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ぐっちーさん「地方大学の単なる定員増は無茶」

9月21日(土)6時40分配信 東洋経済オンライン

「やみくもに地方の大学の定員を増やしても、地方は活性化などしない」。ぐっちーさんは怒り心頭だ(写真:cba/PIXTA)
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「やみくもに地方の大学の定員を増やしても、地方は活性化などしない」。ぐっちーさんは怒り心頭だ(写真:cba/PIXTA)
 これは一体、どうなっているのでしょうか。

 重要なので、まずは以下の記事をご紹介します。

 「大都市圏の大学定員減を国に提言
地方の知事ネット「若者分散を」(福井新聞9月4日)

 解説のために、一部抜粋、引用をさせていただきます。

 (前略)福井県の杉本達治知事らが内閣府を訪れ、中根一幸副大臣に提言書を手渡した。大学の定員是正について杉本知事が「東京など大都市の大学の定員が多く地方が少ない。(地方の高校生は)出て行かざるを得ない。国策として地方に分散する仕組みを進めてほしい」と訴えたのに対し、中根氏は「知事の皆さんの意見をしっかりと聞いてやっていきたい」と応えた(後略)。
■地方の大学の定員を増やせば、みな地方に行くのか? 

 これを額面通りに解釈すれば「大都市圏の大学の定員が多すぎる。本当は優秀な地方大学に進学したいのだが、進学枠が少なすぎて行きたくても行けない。だから、もっと簡単に行かせるためにも、大都市圏の大学の定員を減らして大都市圏の学生が本当に行きたい地方大学に行かせてやって欲しい」・・・ということにもなりますよね。

 つまり「早慶」などの有力大学が合格者を出し過ぎるから、仕方なくみんな早慶に行っていて、地方の岩手大学や福島大学などにはあまり行かないので、大都市圏の大学の定員を減らしてほしい・・・、ということじゃないですか! 
 これ、マジですか?  ワタクシは正直のけぞりました・・・・・・。いやいや、入りやすい大学ならほかにごまんとあるわけで、学生はそういう基準で大学を選んでないのは明らかでかしょう。

 こんなこと、新聞の記事にすること自体、メチャクチャ恥ずかしいのでは? 東京の大学に来ている、地方の大学生に聞いてみればいい。「君たちは、本当は地方の◯◯大学に行きたかったのに、定員が少ないから仕方なく東京の××大学にきたのか?」と。
 すでにデータもありますが、一般的に見れば「地方の大学を出たとしても、地元にあまりまともな就職先がないから東京の大学に来ている」のが現実でしょう。

 ワタクシは大手商社で日本の大学生の採用担当をやり、その後は外資系証券会社でも新卒学生の採用に携わっていましたが、正直、一般的な日本の地方国立大学卒で、日本の大手商社や大手外資系証券会社に就職するのは、なかなか難しいと思われます。

■若者のチャンスを阻害しているとしか思えない
 断っておきますが、彼ら彼女たちがバカで無能なのではありません。決して大都市が絶対というわけではありませんが、今の日本の大部分の地方都市では、「AI vs.教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社刊)でも有名な新井紀子先生が重要視されている「読解力」と同様に、あまりにも「anywhere(どこでも)型の人間」とのコミュニケーションをする能力が備わりにくいのです。

 これは、単に、日本の多くの地方では世界中を駆け巡っているようなビジネスマンとは話したこともないので、彼らと話す能力がないだけです。こういう人たちは、ある意味世界中どこでも生きていけるので、まさに「anywhere型」とわれわれの仲間では呼ぶことが多いのですが、まず彼らと会話ができない。
 ましてや「対アメリカ人」となると、英語以前の問題で、自分で何を主張していいかもわからず途方に暮れる(求められるのは、その場で変幻自在に変わるグローバルテーマを扱う会話能力だ)ことになる。そういう生き方をしようと思えば、日本の多くの地方で育つこと自体がハンディキャップになってしまう可能性があるのです。

 大学生をほとんど見たことのない、地方の高校生以下の若者に、「自分が大学生になった時のイメージをもって、立派な大人を目指せ」という方が不可能でしょう。ましてや、世界中からヘッドハントされながら年収3億円もらっている人なんて(お金だけが人生ではありませんが)、どんな人なのか? 見なきゃ、目標にしようがありませんわね。実は日本にもそういう人がたくさんいるのに・・・ですよ。
 このあたりの議論をすべてある意味ぶっ飛ばして「大都市圏の大学生の数を減らせ」って、逆に若者のチャンスを阻害しているとしか、ワタクシには思えませんけどね。それが本当の教育なんでしょうか?  (本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

 さて、ここからは恒例の競馬コーナーですな。週末は、神戸新聞杯が行われます(22日阪神競馬場11R、芝2400メートルG2=3着までに、3歳馬のクラシック3冠目の菊花賞への優先出走権が与えられる)。
 このなかでワールドプレミア(8枠8番)はデビュー以来手綱を取り続けている武豊騎手を背に、順調そのもの。ただ「小僧っぷり」も大したもので、ここで出走権をとったとして、菊花賞の3000メートルという長丁場で持つのかな・・・・・・どう? 

■神戸新聞杯は皐月賞ワンツー馬に「大人乗り」? 

 武さんはこう言っているようですね。「思っていたより行きっぷりは良かったけど、まだ本来の感じじゃないし、うるさいところも残っている。今回は2頭強い馬がいるしね。ただ、コーナーで置かれるところがあるので直線が長いコースなのはいい。この阪神コースは合うし、不器用なので少頭数もいい」。さすが「大人のコメント」ですね。
 ということは、皐月賞のワンツー馬(3枠3番サートゥルナーリア、5枠5番ヴェロックス)に、「大人買い」ならぬ「大人乗り」でいいんじゃないの? 

 個人的には、やはり皐月賞馬で、日本ダービーが4着に終わったサートゥルナーリアは本当に強いのか? に興味があるな。とにかく今回は割り切るしかないです。では! 
ぐっちーさん :投資銀行家

最終更新:9月30日(月)18時03分

東洋経済オンライン

 

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