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イラン戦争の心配はイランかった!?出た~! 米ドル/円に調整完了のサイン!

1月10日(金)18時46分配信 ザイFX!

米ドル/円 4時間足 (出所:TradingView)
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米ドル/円 4時間足 (出所:TradingView)
NYダウ 日足 (出所:Bloomberg)
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NYダウ 日足 (出所:Bloomberg)
米ドル/円 日足 (出所:TradingView)
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米ドル/円 週足 (出所:TradingView)
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米ドル/円 日足 (出所:TradingView)
世界の通貨VS円 4時間足 (出所:ザイFX!)
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世界の通貨VS円 4時間足 (出所:ザイFX!)
豪ドル/円 日足 (出所:TradingView)
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豪ドル/円 日足 (出所:TradingView)
ユーロ/円 日足 (出所:TradingView)
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ユーロ/円 日足 (出所:TradingView)
 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

■年末年始のクラッシュ期待は裏切られた
 年末年始の薄商いで危惧された「クラッシュ」は来なかった。円高傾向で、また想定外のイラン危機があったものの、米ドル/円は2円程度の振れ幅しかなく、クラッシュと呼ぶには程遠かった。

 そして、散々「割高」とか、「危ない」とかと言われる米国株は昨日(1月9日)、また主要3指数が揃って高値(もちろん史上最高値)を更新。イラン危機でリスクオフの再来を祈った一部の市場参加者を嘲笑うような値動きを見せた。

 株も為替も、「落ちてほしい」と祈る方が多いようだ。

 評論家タイプは自分の仮説(米国株バブルの破裂など)を証明したい、すでにショートポジションを建てている投機筋は踏み上げられるのが怖い、また、ロングポジションを持たずに深い押しを期待している方も多いなど、立場はそれぞれだが、イラン危機だから、今度こそ落ちてくるに違いないと思ったところ、今度も見事に裏切られた。

■イラン戦争など杞憂。心配はイランかった
 イラン危機に関する報道はたくさんあるので、ここでは省略するが、結論から申し上げると、そもそもイラン危機はともかく、イラン戦争などは杞憂で、最初からその心配は「要らん」であった。

 常識をもって考えれば、イラン危機があったからこそ、押し目買いのチャンスであった。

 なぜなら、イランは長年、米国の制裁を喰らい、戦闘機などの国防技術は前世紀後半の水準を維持するのが精いっぱいで、対米正面衝突に耐えられないのが、もはや世界の常識。その後ろに控えるロシアも、自らが出てきて米国と戦うほどイランを支援できるとは考えられない。

 中東の情勢はかなり複雑だが、政治と宗教が一体化しているイラン政権は、同じく政教一致のサウジアラビアを宿敵としていること、また、イランは中東でさえ孤立していることも広く知られる常識だから、もし、米国と開戦すれば、イラクのフセイン政権の二の舞になる運命は明らかだ。

 ゆえに、テロ作戦の指揮官が米国に殺害されたぐらいで対米開戦のシナリオを立てる方の多くは、前記の常識が足りないか、冷静に考えていなかったのでしょう。また、相場が「落ちてくる」と祈る一心で、材料を過大評価した側面も大きかったと思う。

■相場は詭道なり。「危」は「機」だった
 いずにせよ、その後の米軍基地の攻撃は、イラン側が事前通告したか、入念に攻撃目標をわざと選んだ結果、米国軍人の死傷者がゼロという展開となった。そのあたりから一転してリスクオンのムードとなり、これが米国株の最高値更新につながったわけだ。

 言うまでもないが、高値更新できたのはロング筋の動きのみでなく、ショート筋(イラン危機で新規参入も多かったと推測される)の踏み上げによる側面も大きかっただろう。

 相場は詭道なり(※)。詭とは、危ないと言う「騙し」となり。

(※編集部注:「相場は詭道なり」とは、相場に勝つためには、買い手と売り手がお互い可能な限り、手段を選ばず行動するといった意味の相場格言。孫氏の名言「兵は詭道なり」をもじったもの)

 今回の一件で、改めて相場の真実を勉強できたのではないかと思う。まさに、日々是勉強、そして「危」は「機」となり、である。

■米ドル/円に調整完了のサイン! 
 米ドル/円におけるサインも鮮明である。1月8日(水)に一時、107.64円をトライしたものの、その後は一転して、109円超えの大引けをもって大陽線を形成。プライスアクションの視点では、いくつかのサインを同時点灯した。

 まず、直近の値動きで言えば、値幅が大きかったので、大陽線をもって前日(7日)の罫線を「かぶせ」、強気アウトサイドのサインを点灯した。同時に、安値をトライしてからの反発だったので、強気リバーサルのサインでもあり、これらが調整完了の可能性を強く示唆している。

 さらに、見逃せないのは、昨年(2019年)11月安値の一時的な下放れが、結果的に「ダマシ」であった可能性が大きいことだ。

 これから2019年末の高値の更新があれば、典型的な「フォールス・ブレイクアウト」のサインを点灯、一段と上値余地が拡大するでしょう。

 本日(1月10日)は米雇用統計があり、また一波乱も想定されるが、仮にこのままキープできれば、週足でも強気リバーサル、またはアウトサイドのサインが確認され、やはり上値打診の可能性が高いとみる。

■200日線維持なら上値余地拡大か
 もう1つの注目点はやはり、200日移動平均線を巡る攻防だ。

 昨年(2019年)11月から散々、同線を巡る攻防が展開されてきたが、今回は「三度目の正直」を果たし、仮に今晩(1月10日)の米雇用統計が芳しくない結果でも108.60円付近の同線を守れば、米ドル/円の切り返しが引き続き有力視される。

 同じ200日移動平均線をフォローする視点において、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)もしっかりしていることは支援材料。米ドル全体(ドルインデックス)の切り返しがあったものの、主要クロス円が総じて底堅い展開をしているから、米ドル/円の支えとなるはずだ。

■1月8日は絶好の押し目だった
 詳細にみていくと、英ポンド/円は200日移動平均線とかけ離れて推移し、ブル基調が一番強く、ユーロ/円や豪ドル/円は再度、同線を回復している、といった具合だが、注目すべきところはやはり、1月8日(水)の値動きだ。

 豪ドル/円は8日(水)の大陽線をもって、200日移動平均線の下放れが一時的であったことを示し、ユーロ/円は1月3日(金)安値を割らずに同日に200日移動平均線を回復。ともに、調整完了の可能性を暗示していた。

 1月8日(水)はイランによる米軍基地への「仮装攻撃」があったから、結果的に絶好の押し目を提供してくれたはずだ。

 新年早々、大騒ぎが続いているが、相場の値動きで言えば結果的に良かったと思う。相場というものは不確実性がつきまとうものなので、これからもいろいろな材料が出るのに間違いはないが、市場の内部構造に鑑み、今年(2020年)だからこそ、杞憂は「要らん」だ思う。

 市況はいかに。
陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

最終更新:1月10日(金)18時46分

ザイFX!

 

情報提供元(外部サイト)

ザイFX!

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