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【日経新聞1面】無料サービスの有料化で銀行収益改善へ【本日の材料と銘柄】

12月6日(金)12時15分配信 フィスコ

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現在値
三菱UFJ 576.8 -5.2
りそなHD 462.7 -4
三井住友F 3,913 -44
みずほFG 165 -1.3
無料サービスの有料化で銀行収益改善へ
不稼働口座に手数料、三菱UFJ銀、来秋にも新規開設分

三菱UFJ銀行(三菱UFJ
<8306>の傘下)は2年間取引がない不稼働口座に対する手数料を検討、新規開設分が対象で2020年10月にも年1200円の口座管理手数料を導入する計画。銀行の収益力は長引く低金利で低下、口座管理費の有料化は採算の合わない金融サービスから対価をもらう大きな転換となり、他の金融機関も追随する可能性がある。

20年7月にも顧客に通知、周知期間を経て導入する。導入後に新規に口座を開設した人に限って手数料を取り、残高ゼロで自動解約する方針。既存契約者の手数料徴収を見送るが、検討を続ける。三菱UFJ銀の個人口座約4000万件のうち、2年間不稼働の口座は800万件程度で、就職後に給与振込口座を設けて学生時に開いた口座が使われなくなっていたり、本人の死亡後に親族に気づかれずに放置されていたりする口座などが不稼働になっている。

銀行は、超低金利で預金と貸出金利の差である「利ざや」が縮小し、口座管理のコストが無視できなくなってきた。特に日銀が16年から導入したマイナス金利政策で、本業の融資による収益力は低下する一方、口座管理にかかるコストは増加傾向。マネーロンダリング対策で口座開設者の身元の確認を厚くするためのシステムや人手にかかる経費や、サイバーセキュリティーを高めるためのシステム改修も増えている。

三菱UFJ銀は口座管理手数料のほかにも、両替など店頭サービスの手数料の引き上げも検討。他行あて振り込み料の3万円以上880円を来春にも1000円程度に引き上げ、紙の通帳も有料化する方向。1口座あたり年200円の印紙税負担のほか、印刷代などの経費のため。日銀によると、家計の消費支出に占める金融機関向け手数料の割合は米国が0.23%、英国は1.20%対し日本は0.01%で、海外では様々な金融サービスの利用に手数料をかける。

日本は利用者の反発が強く、銀行は有料化に踏み切れないでいた。不稼働口座への手数料は、実質国有化後にりそな銀行(りそなHD
<8308>の傘下)が04年に導入した程度だった。厳しい経営環境で、預金口座の管理にかかるコスト増をどう賄うかは、金融機関で共通の課題であり、最大手の三菱UFJ銀の動きは、個人向け金融サービスのあり方を大きく変えるきっかけとなり、収益力の低下に悩む地方銀行をはじめ、追随する銀行が出てきそうだ。

メガバンクを中心に銀行業界は、超低金利の定着や融資難、運用難で厳しい収益環境が続いており、抜本的な構造改革を進めている。無料サービスの有料化は大きな課題であり、海外では当たり前のことで、銀行各社の収益向上に繋がるこが期待されよう。



<8306>三菱UFJ {メガバンク最大手、海外事業で最も先行}
<8316>三井住友FG {メガバンク2番手、三井・住友系企業の中核}
<8411>みずほFG{メガバンク3番手 、「J.Score」などデジタルバンクに積極的}
<8308>りそなHD{旧大和・埼玉銀の金融グループ、首都圏・埼玉県・関西圏が地盤}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《ST》
株式会社フィスコ

最終更新:12月6日(金)14時01分

フィスコ

 

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