2万3827円(前週比214円安)で引けた。新型コロナウイルスに伴う肺炎の患者数は4ケタが視野に入り、死亡例も増えている。震源とされる中国・武漢市が実質的に封鎖される異例の事態に、世界的な景気腰折れリスクを指摘する報道もある。

 一方、WHO(世界保健機関)は「緊急事態宣言」を見送ったほか、中国当局によるウイルスの拡散防止策に一定の効果を期待する声も聞かれる。それを踏まえると、今週の日本株相場の弱含みは必ずしも感染症の「パンデミック(世界的規模での流行)」への不安だけのせいにはできないのではないか。

 23日には日本電産 <6594> が前年10-12月(20年3月期第3四半期)決算と同時に、通期の業績予想の下方修正を発表した。計画減額は同年10月の7-9月(第2四半期)決算発表時にもあったが、その際に株価は上昇している。これは個別の要因というよりも、マーケットの機運を反映した感が否めない。新型コロナウイルスはさておき、全般的に利益確定売りが出やすい状況になりつつあるとみられる。

 ただ、10-12月決算を機に選別物色が本格化する公算が大きく、好実態株に関しては早晩買い直される見通し。東証1部上場企業(3月期決算)は来週(27-31日)末の31日に最多の270社超が業績の開示を予定し、そのころまでにはポジション(持ち高)調整の動きは一巡するかもしれない。また、同日の日本時間午前には中国で1月製造業PMIが発表される。例年より早い春節(旧正月)休暇や今回の肺炎騒動の影響も想定され、弱めの内容となる可能性に注意したい。

 こうした中、来週の日経平均は上値の重い展開が続きそうだ。想定レンジは前回(2万3600-2万4400円)から200円切り下げ2万3400-2万4200円とする。ただ、決算発表の最初のヤマを越えた翌週には仕切り直しも視野に入る。市場では、米国で始まる税還付の資金による買いを期待する向きもある。

 来週の主なスケジュールは、国内で28日に12月企業向けサービス価格指数、29日に1月消費者動向調査、31日に12月有効求人倍率と同鉱工業生産が発表される。海外では27日にドイツの1月Ifo景況感指数。28、29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)は無風通過が予想され、30日には米10-12月期GDP(国内総生産)。31日には英国がEU(欧州連合)を離脱する見通し。

 決算は国内がピークの31日のほか、28日の信越化学工業 <4063> 、29日のNEC <6701> やファナック <6954> 、アドバンテスト <6857> 、30日の富士通 <6702> 、アンリツ <6754> 、東京エレクトロン <8035> などに注目。米国は28日のアップルや29日のフェイスブック、マイクロソフト、30日のアマゾン・ドット・コム、31日のキャタピラーなど。

 来週のクローズアップ銘柄は高砂熱学工業 <1969> 、池上通信機 <6771> 、そして2部低位株のウイルコホールディングス <7831> 。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:1月25日(土)8時06分

モーニングスター

 

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