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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、米中通商摩擦の動向に注目

8月17日(土)3時54分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆米中の通商摩擦や地政学リスクが豪ドルに影響
◆豪、南アともに経済指標は限られる
◆ZAR、資金流出続くがポジション調整の買い戻しには警戒
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円67.00-73.00円
南ア・ランド円6.30-7.30円

8月19日週の展望
 豪ドルは上値が重いか。13日に米中が2週間以内に電話で再会談することや、米国の中国製品への一部課税延期が発表されたことで、米中通商摩擦が緩和するという意見もあるが、現実的には難しいだろう。そもそも、7月31日に行われた米中閣僚級会議は「中国による米国産農産物の輸入拡大について協議され、建設的で素直な議論が行われた」と報道された。また次回は「9月に米国で実施」とも発表されていた。そのような状況であるのに、トランプ米大統領が8月2日、「9月1日からいくつかの中国製品に10%の関税を課す」「中国と合意するまで徹底的に関税を課す」と約束を反故にした。よって課税延期は単に7月末時点の状態に戻しただけになる。今後の交渉が決まった場合でも、7月末に通商会談が9月に決まっていたことを考えると進展とは全くいえない。逆に、米国が中国を「為替操作国」と認定したことで、この数週間、米中関係は悪化の一途をたどっている。中国への経済依存が強い豪州にとっては悪い材料で、豪ドルの上値を抑えるだろう。
 来週は豪州から、20日に8月の豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨、21日に7月のウェストパック景気先行指数が発表される以外は主だった経済指標などの発表予定がない。中国からも主だった経済指標の発表予定がないことで、豪ドルは米中関係が来週の取引材料の中心になりそうだ。また中東情勢、印パ情勢、アルゼンチン不安、香港のデモなど、様々な地政学・経済リスクの動向も豪ドル相場に大きな影響を与えるだろう。
 南ア・ランド(ZAR)はもみ合いか。格下げ懸念、史上最悪水準の高失業率、国営電力会社エスコムの経営問題、財政悪化など南アの良い材料を探すのが難しくなっている。7月末時点で海外投資家の南ア債保有額が37.9%まで下がったが、8月も資金流出に拍車がかかっているという話も出ている。そのため、ZARの頭は抑えられるだろう。しかし、ここ最近の下落はかなり急なため、ポジション調整的な買い戻しには警戒したい。

8月12日週の回顧
 豪ドルは乱高下した。香港のデモが泥沼化したことや、アルゼンチンで大統領選の前哨戦となる予備選挙が実施され、左派のフェルナンデス元首相の優位が伝わったことなどで、リスクオフに市場は傾き、豪ドルは対円で1月3日のフラッシュクラッシュ時以来となる70.90円まで下落した。しかし米国の対中制裁関税の一部適用延期発表を受けて、対円では大幅に買い戻された。その後、米国の長短金利が逆転し、株価が大幅下落すると再び豪ドルは下押しした。豪雇用統計では、失業率は予想通りだったが、新規雇用者数は常勤雇用者が増える好結果だった。4-6月期の賃金指数も市場予想を上回った。
 ZARも乱高下した。週初はアルゼンチン・ペソが政局不安で3割以上弱含んだことなども影響し、ZAR円は年初来安値を更新した。米国の対中制裁関税の一部適用延期で買い戻しが入ったが、米国の長短金利逆転や株価の下落で再び下押しした。(了)
松井

最終更新:8月17日(土)3時54分

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