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ふぉーかす 中国は米国債爆買いを再開させるか?

9月20日(金)9時31分配信 トレーダーズ・ウェブ

 米国債の世界最大の保有国といえば、中国が思い浮かぶ。かつては日本が世界一の座を維持していたが、最近では中国がほぼ独占している。ただし、日本も世界第2位の米国債保有国であり、ときたま中国を上回ることがある。今年は6月、7月と2カ月連続で日本の保有額が中国を上回った。日本が2017年以来、ほぼ2年ぶりに再び世界一の米国債保有国となったのである。

 原因としては、中国が米国債の保有額を減らす一方、日本が増やしていることが挙げられる。中国の米国債保有額は今年5月、1兆1102億ドルとなり、2017年5月以来、2年ぶりの低水準となった。昨年半ば以降、保有額は減少している。一方、日本は昨年後半以降、保有額を増やしており、7月には1兆1305億ドルと2016年10月以来、ほぼ3年ぶりの高水準となった。

 各国とも金準備に対しては、かなり似たような運用をする。もちろん、保有額は異なるものの、たとえば中国と日本の金準備額の前月比はほぼ同じである。違いは誤差の範囲といってもよい。しかし、異なるのは米国債の保有動向である。中国の米国債保有額が減少しているのは、その為替政策と関係がある。

 中国は5月以降、ドル高・人民元安方向に市場を誘導している。今月上旬には1ドル=7.17元台と2008年2月以来、11年7カ月ぶりの水準までドル高・人民元安が進んだ。中国の米国債保有額と人民元の動向をグラフにすると、かなり似た動きとなる。足元では、米中貿易摩擦の影響で中国経済が軟化しており、市場ではドル買い・人民元売りが進んでいる。当局はドル買いに応えてドルを市場に放出しており、それが米国債保有額の減少につながっていると思われる。

 では、中国が米国債の保有をこのまま減少させ続けるかどうかであるが、日本と中国の米国債保有額の差には、ある一定の傾向がある。2012年以降に限れば、中国の米国債保有額が日本を1500億ドル程度上回れば反転してその差が縮小し、差がゼロ近辺になればまた反転して今度は差が拡大するというものである。足元では日本が中国を上回ったばかりである。為替政策との関係もあるが、中国の米国債爆買いがまた始まるのであろうか。

 (国際金融情報部・後藤田明広)

最終更新:9月20日(金)9時31分

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