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ふぉーかす 世界はエネルギー効率化

10月11日(金)9時31分配信 トレーダーズ・ウェブ

 リチウムイオン電池の開発に寄与した吉野彰氏にノーベル化学賞が授与されることが発表された。リチウムイオン電池は電気自動車用として普及すれば、温室効果ガスの削減につながることが期待されている。

 ただ、温室効果ガス排出の元凶とされる原油の消費量は、世界的にはそれほど伸びていない。1965年以降、世界の消費量はほぼ3倍になっており、それだけを見れば大きく拡大している。しかし、この間、世界総生産(GDP)は44倍に膨れ上がっている。世界GDP1単位の成長に要する原油消費量は15分の1程度まで落ちている。世界はそれほど原油を使用しないでも成長できるようになったのである。実際、利用可能な1965~2018年までを1991年を境に前後半で2つに区切ると、前半は消費量が2.1倍になっているが、後半は1.4倍に落ちている。

 近年は消費の落ち方が対GDP比で鈍くなっている。原油消費量/世界GDP比率は1991年までは鋭角的に落ちているが、それ以降は落ち方がなだらかになっている。特に2011年以降はほぼ横ばいになっており、原油消費量と世界経済がほぼパラレルに伸びている。原油消費を抑えるにしても限度があるというわけか。

 だからといって他のエネルギーの消費が伸びているわけではない。たとえば、昨日お伝えした天然ガス。世界的に消費は拡大しており、2018年の消費量は1965年の6倍に達する。原油よりも消費の伸びは拡大している。ただし、こちらも1965年から1991年までは3倍に拡大したが、1991年から2018年までは2倍まで落ちる。しかも、対世界GDP比では原油と同じく1990年代以降は低下がかなり緩やかであり、2011年以降はほぼ横ばいである。世界GDP1単位当たりの成長に必要な天然ガスの量は7分の1まで縮小している。

 この傾向は原油や天然ガス、石炭などを含む一次エネルギー全般に当てはまる。1960年代から1970年代にかけて、対世界GDP比でのエネルギー消費量は急激に減少する。しかし、その後は減少が緩やかになり、特に直近5~6年はほぼ横ばいで推移する。この横ばい傾向をどのように打破するかが今後のカギになるかもしれない。

 (国際金融情報部・後藤田明広)

最終更新:10月11日(金)9時31分

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