◆本気で100万円貯めるための第一歩
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例えば「10年間で1000万円の財産を作るために、まずは1年で100万円貯める!」などです。目標を決めるという当たり前のことを今さら……と感じるかもしれませんが、目標を持っているかいないかは、結果に大きな影響を及ぼします。
お金を貯める道のりの途中では、挫折する要因や諦める理由がいくつも出てきます。その時に目標を持っていない人は簡単にあきらめますが、目標がブレない人は厳しい状況や環境の変化に対応しながら、貯めることを継続していく意志の力強さが自然に鍛えられていきます。
ダイエットでも禁煙でも、決めたことをやりぬく意志が強いほど効果が上がりますが、貯蓄も全く同じです。
◆意志を固めたら、次はいつまでにという「期間」を決める
1年間とか3年間などというざっくりとした決め方でいいですが、期間が短いと毎月の貯蓄のやりくりが負担になり過ぎる場合があるので、無理をしないように期間設定しましょう。
逆に5~10年で100万円を貯めるというように、長めの期間で設定すると積立などの負担は小さいですが、目標に向かって貯めているという意識も薄くなりがちです。自分に合ったペース配分が大切です。
大事なことは、一度決めた期限は安易に延ばしたりしないことです。1年間で貯めると決めていたけど、バーゲンで服を買いすぎて出費が多かったので1年半に延ばすとか、予定外に旅行に行ったのであと1年延ばすというのはNGです。
その反対で1年間で貯めるつもりだったのが10カ月で貯まった!というのは大歓迎です。自信にもつながりますし、次の目標設定をさらにレベルアップすることも可能です。
◆毎月の「貯蓄額」を決める
年に2回あるボーナスの時に20万円を貯めると年2回で40万円、残りの60万円を毎月5万円の貯蓄で貯めると100万円貯まります。
目標とする貯蓄額と期間を決めることで、毎月の貯蓄額が逆算できます。これは金額や期間に関わらず、もっと長い期間かけて蓄えることができる教育費やセカンドライフ資金でも同様です。
逆算できる利点は2つあり、その効果は大きいです。1つは目標額に到達するために今月からいくらの蓄えをすればいいのかが分かることです。目標達成のために具体的に今から何をすればいいのかが分かります。もう1点は、逆算をすることで目標額や期間の設定に無理がないか、あるいは目標が低くないかを判断しやすくなります。
たとえば、「100万円を貯める期間を1年とすると毎月約8万3333円(100万円÷12カ月)の貯蓄が必要になり、無理がある。しかし、3年間なら毎月約2万7777円(100万円÷36カ月)はハードルがやや低いので、私は2年間でがんばる(毎月4万1666円)」というように決めやすくなります。
着実にお金を貯めたいなら、上記のようなことを習慣として身につけるとラクです。ファーストステップとして今よりさらに100万円の蓄えを増やすことができたら、上記の応用で300万円、500万円、1000万円とステップアップを目指せます! がんばりましょう!
平田 浩章(マネーガイド)
最終更新:12月4日(水)20時30分
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