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今はフルタイムの共働きですが、来年から1年ほど、パートになっても大丈夫ですか?

1月20日(月)11時30分配信 SODATTE

誰もがかかえる家計に関する悩み。悩みや疑問は人によりさまざまです。
「貯金ができない」「家計が赤字」「子どもの教育費や老後資金が心配」など、実際に寄せられたご相談に対し、家計の専門家であるファイナンシャル・プランナーが収入、支出、貯蓄額、家族構成などの状況を確認しながら具体的にアドバイスします!

今はフルタイムの共働きですが、来年から1年ほど、パートになっても大丈夫ですか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする「わが家の家計診断」。
今回は、お子さん3人を育てるフルタイムの共働き家庭で、来年からパートに変えてもやっていけるかという奥さまからのご相談です。ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします。

Q. 今は月々の家計は収支トントンで、貯蓄はボーナス頼り。来年から1年ほど夫の仕事の関係で、私はフルタイムからパート勤務に変えたいのですが、やっていけますか?

ぴっつさんの家計内訳(1カ月の収入/支出)
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ぴっつさんの家計内訳(1カ月の収入/支出)
ぴっつさんの家計内訳(ボーナスの収入(年間)/ボーナスからの支出(昨年の例))
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ぴっつさんの家計内訳(ボーナスの収入(年間)/ボーナスからの支出(昨年の例))
ぴっつさんの家計内訳(加入中の保険の内容/現在の貯蓄・投資残高)
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ぴっつさんの家計内訳(加入中の保険の内容/現在の貯蓄・投資残高)
夫婦ともに会社員で、子どもは中学3年、小学3年、保育園年少の3人です。高校受験を控えた第1子の塾代などで教育費がかかり、4年前に購入したマンションのローン返済もやや多いため、貯蓄はボーナスからしているだけです。来年から1年ほど、主人の仕事が今まで以上に忙しくなるため、私は体力的にもフルタイムの勤務が難しくなると思い、パートで働きたいと考えていますが、世帯年収が200万円くらい減ってもやっていけるでしょうか? また、子どもは3人とも高校まで公立で、大学は私立文系までなら家計から負担する予定です。その教育資金として、第1子は学資保険で準備し、第2子はあと5年で払込みが終わる、私の終身保険の解約返戻金を充てるつもりです。第3子については「つみたてNISA」で貯めたいと考えていますが、積立額はどれくらいが適正でしょうか。

今のマンションは私たちには高額すぎたので、4~5年くらい先に売却し、いったん賃貸住宅に引っ越してから、購入可能な物件が見つかり次第、購入したいとも考えています。その際の適正額どのくらいでしょうか? もしくはこのまま住み続けたほうがいいかどうかも教えてください。

●相談者プロフィール ぴっつ(仮名)さん

性別:女性
年齢:39歳
職業:会社員

家族構成
夫(40歳・会社員)
子ども3人(15歳、8歳、3歳)

A. 退職してパート勤務になった後、正社員に復帰するのは簡単ではありません。他の方法で乗り切ることも考えて、家計のスリム化から取り掛かりましょう

答えてくれたのは…
ファイナンシャル・プランナー
井戸美枝さん

ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行なうほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

アドバイス1: 現状でも月々の支出はぎりぎりのため、パート勤務でどれだけ稼げるのか、収入減少に合わせてどれくらい節約できるのかを、冷静に検討しましょう

ご相談者の家庭は、住宅ローンや教育費がやや多めとはいえ、それ以外の支出も多く、毎月の家計からは貯蓄ができていないようです。教育資金のために貯蓄代わりの保険に加入していますが、その分の保険料はボーナスから年払いにしているため、月々の家計から貯蓄ができない理由にはなりません。

この状態のまま来年から奥さまがパート勤務になると、月々の家計は大幅な赤字になりそうです。奥さまのボーナスもなくなるため、月々の赤字分をボーナスから補填し、ボーナスからの貯蓄もかなり厳しくなるおそれがあります。1年間だけの限定であれば、それでもいいかもしれませんが、いったん会社を辞めると、1年後に新たに正社員で再就職し、今と同程度の収入に戻れるとは限りません。それが大きな問題でしょう。目先のことだけでなく、生涯での年収でも、正社員とパートでは大きな違いになることを覚悟してください。

仮に、来年から奥さまがパート勤務になり、月々の手取りが8万円程度の場合、夫婦の手取り月収は約40万円。来春から児童手当は月2万5000円に減りますが、この分を除くと、今の支出から月10万円くらい節約しなければなりません。はたして、それができるでしょうか?

例えば、食費や雑費、趣味・教養・娯楽費、夫婦の小遣いなどを抑えれば、5万円程度の節約はできそうです。ちなみに、保険についてはご主人の死亡保障が少ないので、子ども3人の共済をやめて、その分でご主人の定期保険を2000万円増やすことをお勧めします。そうして月5万円節約しても、パートで月12万円くらいは稼がなければなりません。その場合はフルタイムに近い働き方になり、体力的にはかえってきつくなるかもしれません。

来春、第1子が高校に入学すれば、その分の塾代は減ることも考えられますが、2年後には大学受験のための塾代などがかかり、その後は第2子、第3子の教育費も増えていくため、教育費以外の部分でどれだけ節約できるかを考えたほうがいいでしょう。

ご主人の仕事の関係で1年だけ乗り切ればいいのなら、もう一つの選択肢として、今の会社で働き続ける方法も考えてみましょう。第1子が高校生になれば、家事も多少は手伝ってもらい、下の子どもたちも自分でできることは自分でやるよう協力してもらいましょう。半調理の食材の宅配を利用すれば、買い物や食事作りの手間はぐんと省け、食費の無駄使いを減らせる場合もあります。状況によっては週に1~2回、家事手伝いのヘルパーさんを利用する手もあります。その分、支出は少し増えますが、1年程度なら何とかなるでしょう。フルタイムで働き続けている女性は、子育て中の一時期、そうやって乗り切った人もたくさんいます。

アドバイス2: 第3子の教育資金を「つみたてNISA」で貯めるなら、運用商品の管理も必要。家計管理に加えて、資金の捻出と資産管理の方法を身に付けましょう

相談者のぴっつさんは、第3子の教育資金を「つみたてNISA」で貯めたいとのこと。理由は「リスクが低く、銀行に預けているよりも利率がいいから」と話しています。確かに、つみたてNISAを利用した投資信託の積立は、個別の株式投資などに比べればリスクは低いのですが、預貯金のように運用中の利率や、将来の受取額が決まっているわけではありません。資金が必要になって解約する際に、タイミングよく評価額が上昇しているとは限らないため、定期的に運用中の投資信託の動きや価格をチェックし、積立てた元本に対して評価額がどうなっているかを自己管理していくことも大切です。

それを理解した上で、積立に回せる資金をどう捻出するかを考えましょう。つみたてNISAの投資上限額は年間40万円なので、月に約3万3300円まで投資可能ですが、まずは月1万円からスタートしましょう。この1万円は、月々の家計を見直して捻出するのが理想ですが、どうしても難しければ、ボーナスから取り分けてもかまいません。月1万円で年間12万円でも、下の子が大学に入学するまでの15年間で元本は180万円になります。家計のやりくりで余裕が出てきたら、年2回、ボーナス月などにプラスαで積立額を上乗せすることもできるので、最初はムリなく続けられる金額で始めることをお勧めします。

第3子の進学費用としては、つみたてNISAと預貯金を合わせて最低300万円くらいを目標に、現在は支出の一部になっている児童手当も、教育費として専用の預金口座で貯めていきましょう。こちらは普通預金で貯めつつ、20~30万円貯まったら、定期預金に移し替えます。預金の利率は低くても、専用口座で貯めていけば、いくら貯まったかがすぐ分かり、急な出費にも対応しやすくなります。下2人の中学・高校などの進学時に必要な費用に充てたり、大学の受験費用などに充てたりする際にも、教育費用の預金が役立ちます。

アドバイス3: マイホームの買替えは、今のマンションがいくらで売れるかで検討を。売却・購入時の費用や、仮住まいの家賃なども考慮すると、効果は疑問……

最後に、今のマンションを4~5年先に売却し、新たに適正価格のマンションを購入したいというお話ですが、今のマンションは購入時の価格より高くなっているのか、どれくらいの価格で売却できるのか、調べたことはありますか?

一般的に、新築で買ったマンションを購入後すぐ売却したとしても、価格は1~2割程度下がるといわれています。築20年くらいまでは買ったときより価格は下がり続け、それ以上経つと、下落幅は緩やかになるという傾向があります。

今のマンションは、購入価格がいくらで、頭金をどれだけ入れたのかが分からないため、買替えのメリットがどれくらいあるかは、正確には図れません。住宅ローンの残りが現在4000万円ほどあるため、これを完済しても、支払った頭金と諸費用の分が手元に残るくらいの価格で売却できれば、収支はプラス・マイナス・ゼロ。これまでに支払った毎月のローン返済額は、その間の住まいにかかったコストとみなせばいいでしょう。

新たに購入するマンションについては、仮に住宅ローンが3000万円、金利は現在と同水準の変動金利で30年返済なら、毎月の返済額は約9万1500円のため、今より月3万円ほど負担は減少します。次に買うマンションが、売却で手元に残った金額に、ローンの借入額3000万円を加えたくらいの価格帯であれば、問題ないように思えます。しかし、実際には、売却後はいったん賃貸住宅に住んでから、ゆっくり買替え先を探すという話のため、売却・購入時の手数料に加え、賃貸住まいのための敷金・礼金、賃貸中の家賃や2度の引っ越し代といった費用も余計にかかることに注意が必要です。

よほど好立地・好条件のマンションで、予想以上の価格で売却できるなら話は別ですが、ローンの残債を支払って、手元に数百万円しか残らないようなら、買替えによるメリットは少ないのではないでしょうか。これから先、子どもの教育費なども増えていくため、マンションの買替えによって、現在の貯蓄が大幅に減少するようならば、考え直したほうがいいかもしれません。今のまま住み続けて貯蓄を増やし、住宅ローンは繰上げ返済して、将来の負担を減らしていくことを考えましょう。

相談者ぴっつさんより

家計診断をしていただいたことによって、1年限定とはいえパート勤務をすることはかなりリスクが高いことが分かりました。今よりも収入増を目指して、転職も視野に入れたいと思います。贅沢をしているつもりはありませんでしたが、家計も見直し、浮いた分を夫の定期保険の増額や子どもたちの教育費の積立に回します。

第3子の教育資金については、リスクを理解した上で、家計に負担のない金額でつみたてNISAを始めていきたいと思います。

住宅については過去に買替えた経験があり、その際はいい条件で売却できたため、安易に考えていました。今は買替えよりも繰上げ返済をし、将来の負担額を減らせるように努力していきたいと思います。

取材・執筆/光田洋子

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・投資判断の参考となる情報提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではありません。
・関連ニュースは「SODATTE(大和証券)」サイトに遷移します。
商号等:大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号

最終更新:1月20日(月)11時30分

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