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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、EUとの離脱交渉に注目

9月21日(土)3時55分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、英議会が休会に入り首相とEUの離脱案交渉に注目
◆英中銀、今後の金融政策は離脱の行方次第と強調
◆加ドルは方向感鈍いか、主要通貨のなかで安定した動きが継続
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円131.00-138.00円
加ドル円79.50-83.50円

9月23日週の展望
 英議会は10月14日に再開される予定で、10月31日の英国の欧州連合(EU)離脱日を控え、10月17-18日にEU首脳会議が行われるが、英国のEU離脱問題は、「合意なき離脱」、「合意ある離脱」、「離脱日を延期して総選挙」の可能性が残されており、先行き不透明感はまったく払しょくされていない。ポンドは、離脱関連のヘッドラインに一喜一憂する相場展開が続きそうだ。
 ジョンソン英首相はEU首脳会議までにEUと離脱案の修正で合意を目指すとしつつも、合意なしでも10月末の期限までに離脱すると強調している。ジョンソン首相は新たな離脱案で合意することを目指すとした一方で、10月31日の離脱期限の延長を申し込まないと明言した。ジョンソン首相は北アイルランドの「バックストップ(安全策)」を取り除いた離脱案での合意を目指しているが、EUは「実現可能なバックストップの代替案」を求めている。英国側がEUを納得させる代替案を提示するのは簡単ではない。市場ではEU首脳会議までに離脱協定案で合意に達する可能性は低いとみている。ジョンソン政権は離脱の終盤まで「合意なき離脱」を脅しに、「バックストップ」を取り除いた代替案の受け入れをEUに迫り続けるか。英議会が休会に入り、足もとではジョンソン首相とEUの離脱案の交渉が注目される。ユンケル欧州委員長は「離脱期限までに合意できる」と述べた。
 今週発表された英8月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.7%と予想以上に伸びが鈍化し、2016年12月以来の低い伸びとなった。コアCPIは前年比+1.5%に鈍化した。イングランド銀行(BOE)は19日、全員一致で金融政策の据え置きを決定した。英国の離脱をめぐる不確実性の影響を強調し、不透明感が続く場合はインフレが予想よりも一段と鈍化する可能性を指摘した。BOEは、「需要と供給、およびポンド相場に対するEU離脱の影響のバランス次第」で今後の金融政策を決めると強調した。
 加ドルは方向感に欠ける動きが続くか。サウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたため原油相場が乱高下し、産油国通貨の加ドルも影響を受けたが、反応は限られた。中東の地政学リスクを背景に今後も原油相場が大きく動く可能性がある。1カ月前の10月カナダ中銀(BOC)会合での利下げ予想は5割以上だったが、足もとでは1割程度まで低下している。加ドルは主要通貨のなかで一番安定した動きが続きそうだ。18日に発表された8月CPIは前月比-0.1%、前年比+1.9%とほぼ予想通りの結果となった。来週は7月卸売売上高が発表される予定。

9月16日週の回顧
 ユンケル欧州委員長が「合意ある離脱」に楽観的な見方を示したことも手がかりにポンドは堅調な動き。ポンドドルは1.25ドル半ば、ポンド円は135円半ばまで上昇し、ともに7月中旬以来の高値をつけた。ポンドは対ドル・対円でジョンソン氏が首相に就任してからの下げ幅をほぼ取り戻している。加ドルは独自の材料が乏しく、原油相場に連動した動きになるも、ドル/加ドルは1.32加ドル台、加ドル円は81円を中心に小動きとなった。(了)
小針

最終更新:9月21日(土)3時55分

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