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今さら聞けない「投資信託って何?」<夏の初心者向け投信入門>

8月14日(水)8時32分配信 HARBOR BUSINESS Online

ファンドアナリスト・篠田 尚子氏
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ファンドアナリスト・篠田 尚子氏
 投資信託というと、ビギナー向けというイメージが強いが、実は堅実投資から夢の一攫千金まで、バリエーション豊かな投資が可能だ。知られざる投信の魅力について、専門家や個人投資家に取材した!

◆短期で利益を狙える商品も!! 下落局面での損失も抑える

「少額からさまざまな対象に投資できる投資信託は、資産形成の強い味方です」

 と話すのは、投資信託(投信)に詳しい楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子氏だ。

 投信は投資家から集めたお金を、運用の専門家が国内外の株式や債券などに投資し、成果を投資家に還元する仕組みだ。ネット証券などでは100円から購入できるうえ、少額で幅広い分散投資も可能なので、ビギナーにもチャレンジしやすい投資といえる。

 さらに最近は、投資信託を使って節税しながらお得に老後の準備ができる「iDeCo(イデコ)」や、非課税で積み立て投資ができる「つみたてNISA」でも注目が集まる。

 こうした長期でコツコツ積み立てる投資には、日経平均株価などの特定の指数に機械的に連動し、経済成長と同じ運用成績を目指す『インデックスファンド』が向いているとされる。さらに、手数料が安いことも評価され、低コストインデックスファンドがトレンドとなっている。

 コツコツ長期投資もいいが、もう少し短期での利益は狙えないのだろうか。篠田氏は、「そういう方にはアクティブファンドが向いています。長期投資が基本のインデックスと比べて、短期での利益も狙いやすい」と話す。

◆投信に割安という概念はないので注意

 アクティブファンドとは、専門家であるファンドマネージャーが有望な銘柄を発掘して組み入れ、平均点であるインデックス以上の成績を目指す投信だ。特に、日本株の中小型株やJリート(不動産投資信託)を対象にしたアクティブファンドの中で、「お宝」が比較的見つかりやすいと篠田氏はアドバイスする。

 数多くあるアクティブファンドの中から、成績の良い商品を見分けるには、過去の暴落時にどんな値動きをしたかをチェックするのがいいという。

「市場には上下の変動は避けられませんが、下落局面で類似の商品と比べて下落幅が小さかったり、変動そのものが小さく抑えられているものがいいファンドです。損失を小さく抑えられれば回復も早く、次の上昇局面で大きな利益を狙えるからです」(篠田氏)

<積立投資の種類 税制優遇あり>

●iDeCo(個人型確定拠出年金)

 積立額は全額所得控除の対象。毎年節税メリットを受けられ、利益も非課税。掛け金は5000円からで、上限額は職業によって異なる。60歳まで引き出せないのがデメリット

●つみたてNISA(積み立て専用の少額投資非課税制度)

 積立専用の少額投資非課税制度。本来、投資の利益は非課税だが、所得控除はない。毎年40万円まで、20年間続けられるので、総額800万円の非課税投資ができる

●ジュニアNISA(未成年向けの少額投資非課税制度)

 未成年専用NISA。年80万円まで5年間利用でき、総額400万円の非課税投資ができる。子供本人が満18歳になる年度の12月末まで引き出しができないのがデメリット

◆最近人気の「リスク軽減型」

 ネット証券や投信情報サイトのモーニングスターでは、チャートで同じ分類の投信と値動きを比較できる。最近なら’18年末から’19年初の乱高下相場を見るのが参考になりそうだ。

「騰落率や売れ筋ランキングを気にする人も多いですが、騰落率はその時点での成績でしかありません。また資産家が特定商品を一気に買い付けるだけでランキングは変わるので、あまり参考にはなりません」(同)

 基準価額を見て割安度を判断する人もいるが、投信には個別株と違って需給は関係ないと篠田氏は指摘する。基準価額が安いから狙い目だとか、高いから人気とはならないので注意したい。

 また最近は、価格変動が大きくなった局面でリスクを抑える「リスク軽減型」と呼ばれるタイプの商品も人気だという。株と債券など反対の値動きをしやすい資産を組み合わせて相場の状況に応じて機動的に配分を変えたり、ヘッジファンドやオルタナティブなど相場環境に左右されにくい資産を組み入れることで、相場の下落局面でも下落幅を小さくしてくれるのだ。

◆<下落時にも頼りになる投資信託>

※データはモーニングスターから引用、5月20日現在

●スパークス・新・国際優良日本株ファンド(スパークス・アセット・マネジメント)

基準価格       3万4366円

純資産総額      1249億4700万円

トータルリターン 1年 6.87%

トータルリターン 3年 15.83%

信託報酬(名目)   1.77%

販売手数料(上限)  3.24%

 入念な取材と調査で、高い技術力やブランド力を持つ日本株20銘柄程度に厳選投資。長期保有を原則とし、中長期にわたって収益を積み上げていく

●三井住友・中小型株ファンド(三井住友アセットマネジメント)

基準価格       3万5238円

純資産総額      221億4000万円

トータルリターン 1年 -0.37%

トータルリターン 3年 19.54%

信託報酬(名目)   1.62%

販売手数料(上限)  3.24%

 日本の中小型株の中から、割安な優良銘柄を選定。﹁10年以上にわたって参考指数である日経ジャスダック平均株価を上回っています﹂(篠田氏)

●ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(ラッセル・インベストメント)

基準価格       1万3929円

純資産総額      7億3300万円

トータルリターン 1年 5.87%

トータルリターン 3年 /

信託報酬(名目)   1.19%

販売手数料(上限)  3.24%

 日本を除く世界先進国の株式に投資。﹁インデックスを上回るアクティブファンドが少ないカテゴリーの中で、良好な成績を収めています﹂(篠田氏)

●投資のソムリエ(アセットマネジメントOne)

基準価格       1万1555円

純資産総額      1207億5200万円

トータルリターン 1年 3.73%

トータルリターン 3年 2.23%

信託報酬(名目)   1.51%

販売手数料(上限)  3.24%

 国内外の公社債や、株式、リートに投資、市場環境に応じて配分比率を変更する。基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、安定成長を目指す

【篠田 尚子氏】

楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。国内銀行を経て、投信評価機関リッパージャパン(現トムソン・ロイター・マーケッツ)でファンドアナリスト。’13年より現職

取材・文/森田悦子
ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:8月14日(水)8時32分

HARBOR BUSINESS Online

 

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