ここから本文です

週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、指標次第で更なる下落も

8月10日(土)3時43分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆世界的な利下げ競争で、経済指標次第ではRBAも9月利下げの可能性も
◆豪ドル、米中貿易戦争から為替戦争に発展し上値は重い
◆米中間の争いで、南アからの資金流出は止まらず上値は重い
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円68.00-75.00円
南ア・ランド円6.70-7.50円

8月12日週の展望
 豪ドルの上値は限定的か。今週の豪準備銀行(RBA)の理事会では既に2会合連続で利下げしていたこともあり、政策金利を据え置いた。RBAは声明文を前回の「必要であれば、金融政策を調整する」から「必要であれば、金融政策をさらに緩和する」とし、インフレについても前回の「経済の大部分で抑制されているが、インフレは上昇すると予想」という文言から、「2%へ回復するには予想よりも時間がかかる可能性が高い」と変更した。RBA理事会後に、中国が米国から為替操作国と指定され、隣国のNZやインドは市場予想よりも大きな利下げを行ったことを考えると、RBAにとっても次回9月3日の理事会での利下げ圧力が高まりそうだ。その点を考えると、来週13日のケントRBA総裁補佐、15日のデベルRBA副総裁の講演は通常以上に注目度が高まるだろう。
 経済指標では14日に発表される4-6月期賃金指数、15日の7月雇用統計に注目が集まりそうだ。今週発表されたNZの4-6月期失業率が3.9%と市場予想の4.3%や前回の4.2%から改善したにも関わらず、NZ準備銀行(RBNZ)が市場予想を上回る利下げを行ったことを考えると、両指標ともネガティブな結果への反応には市場は敏感に反応するだろう。14日には7月のNAB企業景況感・信頼感指数、中国からは同14日に7月の鉱工業生産と小売売上高の発表も控えている。
 経済指標以外では、米中間の通貨戦争の動きは引き続き警戒が必要だろう。トランプ米大統領にとっては国内の相次ぐ無差別銃乱射事件で、大統領の人種差別発言に対しての非難が強まっている。有権者の目を米国外に向けるため、中国をはじめとした対外圧力が増す可能性もある。
 南ア・ランド(ZAR)も上値は限定的か。世界的な利下げラッシュにもかかわらず、南アは6.5%の政策金利を維持している。しかし、高金利通貨といえども、米中間の争いが激化していることは、中国依存が強いアフリカ諸国にとってもネガティブな状況で、資金がリスクの高い新興国通貨に向かうとは考えにくい。また、南ア自体も格下げ懸念、史上最悪水準の高失業率、国営電力会社エスコムの経営問題、財政悪化など良い材料を探すのが難しいため、当面は上値が重く推移しそうだ。なお南アからは14日に6月の小売売上高が発表される。

8月5日週の回顧
 豪ドルは続落した。ドル・人民元が7元を上抜けたこと、米財務省が中国を為替操作国に指定したことなどで、米中通商摩擦が通貨戦争へと発展し、豪ドルは下落した。その後もRBNZが政策金利を1.50%から1.00%へと市場予想を上回る利下げを発表したことで下落したNZドルに連れ、同じオセアニア通貨の豪ドルも下げ幅を大きく広げた。なおRBAは市場の予想通り政策金利を据え置いた。
 ZARも続落した。米中間の通商ならびに貿易戦争は、新興国通貨に対してもネガティブな動きになり、ZARは対円では1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値を割り込み、2016年7月15日以来の水準まで下落した。(了)

最終更新:8月10日(土)3時43分

トレーダーズ・ウェブ

 

情報提供元(外部サイト)

トレーダーズ・ ウェブ FX

トレーダーズ・ ウェブ FX

DZHフィナンシャルリサーチ

FXトレーダーの注目を集める
リアルタイムオーダーはこちら!

月額2,000円(税別)

トレーダーズ・ウェブでは、FXトレーダー注目の「オーダー情報」はもちろん、トレーディングに役立つ豊富な情報が無料でご覧いただけます!

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

ヘッドライン