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誰もが知る企業でも大化けすることも。米国個別株投資の醍醐味

1月20日(月)8時32分配信 HARBOR BUSINESS Online

(ハーバー・ビジネス・オンライン)
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(ハーバー・ビジネス・オンライン)
◆大化け狙いに! 成長を続ける「個別株」で投資の手ごたえを実感

 市場に丸ごと投資するだけで十分な利益を狙えるのが米国株の魅力ではあるが、市場平均を上回る大化けを狙うならやはり個別株だ。専業投資家のたぱぞう氏は米国の個別株の魅力をこう話す。

「米国企業は合理的な経営で利益を出しやすい。企業価値でもある株価を上げるのは最重要課題のひとつで、それができない企業トップは即交代です。経営者にとってはシビアでも、投資家にはありがたい環境なのです」

 しかも、米国ではアップルやアマゾンなど、イノベーションを起こしたプラットフォーム企業が続々と誕生してきた点も見逃せない。インターネット関連だけでなく、軍事や金融、ヘルスケアなどさまざまな分野で、米国企業は世界の主導権を握っている。

 一方で、安定成長期に入ると連続増配を続ける老舗企業が多いのも米国株の特徴だ。コカ・コーラやP&Gなど、半世紀以上にわたって連続増配する企業も少なくない。

「こうした企業が増配をやめれば一大事なので、よほどのことがない限り今後も続くでしょう」(グローバルリンクアドバイザーズ代表取締役の戸松信博氏)

◆独自分野で勢いよく伸びる「成長期待株」

①マッチ・グループ(MTCH)

大人気デートアプリ「ペアーズ」の親会社

 米国の有名デートアプリ「マッチ」「ティンダー」をはじめ、日本の「ペアーズ」など世界中のマッチングアプリを傘下に持つ。「米国ではデートアプリはとても身近に利用される存在なので、日本や新興国でもこれから今以上にどんどん浸透していくと考えられます。しかも、課金形態は業績の安定成長が期待できるサブスクリプションモデルです」(戸松氏)

②S&Pグローバル(SPGI)

S&P500など株価指数と信用格付け事業を展開

 S&P500やNYダウ平均など、有名な株価指数の算出企業を傘下に持つ金融情報サービス企業。「信用格付け機関としても世界のトップスリーにランクインする優良企業で、日本でもスタンダード&プアーズの格付けとして知られています。株価指数にしても格付けにしても、膨大な知見の集積が必要なビジネスなので、競合の参入障壁が非常に高く安定的」(たぱぞう氏)

③オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)

会計ソフトの大手雇用統計でもおなじみ

 企業に対し、人事や給与管理などの業務委託ソリューションを提供する。FX投資家になじみの深い「ADP雇用統計」は、同社の顧客を対象にした調査だ。「米国でもっとも支持される会計ソフト企業のひとつ。一度導入するとスイッチングコストが大きいので、乗り換えられる心配が少ない安定的なビジネスといえます」(たぱぞう氏)

④フェア・アイザック(FICO)

クレジットスコアを展開増配期待銘柄の側面も

 米国だけでなく世界中でクレジットスコアなどの分析ソリューションを展開する企業。「クレジットスコアは個人の信用情報を得点化したもので、クレジットカードを作ったりローンを組もうとする際に、金融機関などにデータ提供しています。基本的には値上がりが期待できる銘柄ですが、連続増配中で配当のうまみもあります」(たぱぞう氏)

◆10年以上の連続増配が続く「高配当株」

①ザ コカ・コーラ カンパニー(KO)

「バフェット銘柄」で有名 増配記録は半世紀以上

 言わずと知れたソフトドリンクの世界トップメーカー。コカ・コーラのほか、ファンタやダイエットコークなどのブランドを展開しており、そのブランド力はゆるぎない存在。コーヒーやエナジードリンクなどの拡大施策も堅調だ。「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェットの投資銘柄としても知られる。57年と半世紀以上にわたって連続増配を続けており、長期保有派にはピッタリの銘柄

②プロクター&ギャンブル(PG)

「P&G」ブランドで日用品を世界展開

 約180もの国と地域で展開する世界最大の日用品メーカー。主に「P&G」ブランド名でヘアケアやスキンケア用品、かみそり、オーラルケア用品、洗剤、紙おむつなどベビー用品といった幅広いアイテムを世界中で販売している。連続増配銘柄としても知られ、60年以上にわたり増配を続ける。「劇的な成長を期待できるわけではないが、ブランド力に魅力を感じる人向き」(たぱぞう氏)

③スリーエム(MMM)

ポストイットで知られる化学メーカー

 世界的な化学・電気素材メーカー。個人向けには「Scotch」ブランドのテープや、「スコッチブライト」のスポンジ類、「ポストイット」のブランド名で知られる付箋紙が日本でも有名だ。「このところ高配当銘柄の多くは割高な水準まで買われていましたが、スリーエムは今一つの決算が続いており、買いやすい水準まで下がってきました。決算は必ずチェックし、慎重に狙いたい銘柄」(たぱぞう氏)

④マクドナルド(MCD)

安定のブランド力を誇るファストフード大手

 日本でもおなじみ、ハンバーガーチェーン「マクドナルド」を世界中でフランチャイズ展開するファストフード大手。「健康志向の高まりが業績にどう影響するかは慎重に見ていく必要がありますが、ブランド力と利益率の高さが武器。ただ、売上が大きく伸びているわけではないので、決算チェックは忘れずに」(たぱぞう氏)。連続増配記録も40年以上と申し分ない点は大きな強みといえる

⑤アルトリアグループ(MO)

リスクは大きいが高い配当利回りが魅力

 マルボロなどのブランドを有するタバコメーカーを傘下に持つ持ち株企業。健康志向の高まりで喫煙者は減少傾向にあるものの、一定の需要は期待できる。この銘柄の魅力は、なんといっても7%超の高い配当利回りだ。ただし、タバコメーカーは訴訟を起こされるケースが多いことと、直近の決算では電子たばこ投資の評価損で赤字転落しており、リスクの高い投資になりそうな点は留意したい

◆じっくり長期保有で育てたい「大型優良株」

①マイクロソフト(MSFT)

クラウドサービスの成長で大復活

 PCからスマホシフトが進んだことで株価は一時低迷したが、「アジュール」などのクラウドサービスが急成長したことで大復活を遂げた。「製品を売るビジネスモデルから、サブスクリプションモデルに転換したことで、安定した収益構造を確立しました」(戸松氏)。「ビジネスソフトのオフィスもオンラインライセンスにしたことで違法コピーCDを一掃し、利益率が上昇しています」(たぱぞう氏)

②アップル(AAPL)

圧倒的なブランド力 中国市場にも強み

 iPhoneやMacなどを展開する多国籍企業。高いブランド力を有する。「マイクロソフトと同様、近年はデバイスの販売だけでなく月額課金のクラウドサービスや音楽配信などのサービス事業に注力し、利益を伸ばしています」(戸松氏)。一方でこんな声も。「中国市場に強いだけに、米中貿易協議の行方次第では大きなダメージを受けるリスクが高いことに注意を」(たぱぞう氏)。米中関係の今後に注目だ

③ビザ(V)

キャッシュレスが追い風 究極のブランドビジネス

 クレジットカードブランドの世界最大手。「キャッシュレス決済の拡大という追い風はしばらく続く。自社でカードを発行することなく、VISAブランドを提供しているだけなので貸し倒れリスクもない。非常に利益率が高い究極のブランドビジネスといえる」(戸松氏)。「リスクがあるとすれば、あまりに強すぎるビジネスモデルに対し、独占禁止法のような規制が入る可能性ぐらいです」(たぱぞう氏)

④アルファベット(GOOG)

ネット市場拡大の恩恵を真っ先に受ける銘柄

 検索サイトのグーグルを傘下に持つ持株会社。収益の柱は検索サイトや動画サイトのYouTubeで配信するインターネット広告で、近年はクラウドサービスやAIスピーカー事業でも業績を伸ばす。「ネット市場拡大の恩恵を最も受ける企業の一つ」(戸松氏)。’19年11月には専用端末がなくてもテレビやPC、スマホで遊べるクラウドのゲームストリーミング配信を開始し、ゲーム事業に参入した

⑤アマゾン・ドット・コム(AMZN)

波に乗って売買すると成功可能性大に!

 ECの世界最大手。ただ、利益の柱はクラウドサービスのAWSだ。「業績と株価に波があり、投資がかさんで利益が圧迫されると株価も下がり、投資が実って業績が上がれば株価も上昇するサイクルを繰り返している。戦略的な投資で株価が下がったタイミングがチャンス」(戸松氏)。「投資の神様」ことウォーレン・バフェット率いるバークシャ・ハザウェイが本格投資を始めたことも注目材料に

⑥フェイスブック(FB)

27億人の個人データが武器 仮想通貨の行方にも注目

 世界最大のユーザー数を誇るSNS企業。傘下のインスタグラムも好調で、アジアや新興国での成長余地も大きい。「世界中で27億人もの個人データを持っているのは大きな強み。グーグルと並んで、ネット広告市場で最も強い企業です」(戸松氏)。’19年6月には独自の仮想通貨「リブラ」の構想を発表し注目されたが、米国をはじめ各国首脳や金融当局の反発を招いており、行方が注目される

◆10年で10倍以上になった銘柄は?

 株価が10倍になる「テンバガー銘柄」は、数多くある無名の銘柄の中から「金の卵」を発掘しなければならない、というイメージが強いだろう。しかし米国株なら、だれもが知る有名な銘柄でも大化けすることは多い。たとえば「ネットフリックス」は、’10年に7ドル台でスタートしたが、’18年には400ドル超えを記録し、約54倍も成長した。「VISA」や「ボーイング」といった超大型株でも、この10年で10倍近い上昇を遂げているのだ。

<この10年で「大化け」した有名銘柄>

約54倍 ネットフリックス(NFLX)

約9倍 アドビシステムズ(ADBE)

約9倍 VISA(V)

約7倍 ボーイング(BA)

約5倍 マイクロソフト(MSFT)

※’10年1月と’19年までの最高値を比較

【太田 創氏】

日本つみたて投資協会代表理事。フィデリティなどで投信企画に携わり、現職。著書に『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる米国つみたて投資』

【戸松信博氏】

グローバルリンクアドバイザーズ代表取締役。中国株ブームを巻き起こし、鋭い市場分析で個人投資家の支持を集める。注目銘柄・相場見通しはメルマガ「米国株通信」で配信中

【たぱぞう氏】

専業投資家。’00年から投資を始め、’19年に専業投資家に。著書に『お金が増える米国株超楽ちん投資術』『寝ながら稼げるグータラ投資術』

取材・文/森田悦子
ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:1月20日(月)8時32分

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