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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、雇用統計に注目

1月18日(土)4時22分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆森林火災と豪首相の支持率下落は豪ドルの重しに
◆2月のRBA理事会を前に豪雇用統計の注目度は高い
◆ZARは電力の負荷制限が依然として売り材料に
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 72.00-77.50円
南ア・ランド円 7.20-7.90円

1月20日週の展望
 豪ドルは上値が重いか。第1段階の米中貿易合意の署名は想定通りだったこともあり、今後は第2段階の行方が注目される。しかし、第2段階はトランプ米大統領が米大統領選後でも合意は構わないと発言していることから、米中通商交渉での動きは当面は少なくなりそうだ。
 豪州内では森林火災の影響や、その対応にことごとく失敗しているモリソン豪首相の動向が注目を集める。1月12日付の世論調査では自由党による連立政権の支持率は49%まで下がり、野党労働党に逆転されている。モリソン首相の支持率も昨年12月の48%から39%まで急落する一方、アルバネーゼ労働党党首の支持率は43%まで上昇し、これも総選挙後初めて逆転を許す結果となった。森林火災中、休暇を取りハワイに旅行に行っていただけではなく、帰国後も「(消火の)ホースを持つのは私ではない」などと、神経を逆なでする発言を繰り返していることで、モリソン首相の人気凋落が政治の混迷を生む可能性もあり、豪ドルの上値を抑える要因になりそうだ。
 経済指標では23日に発表される昨年12月の雇用統計が最大の注目材料だ。11月は失業率も新規雇用者数も市場予想を大幅に上回る結果となり、発表直後は豪ドル買いに振れた。しかし、前月発表の新規雇用者数が下方修正され、雇用者数の増加は非常勤雇用者数が中心で常勤の増加幅が少なかったことが判明すると豪ドルの上値は抑えられた。森林火災の影響もあり、2月の豪準備銀行(RBA)理事会での利下げ圧力が高まっていることから、弱い結果となった場合は更に利下げ予想が高まるだろう。
 南ア・ランド(ZAR)も上値が限られるか。経済指標では12月の消費者物価指数(CPI)が注目される。政策金利発表前に南ア準備銀行(SARB)は今年のCPI予想を大幅に引き下げた。12月のCPIも予想より弱い場合は、更なる利下げ圧力が増しそうだ。インフレの抑制自体は南ア経済には良い材料であるが、国内要因で浮上する材料が少ないことを考えると、ZAR売りで敏感に反応することも。経済指標以外では依然として電力の負荷制限を警戒したい。軽微な負荷制限(ステージ1-3)ではZARの反応は限られるだろうが、12月のように史上最大の負荷制限(ステージ6)となった場合は、一般家庭だけでなく南アの国内産業に与える影響が深刻であるため警戒したい。なお今まで以上に大きな負荷制限の可能性もあることから、ステージ8というカテゴリーも作られている。

1月13日週の回顧
 豪ドルは小幅な値動きだった。第1段階の米中貿易合意の署名が行われたが、市場はすでに織り込んでいたこともあり値動きは限られた。また0.69ドルちょうどや0.69ドル前半に設定されていた大きめのオプションが今週期限を迎えたことで、オプションも値動きを狭める要因となった。
 ZARも上値が重かった。米中間の貿易合意署名や過度の米・イラン間の緊張が避けられたことで株価が堅調となり、ZARは買われる場面もあったが、SARBが政策金利を0.25%引き下げて6.25%にしたことから上値が重くなった。(了)

最終更新:1月18日(土)4時22分

トレーダーズ・ウェブ

 

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