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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、米中間の動向が焦点に

10月19日(土)4時20分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドル、経済指標の発表がなく米中間の動向が焦点に
◆ZAR、10月末の補正予算期待は買い要因だがエスコムの停電で上値を抑えるか
◆ZAR、CPIの結果に注目が集まる
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円70.00-76.00円
南ア・ランド円6.90-7.50円

10月21日週の展望
 豪ドルは方向感がなくレンジ取引に終始するか。来週は豪州と中国からも主だった経済指標の発表予定がない。主な予定は23日にケント豪準備銀行(RBA)総裁補佐の講演が行われる程度になっている。また、8月の豪雇用統計は非常に悪かったことでRBAの利下げを期待する声が多かったが、今週発表された9月の豪雇用統計が市場を上回る結果となったことで、RBAの次回利下げの時期を判断することが難しくなったことも、豪ドルの値動きを抑えることになりそうだ。
 豪ドルを動意づける可能性が一番高いのは、やはり米中間の動きになりそうだ。米中通商交渉は先週末に部分合意され、市場はリスクオンに傾いた。しかし、複数の不安要素がある。中国が「米国に対する報復関税を維持する限り年間500億ドル相当の米国産農産物の購入は難しい」と発言していることや、ファーウェイ問題・発動済みの追加関税の解除の可否・知的財産権や技術移転を巡る問題など、通商協議の今後の進展に多くの課題を残していることがあげられる。また、中国が米下院の「香港人権法案」を可決したことを批判し、報復を示唆したことで、イデオロギーや政治的な争いにまで発展する可能性が高まっていることも懸念材料として残りそうだ。
 南ア・ランド(ZAR)は7円前半でもみ合いか。来週の注目経済指標は9月の消費者物価指数(CPI)。南ア政府は、財政逼迫や高失業率対策のため利下げが好ましい。しかしインフレ率が高止まりしていることから、南ア準備銀行(SARB)は利下げには消極的な姿勢を示している。もし、CPIの結果が弱かった場合は、南ア経済にとってはプラスに働くためZARは買われるだろう。
 ZARの下値を支える要因としては、30日に南アの中期財政政策(補正予算)と国営電力会社エスコム改革案の発表への期待感が挙げられる。すでに政府関係者は改革案について強気な発言をしている。一方、上値を抑える要因としては、エスコムが計画停電を発表したが、今年上旬の270時間以上に及んだ停電による経済的損失は、南アの1-3月期の経済成長率を3.2%低下させたという試算もあり、経済的な影響を避けられそうもないことがZARの上値を圧迫するだろう。

10月14日週の回顧
 豪ドルは底堅い動きだった。週初は米中通商協議が部分合意したことで、堅調に推移する反面、米下院の「香港人権法案」可決に対して中国が苦言を呈していることや、部分合意の進展への不安もあり上値は限られた。その後、9月の豪失業率が市場予想や前月の5.3%から5.2%へと改善され、常勤雇用者数も+2.62万人となり、8月の-1.55万人から大幅に増加したことで、豪ドル買いになった。
 ZARは対円では7円前半でもみ合いだった。週序盤は、米中通商協議の部分合意の見通しが立ったことや、ブレグジットの合意の可能性も高まったことで、リスクオンになりZARは底堅い動きを見せた。その後、エスコムが全土にわたる停電を発表したことで、ZARは7.22円まで一時弱含んだものの、発電計画を内閣が承認したことで反転し、7.37円まで反発した。(了)
松井

最終更新:10月19日(土)4時20分

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