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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、上値余地は限られるか

11月9日(土)4時30分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、合意なき離脱懸念の後退で底堅いも、上値余地は限られるか
◆ポンド、当面は総選挙の世論調査や関連報道が手がかりとなるか
◆加ドル、米中協議の動向や原油相場の動きに注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円136.50-142.50円
加ドル円80.00-84.00円

11月11日週の展望
 足もとでポンドは「合意なき離脱」懸念の後退を背景とした買い戻しが一段落したが、底堅い動きとなっている。市場の視線が総選挙に向けられており、当面は落ち着いた動きが見込まれる。ジョンソン首相の与党・保守党は支持率でトップを維持しているものの、同氏が総選挙で勝利を勝ち取り、来年1月末までに欧州連合(EU)離脱を実現させるにはハードルも高く、ポンドの上値余地は限られるか。
 6日に英下院が解散し、12月12日の総選挙に向けての選挙戦が本格的に始まった。クリスマス前の繁忙期で天候も厳しい12月の総選挙は1923年以来となる。この総選挙はジョンソン首相にとって国民に初めて評価される「審判の場」であり、離脱の命運を有権者に委ねる「事実上の国民投票」でもある。最近の世論調査では、保守党はおおむね40%弱の支持率を保ち、2位の労働党に10%以上の差をつけている。世論調査は、ジョンソン首相が離脱の実現を国民に託す方針の正しさを示唆しているといえるが、過半数を取れるかどうかは不透明だ。2017年のメイ前政権下の総選挙で、世論調査では保守党の大勝が見込まれていたが、結果は過半数割れとなった。保守党が過半数を獲得できれば、EUと合意した離脱案で来年の1月末までの離脱の可能性が高まるが、保守党が単独過半数を獲得できなかった場合は離脱をめぐる不透明感は払しょくされず、「合意なき離脱」のリスクも残される。当面、ポンドは総選挙関連の世論調査や各種報道に振らされやすいか。ただ、「合意なき離脱」のリスクは確実に低下しており、現状ではポンドの下方向への懸念は和らいでいる。
 イングランド銀行(BOE)は市場予想通りに政策金利の据え置きを決定したが、前回据え置きを支持したサンダース金融政策委員会(MPC)委員とハスケルMPC委員がともに利下げを主張した。また、議事要旨では、EU離脱や世界経済のリスクが高まれば、利下げの必要性もあると指摘し、インフレレポートでは2020・21年のGDP・インフレ見通しを下方修正した。
 加ドルは方向感に欠ける動きが続くか。10月末のカナダ中銀(BOC)会合では景気の下振れリスクに警戒感が示され、加ドルの上値を重くしたが、市場では利下げを織り込む動きは見られていない。現状では、次回12月4日のBOC会合でも政策金利を据え置きするとの見方がまだ圧倒的に多い。BOCは現在の政策金利が適切であるとの見解を維持し、様子見姿勢を継続させる意向を示している。当面はエネルギー部門の動向を注視しながら、景気の持ち直しを確認することになりそうだ。来週は9月新築住宅価格指数の発表が予定されている程度で、米中協議の動向や原油相場の動きが焦点に。

11月4日週の回顧
 先週のポンドはやや上値の重い動き。BOE政策会合で2人が利下げを主張したことが手がかりとなり、ポンドドルは1.28ドル近辺に押し戻され、ポンド円は140円台で上値が抑えられた。10月末にBOC政策会合を通過し、ドル/加ドルは1.31加ドル台で動意に欠ける動きとなり、加ドル円は米中協議期待を背景に83円近辺まで上昇するなど小じっかり。(了)
松井

最終更新:11月9日(土)4時30分

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