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米国債に強気の投資家に迷い-ECB政策決定もワイルドカード

9月12日(木)14時32分配信 Bloomberg

(ブルームバーグ): 米国債相場に強気の投資家はここ1年、本能に従って行動するだけで利益を上げられたが、考え直す時が訪れた。過去1週間の売りで利回りは1カ月ぶり高水準に達し、相場が一方通行ではないことを投資家に思い出させた。これまでは押し目買い戦略が成功してきたが、流れが変わろうとしているかもしれない。

とはいえ、米国債投資スタンスを強気から転換する先頭に立つのは勇気がいる。世界の成長は依然として弱まりつつあり、弱さは米国の製造業にも広がった。関税報復合戦の停戦までにはまだ長い道のりがあると多くの人が考えている。さらに、米政策金利は下がる方向にある。

「米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合で利下げすることがほぼ確実で、多くの人が追加利下げを予想している中では、1.70%付近の利回りはかなり魅力的に見える」と、ジェフリーズのシニアマネーマーケットエコノミスト、トマス・サイモンズ氏が述べた。このところの相場下落で2年物と10年物の米国債利回りはそれぞれ1.68%と1.74%に上昇した。

8月の利回り低下のほぼ半分は取り戻された格好だが、それでも世界的に低下傾向が続くと信じている投資家にとってはタイミングが重要だ。過ぎ去るのを持った方がよい最大のワイルドカードは恐らく12日の欧州中央銀行(ECB)の政策決定だろう。

トウェンティフォー・アセット・マネジメントのマーク・ホルマン最高投資責任者(CIO)は「ECBの結果待ちだ」と言う。マイナス金利の銀行への影響を和らげるための階層化システム導入がドイツ国債の売り材料となり、これに連れて米国債利回りが上昇することを心配しているという。

ECB決定後の市場の波乱に備える逃避先として同氏は、米利下げ見通しに基づき2年物米国債を選好している。

原題:Treasury Bulls Face Rare Quandary as Stampede Stopped in Tracks(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.
Emily Barrett

最終更新:9月12日(木)14時32分

Bloomberg

 

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