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36歳1人暮らし、時給1360円の契約社員。生活が厳しい

11月17日(日)20時05分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆収入が上がらない前提で、やっていくアドバイスをお願いします

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、契約社員で働く30代の独身女性の方です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんが今後についてアドバイスします。
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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、契約社員で働く30代の独身女性の方です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんが今後についてアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、契約社員で働く30代の独身女性の方です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんが今後についてアドバイスします。

▼相談者

HAPPYさん(仮名)
女性/会社員/36歳
大阪府/賃貸住宅

▼家族構成

独身、一人暮らし

▼相談内容

現在、1年更新の契約社員、時給1360円で働いています。10年以上同じ職場で働いているので1年更新とはいえ、今すぐ職を失う心配はしていませんが、やはり正社員のようなボーナスや雇用の保証がない点に、将来的な不安はあります。

一人暮らしも同じく10年を越えていて、今後も親と暮らすことも結婚も今のところは予定にありません。

もう少し収入を増やせれば一番いいのですが、持病があることもあり残業や休日研修などのある正社員になることは難しいため、今の収入でやっていける案や、家計の改善点などありましたらお願いします。ちなみに1年以内に引っ越しを考えています。

▼家計収支データ

「HAPPY」さんの家計収支データ
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「HAPPY」さんの家計収支データ


▼家計収支データ補足

(1)引っ越しについて
家賃は現在と同じくらいだが、引っ越し費用や契約コスト、またそれに合わせて家電(買い替えの時期に来ているもの)や家具の新調する予定で、予算はざっと50万円。

(2)保険料の内訳
・医療共済(死亡50万円、入院6000円)=保険料2300円
・個人年金保険(60歳10年確定、年金額34万5000円)=保険料1万円

(3)雑費の内訳
日用品7000円、美容院等6800円、コンタクト1400円、医療費4400円、その他2000円

▼FP深野康彦からの3つのアドバイス

アドバイス1:月2万円を貯蓄ペースの目標に
アドバイス2:今後は貯蓄のみで投資は控えよう
アドバイス3:「可能なら実家に戻る」選択肢

◆アドバイス1:月2万円を貯蓄ペースの目標に

データを拝見すると、よくやりくりされていると思います。それでも現状で家計に手を入れるとすれば、通信費、趣味娯楽費、雑費しかありません。

中でも通信費は契約による定額=固定費ですから、一度見直せばずっとそのコストが続きますので効率的です。いろいろ契約プランの見直しをしたり、格安スマホを検討するなどしてみてください。

あとは、細かく節約していくしかないですが、そればかりでは生活そのものが無味乾燥になりがち。上手に支出を抑える工夫を意識してください。

保険についてですが、個人年金保険は家計状況と年齢を考え合わせると、加入はやや早かったとも思えます。しかし、すでに1年掛けていますし、ここでの解約は支払った掛け金が無駄になりますから、やはりもったいない。早めに老後資金を用意していると考えて継続が賢明です。

家計全体としては、毎月2万円の貯蓄目標がいいかと思います。今でもそう無駄遣いはないはずですから、ここからさらに月1万円弱を捻出するのは簡単ではないでしょうが、まずはトライしてみて下さい。

◆アドバイス2:今後は貯蓄のみで投資は控えよう

貯蓄については、とにかくコツコツ貯めていくしかありません。投資商品も保有されていますが、買い足すことは控えてください。今は新たなリスクは取れませんので、元本保証の貯蓄商品で貯めていきましょう。

貯蓄額がある程度まとまってきたら(300万円がひとつの目安)、老後に備える目的として投資を再開してもいいと思います。ポイントとしては、まずは分散投資を実践する。国内あるいは海外に偏らず、いろいろバランスよく買っていくということ。

また、新たに購入する商品についてはNISA口座で買っていけば、配当や売却益に対する税金が発生しませんので、ぜひ活用したいところです。

あるいは、明確に老後目的とするなら確定拠出年金の活用も節税につながります。勤務先で利用できてなくても、個人型があるので心配は要りません。

◆アドバイス3:「可能なら実家に戻る」選択肢も

収入については、持病があり、正社員は厳しいとのこと。であれば、派遣社員として、収入アップを目指す方向で考えてはどうでしょう。

派遣会社に登録する、あるいはすでに登録済みなら、違う派遣会社を検討するなどして、いろいろ模索していくことは必要だと思います。いい条件の職場を探すのは容易ではないでしょうが、可能性がないわけではないはずです。

もうひとつ、今回の引っ越しに関して、その理由はわかりませんが、住環境が大事なことは確かです。手持ち資金が4分の1減ってしまうものの、それも今後の生活のための必要経費ということになるかと思います。

ただし、現時点での家賃は収入の3分の1を超えています。もちろん、人によってお金の掛け方は異なります。数字だけで判断して、家賃の占める割合をもっと下げるべきだと安易に言うつもりはありません。

それでも、今後貯蓄していくことがとても重要であることを考えると、住宅コストは抑えたいところです。

そこで、もしもご実家に戻れることが可能なら、それも選択肢として持っておくべきだと思います。

ご実家がどういう状況(賃貸か持ち家か、所在地や家族の現状)かはわかりませんが、戻って生活ができ、仕事もできる環境があるのなら、そこを活かすことで、グッと家計が改善されるでしょう。

◆相談者「HAPPY」さんから寄せられた感想

今の家計に不安はありながら、まだなんとかなると考えていた部分もありましたが。投資は貯蓄がもう少し貯まるまで控えること、住宅費が大きいこと、できれば実家に戻る選択も必要なほど不安定な状況だということを教えていただき、しっかり現実を見つめ直すきっかけにしたいです。

まずはできるところから、通信費の見直しと月2万円の貯蓄をがんばっていきたいです。

今まで自分の家計を相談できる先もなく、漠然とした不安がありましたがプロの方に見ていただいて、できていること、これからするべきことがそれぞれ分かり、とてもためになりました。ありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:清水京武
あるじゃん 編集部

最終更新:11月17日(日)20時05分

あるじゃん(All About マネー)

 

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