ここから本文です

株式週間展望=過熱感への強弱心理対立―決算でテーマ見極め、5GやAIが明暗分ける

10月19日(土)8時17分配信 モーニングスター

現在値
ディスコ 22,180 -130
日電産 16,625 +205
 充実の秋相場を迎えた日本株は、日経平均株価の騰勢がとどまることを知らない。年初来高値を更新した今週は、前週比で一気に693円値上がりし、前年12月3日の取引時間中高値(2万2698円)に肉薄した。外部環境の好転が続く一方で、短期的な過熱感をどうとらえるかが肝となる局面。また、本格化する決算発表によって当面の物色テーマも固まりそうだ。

 米中の貿易協議の進展期待をきっかけにリスクオンに傾いたマーケットは、その後も英国とEU(欧州連合)の間の離脱協定の合意などの好材料が重なった。今週の日経平均は一時2万2649円まで上昇。ここ2週間での上げ幅は1400円に迫る。

 足元の業績悪化をいったん織り込んだ日本株は、マクロ環境の変化で不透明感がぬぐわれるのに伴い上げ潮ムードを強めている。日経平均は4、9月の高値をあっさりと突破し、買いが買いを呼ぶ展開が本格化。ハイテクセクターを筆頭に景気敏感株への資金流入が旺盛だ。

 もっとも、急激な値動きに対する警戒感も目立ち始めた。日経平均は11-16日の3営業日すべてでマドをあけて上伸し、売りシグナルとされる「三空踏み上げ」を形成。それからは上値を試しつつも、次第に上げ幅を縮小するパターンを繰り返している。

 また、市場で指摘されているのが、日経平均をTOPIX(東証株価指数)で割った「NT倍率」の上昇だ。18日時点で13.86倍と27年ぶりの高水準に達している。日経平均を構成する一部値がさ株への依存度の強まりを意味し、NT倍率の過熱は直後にスピード調整を招く傾向がある。

 こうしたことから、ここから先は冷静さが必要になる。今後の決算を通じて、銘柄選別のトレンドはきめ細かさを増す。一斉に上昇した半導体や電子部品株の中でも、ロジックや5G(次世代高速通信システム)、AI(人工知能)などの好調分野との関連性が明暗を分けることになりそうだ。

 外部環境をめぐっては、米中の関係はいつまたひっくり返ってもおかしくないものと認識するべきだ。また、英国とEUの合意も英議会が承認しないことには、「合意なきブレグジット(英国のEU離脱)」を回避するには至らない。来週(21-25日)の日経平均は強弱感が対立するとみて、予想レンジは2万2200-2万2800円とやや狭く取る。

 来週の決算は、23日の日本電産 <6594> や24日のディスコ <6146> が焦点。海外企業は22日(日本は即位礼正殿の儀で祝日)のテキサス・インスツルメンツやユナイテッド・テクノロジーズ、23日のキャタピラーやマイクロソフト、24日のアマゾン・ドット・コム、インテル、3Mなどが注目される。

 経済指標は米国で22日に9月中古住宅販売件数、24日に9月新築住宅販売件数と9月耐久財受注。ドイツで25日に10月Ifo景況感指数が発表される。また、日本では24日に東京モーターショー(11月4日まで)が開幕する。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:10月19日(土)8時17分

モーニングスター

 

【あわせて読みたい】

この記事の関連銘柄ニュース

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

ヘッドライン