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【日経新聞1面】NTTが独自電力網整備など電力事業を拡大展開【本日の材料と銘柄】

11月12日(火)11時30分配信 フィスコ

現在値
東芝 3,790 +30
パナソニク 1,034.5 -10
ホンダ 3,144 +15
NTT 5,589 +4
NTTが独自電力網整備など電力事業を拡大展開
NTTが独自電力網、6000億円投資、災害時に供給も

NTT
<9432>は独自の電力網の整備に乗り出す。2020年度から、全国約7300カ所ある自社ビルを活用し、蓄電池に貯めた電力を病院や工場などに供給する。自社の電源も整備し停電時のバックアップの需要を取り込む。一連の投資額は6000億円規模になる見通し。日本で電力大手以外が自前で電力網を整備する動きは珍しく、大手が独占していた配電網に風穴が開くことになる。

電力自由化で参入した小売事業者は電力を市場から調達し、電力大手の電線を通じ消費者に届けてきた。電力会社とは別系統の電力網ができると、災害時の停電リスクを分散できる。再生可能エネルギーを供給するための送配電網の空き容量不足の改善に繋がる可能性もある。NTTの電力事業は3000億円規模の売上高があり、25年度に倍にする計画。

NTTは全国約7300の電話局などから、近隣の需要家まで自前の配電網を敷設する。電力ロスが少ない直流の配電網で、電力大手の既存の送配電網に比べ効率が5~10%良くなる見通し。固定電話の利用減で生まれたビルの空きスペースに再生エネの受け皿となる蓄電池を順次配備し、25年度までに120万kWhの容量を確保する。電力大手と契約する近隣の病院や工場などが停電した際、NTTが蓄電池で貯めた電力を供給する。

自社ビルの周辺などに太陽光、風力、バイオマスといった再生エネの自立型電源も整備する。外部からの電源の調達と合わせ、25年度に計450万キロワットを外部に供給できる体制にする。30年までに1万台規模の社用車を全てEVに変え、自社ビルで充電し、停電が起きた際にはEVを移動する蓄電池と位置づけ近隣に電力を届ける。

NTTは一連の事業に25年度までに毎年1000億円規模を投じる計画で、電力事業に関心を持つ他社との共同事業も検討する。NTTの配電網の投資は、既存の送電線の容量不足の対策にもなる。東日本の送電線の5~8割が空き容量不足で再生エネが接続し難くなっている。NTTの配電網を活用すれば、発電した地域で電力を消費する「地産地消」が容易になる。

NTTが独自の送配電網と電力貯蔵用蓄電池の整備に乗り出し、25年度までに毎年1000億円、合計6000億円の投資を行うことの恩恵は大きい。災害時での電力供給に役立ち、他の電力小売業者の電力供給を支援することにもなり、大規模投資は電線会社、電気工事会社へのメリット、そして何よりも蓄電池事業を本格化させることに大きく貢献しそうだ。



<9432>NTT{ドコモ主力の国内通信最大手、全国約7300カ所の自社ビルを再活用へ}
<6752>パナソニック{車載向け中心にB to Bに注力、大型リチウムイオン電池で世界2位}
<6502>東芝{重電・産エレ大手、水素燃料電池で据置型電池事業を展開}
<7267>ガイシ{碍子などセラミック関連大手、電力貯蔵システムNAS電池を展開}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《ST》
株式会社フィスコ

最終更新:11月12日(火)11時30分

フィスコ

 

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