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ふぉーかす 月次好調も吉野家はまだリスキー

9月17日(火)9時31分配信 トレーダーズ・ウェブ

 吉野家ホールディングスの株価が好調だ。4月までは1700円を下回る水準だったものの、それ以降は強い動きが続き、9月に入ってからは2200~2300円のレンジで推移している。米中貿易摩擦による内需ディフェンシブの投資魅力増加によっていくらか買われたが、30%近く上昇した背景には好調な月次売上高が強く意識された点がある。

 同社の月次売上高は全店ベースで3月から全月プラスであり、弱い月でも+6%、強い月では+17%と好調な伸びを見せている。既存店ベースでも全月プラスで、月次業績としては非常に見栄えがいい。この流れが好感され、株価の押し上げ要因になっていると考えられる。

 しかし、同社の場合やはり採算の問題も意識しなければならない。販管費率(その中でも給料手当てやパート代)はここ4年で3%上昇(16.2期61%→19.2期64%)しており、営業利益率が1~2%の同社にとっては喫緊の問題だ。自動釣銭機やタブレット端末の導入によって業務効率化を図る取り組みが進められているものの、足元ではこの人件費率上昇の傾向に変化はない。

 加えて、原価率から見た採算の問題もある。同社の業績は米や牛肉の価格変動により、年によって売上総利益率が2%前後上下する。人件費がじわじわ継続的に響く減益要因とすると、原材料費はより不安定で予測不可能な減益要因ともみることができる。不確実な色が濃い分、原価変動リスクの方が怖いという投資家も少なくないだろう。

 営業利益率が平常時1桁台前半である同社が、人件費・原材料費の2大採算リスクを抱えているのはやはりハイリスクだ。3月以降、好調な月次売上高によってコストをカバーできている可能性はそれなりにある。しかし、好調な要因として説明されているのはコラボ企画や割引キャンペーンといった、単発的で効果の期待値が不確実なものが多く、継続性の点で不安感が残る。強い月次が続く中で買い進まれてはいるものの、これらのリスク要因を再度意識することで、一度熱を冷ますのが吉と考える。

 (日本株情報部:石津大希)

最終更新:9月17日(火)9時31分

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