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年収300万円の平均貯蓄額は700万円。貯金できる人は何が「上手」なの?

8月18日(日)18時00分配信 LIMO

写真:LIMO [リーモ]
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「貯金が700万円ある」と聞くと、高給取りの人では?  と考えますが、例えば年収300万円前後の人でもしっかり貯金できている人もいます。手取りを考えると余裕なんてなさそうなのに…どのような工夫をして貯めているのでしょうか。

年収別の貯蓄額は?みんなどれくらい貯めているの?

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、勤労者世帯(2人以上世帯)の年間収入階級別の貯蓄現在高は以下のようになっています。(「2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別 貯蓄現在高」の表を参照)

年間収入が600万円以上の勤労者世帯では貯蓄現在高の平均値が1000万円を突破しており、年間収入が上がるにつれて貯蓄現在高も上昇しています。

一方、年間収入600万円未満の世帯に絞ってみると、必ずしも「年間収入が上がれば貯蓄現在高も増える」という関係にはなっていません。なかでも、年間収入250~300万円の階級で貯蓄現在高が700万円超となっている点が目を引きます。

国税庁が公表した『平成29年分民間給与実態統計調査』によると1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は432万円です。年間収入が平均を下回っていても、しっかり貯金できる世帯があることがわかります。

貯金にもコツが必要です。以下では、貯金上手な人の特徴やコツなどをご紹介します。

貯金上手な人は何が「上手」なの?

 (1)「損切り」がうまい

お金をしっかり貯めている人は、実は、あきらめ上手だといえます。いわゆる「損切り」が上手いのです。
何らかの対象に金銭的・精神的・時間的投資をしているとき、そのまま続けていると損失につながる場合もあります。

例えば、習い事でせっかく楽器を購入したのだから途中でやめられない。それまでの投資分が惜しくなってしまいます。でも、気づいた時にどう判断できるのかが重要です。せっかくの旅行であっても、天候や体調面を考慮して引き返す決定をしたり。早めに中止する、損失の拡大を食い止めるという判断は、貯金に限らずとても重要なことなのです。

 (2)自分にできることを模索する

貯金や節約も、性格的に実行できること、できないことがありますよね。たとえば、一般的には「貯金するなら先取り貯金」といわれていますが、赤字傾向であれば先取り貯金は必ずしも適した方法とはいえません。ここで自分に合う方法を模索して、例えば500円玉貯金などに切り替える選択肢もあります。目に見える貯め方のほうが続けられる場合もあるのです。

貯蓄成功のコツ

貯金は、貯める目的や時期などのゴールをはっきりさせると行動しやすくなります。「〇年後までに□万円」と決めると、「目標まであと△カ月」という目標までのルートを想像しやすくなります。ここから、貯めていくためのステップを見てみましょう。

 ステップ(1)支出を把握する

家計の支出は把握できていますか。あやふやな支出は意外に多いようです。

『家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要』(総務省統計局2019年5月公表)によると、勤労者世帯(2人以上世帯)における支出の中で最も多いのが「食料」ですが、第2位は「その他」となっています。20%近い割合を占める「その他」の項目には、「こづかい」や「交際費」など、使途不明な支出が含まれています。

支出を管理するには家計簿が手軽です。レシートをスマートフォンで読み取って集計できるアプリもありますので継続しやすい方法を見つけましょう。

 ステップ(2)固定費をコントロール

家賃や駐車場代など、毎月家計から支出する固定費。自動車保険やインターネットプロバイダ、携帯電話料金についてはお得なプランが次々に出ています。一度、乗り換えの手続きをすれば、お得になった分を毎月貯蓄に回すことができます。

 ステップ(3)クレジットカードの利用管理

クレジットカードは便利な決済方法ですが、借入金でもあるということを忘れてはいけません。現金では購入しにくいような金額の商品でも、クレジットカードなら購入できてしまう、という人もいることでしょう。

利用額が把握しにくい場合はカードの契約枚数を減らしたり、「電子マネー払い」や「デビットカード払い」にシフトすると管理しやすくなります。デビットカード機能が付いているキャッシュカードなら、レジで「デビット支払い」の際に銀行口座から支払額が引き落とされますので、使いすぎ対策にもなります。

お金が貯まる人が実践している「メリハリ支出」とは

大切なお金は、できるだけ賢く、満足度の高い使い方をしたいですよね。同じくらいの収入を得ていても、家族旅行に行ける人もいれば、そんな余裕はないという人もいます。その差は、普段のお金の使い方にありそうです。貯まる人が実践している「メリハリ支出」について見てみましょう。

 自分の行動をコントロール

支出のコントロールのために、前述のような支出の把握が第一段階です。そこからコンビニに立ち寄る習慣をやめたり、いつもアクセスする通販サイトをしばらく閲覧しないようにすることで対策できます。

また、節約のことを考えると「食費」が一番削りやすいと思うかもしれませんが、「食」は生活の基本であり、楽しみでもあり、重要な栄養源でもあります。それよりも外食の回数を削る、買い物に行く回数を週3回に限定するなどルールを作る方が有効です。

 諦めどころを押さえて支出にメリハリを

支出にメリハリをつけるには、何をあきらめて何を維持したいのかという選択がポイントです。趣味を大事にして服飾はシンプルに、飲み会には参加するけれど日ごろはしっかり自炊、という方法もあります。

教育費を優先したいという家庭も多いでしょう。習い事やスポーツ、受験・進学など、どの分野を重視するのか、お子さんに合わせて目標を立てていきましょう。

さいごに

家計をコントロールできると必要な分野には自信をもって支出することができます。代わりにその他の部分については、思いっきり節約をしてみましょう。まずはライフプランを立てて、目標に沿って支出を調整していきましょう。

【参考】
『家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)』総務省統計局
『平成29年分民間給与実態統計調査』国税庁
『家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要』総務省統計局

 【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
LIMO編集部

最終更新:8月18日(日)22時10分

LIMO

 

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