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カリスマ投資家が読む20年の日経平均は幾らか

1月4日(土)5時55分配信 東洋経済オンライン

2020年の相場はどうなるのか。しっかりもうけるためにも相場観をイメージしておきたい(写真:mapo/PIXTA)
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2020年の相場はどうなるのか。しっかりもうけるためにも相場観をイメージしておきたい(写真:mapo/PIXTA)
 カリスマ投資家の内田衛氏は2019年の1年間だけで資産を32%増やしたという。2020年はどんな相場になると予想しているのだろうか。2019年最後の約2週間の「投資日記」を読みながら、早速見てみよう。

■藤田観光がワシントンホテルとの優待提携終了

 【12月16日 月曜日】日経225先物は、100円安の2万3860円、NYダウは、3ドル高の2万8135ドル。1ドル=109.34円、1ユーロ=121.55円、1ポンド=145.78円と円安進む。「かんぽ生命(7181)、日本郵便に保険販売で、業務停止命令へ」と金融庁。日経平均株価は、70円安の2万3952円。
 【12月17日 火曜日】日経225先物は、130円高の2万4070円、NYダウは、100ドル高の2万8235ドルと米中合意受け、4日続伸で最高値更新。10月からの消費増税緩和策のキャッシュレスポイント還元が2カ月で総額780億円と報道。この金額が多いのか少ないのか、これだけでは判断ができない。日経平均は、113円高の2万4066円と2万4000円台回復。

 【12月18日 水曜日】日経225先物は、10円高の2万4020円、NYダウは、31ドル高の2万8267ドル。日経平均は、131円安の2万3934円。
 【12月19日 木曜日】日経225先物は、50円高の2万3860円、NYダウは、27ドル安の2万8239ドル。12時、日銀は、決定会合で大規模緩和を維持。日経平均は69円安の2万3864円。

 引け後、優待保有銘柄の藤田観光(9722)は、ワシントンホテル(4691)との株主優待の提携終了で2020年6月から日帰り施設(箱根小涌園ユネッサンス、下田海中水族館)1枚で2名無料の優待新設を発表した。100株で2枚、300株で4枚、500株で6枚が年2回もらえる。
 もともと藤田観光の提携優待券は、ワシントンホテル経営のワシントンホテルプラザチェーン基本料金20%割引というもので、あまり人気がなかった。ワシントンホテルが10月18日に上場し、同様の株主優待制度ができたので、今回、藤田観光の提携優待はなくなり、日帰り施設の優待が新設されて、個人的には嬉しい優待制度の変更だ。本日の藤田観光の終値は、22円高の2907円。

 【12月20日 金曜日】日経225先物は、50円安の2万3780円、NYダウは、137ドル高の2万8376ドル。13時28分、KADOKAWA(9468)を2000円(前日比76円高)で200株売り、16万5585円の利益確定。買いは、2018年2月9日に、平均買値1171.5円。KADOKAWAの優待の権利確定月は3月なのだが、1年以上保有(株主名簿に連続3回以上連続して記録)しないともらえない。一度売ってしまうとまた1年以上保有しないともらえないので、ちょっとやそっとの上昇では売れないのであるが、今回は1度優待をもらっているし、7割の大幅上昇となったので売ってみた。日経平均は、48円安の2万3816円と3日続落。
 【12月21日 土曜日】日経225先物は、80円高の2万3800円、NYダウは、78ドル高の2万8455ドル。1ドルは、109.47円、1ユーロは、121.23円、1ポンドは、142.33円。

 【12月23日 月曜日】東証1部の売買高は、9億5500万株、売買代金は、1兆4900万円と少なく、クリスマスモード。日経平均は、4円高の2万3821円と小動き。

■携帯のソフトバンクは1400円割れなら「買い」
 【12月24日 火曜日】日経225先物は、20円高の2万3770円、NYダウは、96ドル高の2万8551ドルと史上最高値更新。携帯のソフトバンク(9434)は、一時、16.5円安の1412.5円の安値を付けた。11月14日に平均1515円で保有株全部の3200株売っているのだが、1カ月と10日で100円も下げた。その理由は12月6日引け後に、自己株式の取得終了に関するお知らせがあったのだが、予想通り下げてしまった。業績はとても良いので、1400円割れでもあれば、また買ってもよいかなと思っている。終値は、下げ渋り4.5円安の1424.5円。
 13時、自動車部品(キーセット)のアルファ(3434)が、株主優待制度の一部変更に関するお知らせを発表した。数種類の優待品から選ぶ方式の優待なのだが、100株で1500円相当の基準がなくなり、300株で2000円相当が3000円、500株で2000円相当が5000円、1000株で3000円相当が1万円と変更になる。

 株価は60円高の1366円と反応しているが、100株基準で保有している株主が多くいると思われるので、買い増しして優待をもらうのか、売ってしまうのか判断にせまられそうだ。変更は2020年3月から。日経平均は、クリスマスモード継続で出来高少なく小動き、9円高の2万3830円。
 【12月25日 水曜日】日経225先物は、10円高の2万3770円、NYダウは、36ドル安の2万8515ドルと4日ぶり反落。一方、ナスダック指数は、7.23ポイント高の8952.88と10日続伸で最高値更新。USEN-NEXTホールディングス(9418)は、14円高の1464円、8月30日に812円で100株売ってしまっており、こんなに上がるのなら売らなければ良かったな。日経平均は、47円安の2万3782円。東証1部売買代金は、1.09兆円と7年ぶり低水準。1年前のクリスマスは、日経平均が1010円安の1万9155円と大変だったな。
■親子上場解消は想定よりも急ピッチ

 【12月26日 木曜日】日経225先物は、20円安の2万3690円、NY市場は休場。12月権利付最終売買日。

 前回、12月26日は、日経平均株価の勝率ベスト4位(勝率75%、18勝6敗)と上昇しやすい特異日だと書いたが、今日の日経平均は、142円高の2万3924円とアノマリー通り高かった。

 大丸と松坂屋などのJ.フロントリテイリング(3086)は、パルコ(8251)のTOB(1株1850円)で完全子会社化を発表した。パルコの終値は、14円高の1378円。10月7日に保有株200株を1250円で売っており、こんなに早くこのような展開になるとは悔しい。これも親子上場解消の動きだ。
 もう一つ再編の動きで、吉野家ホールディングス(9861)の子会社のアークミール(フォルクス、ステーキのどん)を、安楽亭(7562)に売却すると発表した。

 吉野家株は、10月7日に2750円で売っており、今は保有していない。株主優待は、吉野家、はなまるうどん、京樽、海鮮三崎港などで使えるが、2020年2月に売却となると、フォルクス、ステーキのどんでは使えなくなるだろう。個人的にステーキのどんはお気に入りで、優待券を使ってステーキのどんへ行っていたので、残念だ。これからアメリカからの牛肉関税が段階的に38.5%から9%(2033年)まで下がることになるのに、この判断はどちらに軍配があがることになるのか引き続き見ていきたいと思う。
 【12月27日 金曜日】日経225先物は、60円高の2万3890円、NYダウは、105ドル高の2万8621ドル。昨日、再編の動きのあった吉野家ホールディングスは、70円高の2917円、安楽亭は、60円高の5090円。日経平均は、87円安の2万3837円。

 【12月28日 土曜日】日経225先物は、80円安の2万3760円、NYダウは、23ドル高の2万8645ドル。1ドル=109.47円、1ユーロ=122.44円、1ポンド=143.30円。かんぽ生命、日本郵便、新規保険販売停止3カ月と金融庁が処分を発表。
■2020年の株式市場は日米とも上昇の可能性

 【12月30日 月曜日】大納会の日経平均は、181.10円安の2万3656円で引けた。2018年の大納会の日経平均は、2万0014円であったので、この1年で約18%上昇した。個人的な運用資産を計算してみたら、32.0%の増加となった。

 振り返ってみると、米FRB(連邦準備制度理事会)の政策金利4回の利上げから3回の利下げという政策の転換、イギリスのブレグジット(EU離脱)問題に決着がついたことや米中貿易関税の問題が前向きに進みそうだということが年後半にあったことが、NYダウの史上最高値更新と日経平均株価の2万4000円回復につながったのではないか。
 そして来たる2020年は、どのような年になるのかと予想してみると、結論からいうとNYダウは10%程度上昇し、日経平均は2万4000円台の節目を超えてくるのではないか。

 11月3日には、アメリカ大統領選挙があり、過去の経験則では、経済が堅調ならば再選される可能性が高い。このままならドナルド・トランプ大統領の再選となる可能性が高い。また、大統領選挙の年のNYダウは、あまり上がらないようだが、過去の再選される時のNYダウの平均では、10%程度上昇しているようだ。
 さらに米FRBの政策金利についても、現段階では、2020年については利下げの期待はできない。短期的にみると2019年10月からのNYダウの上昇が急ピッチであったので、その反動が2020年1月以降にあるかも知れない。

 日経平均株価については、NYダウ次第というところが大きいが、米FRBの政策金利の利下げの動きがなければ、円高になる要因も減るので、為替が動かない(安定している)ことは日経平均にとってはプラスになるのではないか。夏には東京オリンピック、パラリンピックが開催され訪日観光客も増えて景気にはプラスに働くのではないか。また、総額26兆円の新たな経済対策も閣議決定され、景気の下支えとなりそうだ。
 しかし、なにが起こるかわからないのが株式市場。NYダウ、日経平均ともに高値圏にあることを意識して、2020年も投資を行いたい。 
内田 衛 :カリスマ投資家

最終更新:1月4日(土)5時55分

東洋経済オンライン

 

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