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53歳一人暮らし貯金120万円。事情があり貯金ができておらず、ここ2年間で貯め始めました

9月11日(水)22時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆65歳までは働くことは可能ですが、給与が下がり賞与がなくなります

事情があり、今まで貯金ができなかったという53歳の会社員の方。65歳からの年金額は月額11万円の予定で、できるだけ長く働く予定とのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
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事情があり、今まで貯金ができなかったという53歳の会社員の方。65歳からの年金額は月額11万円の予定で、できるだけ長く働く予定とのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、事情があり、今まで貯金ができなかったという53歳の会社員の方。65歳からの年金額は月額11万円の予定で、できるだけ長く働く予定とのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

▼相談者

ととにゃんさん(仮名)
女性/会社員/53歳
関西/借家

▼家族構成

猫1匹

▼相談内容

諸般の事情と自身の怠慢で貯蓄ができておらず、この2年で老後資金を貯めだしました。この調子で貯めることができれば60歳時には640万円貯蓄できる予定です。60歳からは再雇用になり、65歳までは働くことは可能ですが、給与が下がりボーナスがなくなるので貯蓄は難しくなります。

65歳からの年金額は月額11万円の予定。できる限り働き続けて、貯蓄したお金は増やしたいと思います。健康状態に問題はなく、かなり丈夫な方だと思います。年に風邪を1度ひくかひかないか程度。老後の資金をさらに増やし、家族に負担をなるべくかけず、一人で老後の人生を生き抜くマネーアドバイスをお願いします。

▼家計収支データ

相談者「ととにゃん」さんの家計収支データ
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相談者「ととにゃん」さんの家計収支データ


▼家計収支データ補足

(1)住居について
猫を飼育しているので、ペット飼育可能物件に居住していますが、飼育しなくなれば、府営市営住宅などに転居してもいいと考えています。ただ、可能な限り猫を飼育し続けたいと思っております。相続できる実家はありません。

(2)加入保険について
・本人/生命保険(終身タイプ。80歳まで更新可能。死亡保障200万円 医療特約・入院日額5000円)=毎月の保険料3760円
・火災保険=416円/月

(3)通信費の内訳について
・格安スマホ:2500円
・スマホ端末代:3300円(2021年2月まで)
・ネットプロバイダ料: 210円
・NHK受信料:2230円

(4)趣味娯楽費の内訳について
・猫飼育餌代、ワクチン代など:6670円、ペット保険:5330円

(5)年金について
年金額はねんきん定期便データによる
64歳から年額54万2369円
65歳から年額133万939円
66歳から年額139万8147円

64歳から一生涯、年金基金年額9万3000円

iDeCo(個人型確定拠出年金):72万円(元本確保型)

(6)ボーナスの主な使い道について
全額48万円を貯蓄としているが、家電買い替えなど不測の事態には取り崩すことになります。

(7)お勤め先について
退職金はありますが、寸志で15万円程度になります。再雇用制度限界年齢65歳までは働き、65歳以降も何かで働き続け、年金受給しながら月額3万~6万円程度は収入を得たいです。

(8)ご家族について 
50代の兄弟がいる

▼FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:60歳までに、できるだけ貯蓄し、投資は控える
アドバイス2:年金受給までの期間は、年30万円程度を取り崩し
アドバイス3:65歳からは年金+バイトでOK。生活の楽しみも見つけて

◆アドバイス1:60歳までに、できるだけ貯蓄し、投資は控える

2年前からでも貯蓄を始められたのは、本当によかったです。60歳までが最後の貯めどきになりますから、気を緩めず、しっかりと貯蓄していきましょう。

ととにゃんさんは、毎月3万1000円を貯蓄できていますので、年間で37万2000円。これにボーナス48万円を加えると、1年で85万2000円貯められます。60歳までの7年間で、約600万円。

これに現在の貯蓄と投資額を加えると720万円残すことができます。これが、ととにゃんさんの老後を支える資金になりますので、途中、不測の事態での支出があるかもしれませんが、くれぐれも無駄使いは控えてください。

そのうえで、現在の投資の中身ですが、つみたてNISAとiDeCoはこのまま継続していいでしょう。

しかし、投資信託の中身が不明ですが、これはタイミングを見て、いずれ売却することにして、買い増しはしないようにしてください。今は、定期預金などで確実に貯蓄を増やすことが優先です。

◆アドバイス2:年金受給までの期間は、年30万円程度を取り崩し

60歳以降は再雇用で収入が減ってしまいますが、現在の支出をキープできれば、資産を取り崩さなくてすみます。

再雇用での収入が支出と同じぐらいなら問題ありませんが、もし、収入が支出以下だった場合や、ボーナスがなくなる分として、年30万円は予備費として考えると、64歳までの4年間で120万円は資産から取り崩さないといけないかもしれません。

でも、ととにゃんさんは、64歳から月5万3000円、65歳から月11万8600円、66歳から月12万4200円の年金が受け取れますから、退職後も、ご本人が書かれているように、月4万~5万円の収入を得られるようにすればいいでしょう。

無理をすることはありませんが、働けるうちはできるだけ長く働いて、貯蓄からの取り崩しを抑えるように頑張ってください。

◆アドバイス3:65歳からは年金+バイトでOK。生活の楽しみも見つけて

ととにゃんさんの家計を拝見すると、支出で無駄はなく、しっかりされていると思います。ただ、これからは収入が減ることなども含めて、収支の管理、貯蓄の管理は、目に見える形で行っていくようにしてください。

試算では、老後資金として余裕がある金額ではありませんが、65歳時点で600万円は残せるわけですから、これは大事にしてほしいと思います。

ただ、お金のあるなしだけでは、老後を一人で生き抜くことはできません。ご本人も書かれているように、65歳以降も働く意向のようなので、それは大変良いことです。収入を得る以上に、働くことで生活のリズムを作り、健康を維持していくことも大事です。バイトなどで社会とのつながりを持ち続けることも大事です。

今は、猫ちゃんとの暮らしが、最大の趣味・娯楽、癒しだと思いますが、その後のことも考えると、猫ちゃん以外の楽しみも見つけてくださいね。府営市営住宅への住み替えは考えず、今のままで経済的には大丈夫ですから、猫ちゃんとの生活を楽しみつつ、老後の生活もイメージしておかれるといいでしょう。

◆相談者「ととにゃん」さんから寄せられた感想

気持ちに寄り添った心に沁みる深野先生のアドバイスありがとうございます! 遅い老後資金貯蓄を始めたものの適切なのか?と疑問でした。今回のアドバイスで納得。すっきりし、貯蓄に対するやる気がさらにUPしました。アドバイスを心に刻み豊かな老後を目指し頑張ります。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
あるじゃん 編集部

最終更新:9月11日(水)22時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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