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「第4のメガバンク構想」は銀行業界を変える起爆剤となるか SBIと福島銀が資本提携

11月22日(金)11時50分配信 THE PAGE

 SBIホールディングス(HD)が福島県の第二地銀である福島銀行と資本提携することになりました。SBIは地域金融機関との提携を通じて「第4のメガバンク」を形成する構想を掲げており、今回の福島銀行との資本提携は9月に発表した島根銀行との資本提携に続くものです。SBIは地銀との提携で何を狙っているのでしょうか。また地方銀行は一連の提携で息を吹き返すのでしょうか。

SBIがネット銀行サービスを提供

ネット銀行のイメージ(写真:アフロ)
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ネット銀行のイメージ(写真:アフロ)
 SBIHDは11月11日、福島銀行と資本業務提携を行うと発表しました。SBIHDが福島銀行に出資し、SBIグループ傘下のネット証券やネット銀行のサービスを福島銀行の顧客に提供するとともに、電子決済などの共通インフラも同行に対して供与します。同社は9月に島根銀行との提携を行っていますが、今回の提携はこれに続く第2弾ということになります。

 人口減少と急速な高齢化の進展によって、地方銀行は苦しい経営を余儀なくされており、近い将来、半分以上の地方銀行が淘汰されるという厳しい予想も出ています。これに加えて銀行業界には、フィンテック(金融とITの融合)と呼ばれるこれまでに経験したことのない変化の波が押し寄せており、新しい技術に即座に対応しなければなりません。

 多くの地方銀行が低収益に悩まされており、もはや独自の資金力でサービスを強化したり、キャッシュレス決済システムを構築する体力は残っていないのが実状です。

複数の地銀を自社グループに SBI「第4のメガバンク構想」

 こうした中、地方銀行に対して手をさしのべたのがネット証券などを傘下に持つSBIHDです。同社は地方銀行に対してITシステムや商品を提供し、複数の地銀をネットワークとして自社グループに取り込む「第4のメガバンク構想」を打ち出しており、すでに水面下で多くの銀行がSBIHDに対して打診をしているとの報道もあります。

 SBIHDが持つ商品力や技術力を駆使すれば、地銀の顧客に新しいサービスを提供することはそれほど難しいことではないでしょう。しかしながらSBIHD側もビジネスですから、投資に見合う収益を上げられなければ資本提携する意味がありません。最終的にはSBIHD主導で地銀のリストラや再編が進むと見る関係者も少なくないようですし、一部からは、証券投資が不慣れな地方の顧客に、最新の金融商品が提供されることを不安視する声も上がっています。しかしながら、自力でのサービス展開が困難という地銀の現状を考えると、SBIHDの試みは銀行業界を大きく変える起爆剤となるのはほぼ間違いないでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11月22日(金)11時50分

THE PAGE

 

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