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まだ早いけど、言っちゃった!米ドル/円日足に「逆三尊」の可能性

10月12日(土)14時01分配信 ザイFX!

金価格 日足 (出所:Bloomberg)
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金価格 日足 (出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足 (出所:Bloomberg)
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ドルインデックス 日足 (出所:Bloomberg)
世界の通貨VS円 日足
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世界の通貨VS円 日足
NYダウ 週足 (出所:Bloomberg)
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NYダウ 週足 (出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足
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ドルインデックス 日足
ユーロ/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
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ユーロ/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
豪ドル/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
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豪ドル/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
英ポンド/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
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英ポンド/米ドル 日足 (出所:ひまわり証券)
英ポンド/円 日足 (出所:ひまわり証券)
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英ポンド/円 日足 (出所:ひまわり証券)
米ドル/円 日足 (出所:ひまわり証券)
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米ドル/円 日足 (出所:ひまわり証券)
■市場のリスクオフ懸念が和らいできた? 
 リスクオフにおびえてきた市場の、緊張感がすこし和らいできた。その証拠として、金(ゴールド)と米ドル全体(ドルインデックス)の反落、そして円の軟調が挙げられる。

 米中協議や英EU離脱問題などのリスク要素は、なお決着がついていないが、少しでも緩和の兆しがあれば、マーケットは一斉にリスクオンのムードに傾く。実質的な材料は何もないのに、英・アイルランド首脳会談だけで昨日(10月10日)、英ポンドが急伸したことは、象徴的な出来事であろう。

 もっとも、たびたび指摘してきたように、市場センチメントは最悪で逆イールドになるなど金利低下も著しかったが、肝心の米国株は昨年(2018年)から高値圏においてかなり波乱の展開となってきたものの、ベア(下落)トレンドへ転換はしていない。

 だから、相場全体の状況をよく吟味すればわかるように、リスクオフにおびえながら、相場自体は決して本格的なリスクオフになっていない。ゆえに、たとえ実質的な材料が出なくても、少し兆しがあれば、マーケットは激しくそれに反応し、「リスクオフに警戒」というセンチメントに食傷気味だったことが浮き彫りになる。

■「希望」や「確信」がないから「失望」や「サプライズ」もない
 筆者は米ドル全体(ドルインデックス)の高値波乱や反落のリスクをずっと指摘してきただけに、目先の市況は想定の範囲。もちろん、米中協議も英EU離脱も、諸リスク要素はなくなっていないから、これから何らかの報道で再度米ドル全体が急伸する場面があってもおかしくない。

 しかし、その場合でもドルインデックスがガンガン高値をつけていくとは思わない。なにしろ前述のように、そもそも市場関係者の大半は「リスク警戒感」に「疲れ」ており、その上、米中協議にしても、英EU離脱問題にしても、目先、確かに期待している向きもあるが、どれぐらい期待しているかと聞かれると、ほとんどの市場関係者は苦笑することだろう。

 要するに、そもそも期待があっても、「希望」や「確信」なんかは誰も持っていないから、仮にリスク要素の再浮上があっても、「失望」とか「サプライズ」とかのセンチメントには至らないはずだ。だから、激しい値動きにはなりにくく、リスクオフの継続があっても「底割れ」の状況を回避できると思う。

 言いたいことも、実に繰り返し指摘してきているが、シンプルに言えば、「今はリスクオフの時期ではない」ということに尽きる。

 それはより大きな視点、また、より高い位置から市場の内部構造を俯瞰しないとなかなか説明しきれないから、今回はそのテーマを深追いしないが、値動き、すなわちプライスアクションのポイントを、前回の続きでフォローしておきたい。

■ドルインデックスは下落サイン点灯の可能性が強まる
 昨日(10月10日)の反落で、かねてから指摘していたテクニカル上の可能性が強まってきた。1つはドルインデックスにおける「三尊天井(※)」の可能性、もう1つは10月1日(火)の陰線が示した「弱気リバーサル」のサインが事実上、「ダマシ」であった可能性だ。高値更新自体が「ダマシ」であったから、ここから続落の可能性も高まり、前述の「三尊天井」の形成につながるだろう。

(※編集部注:「三尊天井」=「三尊型」。「三尊型」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。仏像が3体並んでいるように見えるために「三尊型」と呼ばれていて、人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼ぶこともある)

■ユーロも豪ドルも9月高値の更新をめざすだろう
 次は、ユーロ/米ドルの「下落ウェッジ」の形成や上放れに注目しておきたい。ユーロ安を見込む見通しが圧倒的に多いなか、ユーロのフォーメーションから考えると、リバウンドはむしろこれからだと思う。

 もっとも、プライスアクション上の解釈はより奥深い。ユーロの底打ちは、9月12日(木)の大陽線(強気リバーサル)をいったん否定してから再度底打ちを果たしたわけなので、いわゆる「ダマシのダマシ」の発生で、前述のフォーメーションの可能性を強化したわけだ。

 先週(10月4日)のコラムの内容をより深くわかってもらうという目的もあって、このあたりの見方は動画(YouTube)にまとめたから、よかったら検索してみてもらいたい。

 そして、豪ドルも然り。昨日(10月10日)の大陽線で、再度「強気リバーサル」のサインが点灯、前回のコラムにて指摘した豪ドル/米ドルの「トリプル・ボトム」の可能性を一段と強化したというわけだ。ユーロも豪ドルもこれから9月高値の更新をめざすだろう。

■英ポンドは大きく上昇して一気に流れを好転
 そして英ポンドについても、前回のコラムで言及した一目均衡表における「雲」ゾーンのサポートがある限り、切り返しが継続されるという見方のとおり、昨日(10月10日)は大きく上昇して一気に流れを好転させた。

 実質的な材料がないにもかかわらず、英ポンドの値幅がかなり大きかったから、違和感を覚える方もいらっしゃると思うが、そもそも主要外貨のうち、最近は英ポンドが一番しっかりしていたから、昨日(10月10日)のような値幅拡大があってもサプライズではないとみる。

■まだ早いが、米ドル/円日足の「逆三尊」を念頭に…
 そして、肝心の米ドル/円も実は「雲」ゾーンの支持を確認、調整の一服を示唆している。今、言っていいかどうかは迷っていたが、あえて指摘させていただくと、まだ早いと思いつつも、日足における「逆三尊」の可能性を念頭においた方がよさそうだ。

 なにしろ、米国株の頭打ち、また、10月における大暴落を見込む見方がウォール街でも巷でも主流のようで、市場の素性に照らして考えると、今年(2019年)は暴落どころか、もう1回バブルになる可能性さえあるかもしれない。それと比例して、米ドル/円の急伸もあり得るから、先入観を捨てたほうが無難だと思う。このあたりの話はまた次回、市況はいかに。

(注:来週10月18日(金)は出張のため、本コラムは1回お休みさせていただきます。何卒ご了承ください)

(13:00執筆)
陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

最終更新:10月12日(土)14時01分

ザイFX!

 

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