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NYダウ・日経平均株価の週報(12月1日週)と来週の見通し

12月8日(日)9時20分配信 The Motley Fool

山下耕太郎
NYダウ週報
6日のNYダウは337.27ドル高の28015.06ドルで終了。
22時半に発表になった米雇用統計では、11月の非農業部門雇用者数が26万6000人と予想の18万6000人を大きく上回りました。
また、24時に発表された米ミシガン大学の12月消費者信頼感指数も99.2と予想の97を上回ったことで買い安心感が広がりました。
ただ、今週も米中貿易協議のヘッドラインに振らされる展開になりました。
週前半は、2日に発表された11月のISM製造業景況感指数が48.1と予想の49.2を下回ったことや、トランプ大統領がブラジルとアルゼンチンからの鉄鋼とアルミニウムの輸入に対し、関税を課す意向であることをツイッターに投稿したことからリスクオフの流れに。
また、3日にはNATO(北大西洋条約機構)事務総長との会談で、対中貿易協議の合意に「期限はない」「合意の達成は大統領選後まで待つ」とトランプ大統領が発言したことから、NYダウは350ドル余り安い27325.13ドルまで下落しました。
しかし、翌日の4日にブルームバーグ通信が「米中は貿易協議の第1段階で撤回する関税額について合意に近づいている」と報道されると、米中が歩み寄るとの期待が盛り返しました。
また、トランプ大統領の「順調に合意に近づいている」という発言も好感されて5日も続伸。そして、6日の雇用統計で大幅高となりました。
NYダウは3日に20日移動平均線を割り込みましたが、6日には再び20日移動平均線を上回って終了しています。

日経平均株価週報
日経平均株価も米中貿易協議に振らされる展開。
4日は23044円まで下落し、25日移動平均線を下回りました。しかし、週末にかけて米中貿易協議の進展期待から上昇し、週間ベースでは上昇して23354.40円で終了しました。
12月9日の週はFOMCや英総選挙などのイベントが多く、大きな動きがでてくることが予想されます。
注目ポイントは、11月26日の高値23608円と11月21日の安値22726円です。
ただ、ドル円の上値の重さが気になります。200日移動平均線(108.86円)や節目である109円をなかなか突破できないからです。
金曜の好調な雇用統計の内容でもドル円は下落し、108.58円で終了しました。ドル円の上値が重いようだと、日経平均株価の高値更新は難しいでしょう。

NYダウ来週の見通し
今回の雇用統計の内容は、米連邦準備制度理事会(FRB)による10月の政策決定が正しかったことを示す内容です。
FRBは7月から3回の利下げを行いましたが、10月に利下げ政策を休止することを示唆しました。
12月10・11日の会合では経済の底堅さを強調すると見られ、FRBの様子見姿勢を後押しするでしょう。
そして、マーケットの関心は、15日(日)に対中関税の期限を迎える米中貿易協議に向かいそうです。
米中通商「第1段階」の部分合意を目指している米中協議は、関税撤廃の範囲を巡って難航しています。
トランプ大統領が「香港人権・民主主義法案」に署名して法律を成功させ、米議会が「ウイグル人権法案」を成立させたことに対し、中国政府は「断固とした報復措置を取る」と警告し、米中貿易協議が決裂する可能性は高まっています。
米国が15日に対中制裁関税第4段を発動する可能性が高まれば、リスクオフの流れが強まります。
ただ、コンウェイ米大統領顧問は年内の米中通商合意は依然可能とした上で、第1段階の協定文書が策定段階にあると明らかにしています。
9日以降も米中貿易摩擦のヘッドラインに神経質になる展開が続くでしょう。
テクニカル的にはNYダウが20日移動平均線(27854ドル)をキープできるかに注目していますが、米中貿易協議の進展次第で大きく動く展開になりそうです。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。
ザ・モトリーフール・ジャパン

最終更新:12月8日(日)9時20分

The Motley Fool

 

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