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【日経新聞1面】英のジョンション新首相誕生で再びBrexit懸念【本日の材料と銘柄】

7月24日(水)12時24分配信 フィスコ

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日産自 689.3 +4.2
トヨタ 7,368 -15
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英のジョンション新首相誕生で再びBrexit懸念
英、与党党首選、ジョンソン首相誕生へ、「合意なき離脱」高まる

英与党の保守党は23日にメイ首相の後任を選ぶ党首選でジョンソン前外相を新党首に選んだ。ジョンソン氏は演説でEUからの離脱(Brexit)を「10月31日に実現する」と改めて明言。ただ、EUとの再協議の見通しは立たず、経済に混乱をもたらす「合意なき離脱」のリスクが高まっている。

約16万人の保守党員による決選投票で、強硬離脱派のジョンソン氏が9万2153票を獲得、穏健離脱派のハント外相の4万6656票に2倍近い差で勝利し、24日に首相に就任する。ジョンソン政権が10月末までにEUを円滑に離脱するには、英議会で過半数の賛成を得られる離脱協定案をまとめ直す必要がある。ジョンソン氏はまずはEUと再交渉に臨み、与党内に反対が強いアイルランド島の国境問題の対応策の削除などを求めたい考えだ。

EU側は協定案の再交渉を拒否する姿勢を貫いている。バルニエ首席交渉官は23日、ツイッターで「新首相と(現状の)協定案を批准するために、建設的に作業できることが楽しみだ」と牽制。EU内でさらなる離脱延期を検討する動きもあるが、加盟国間では「再延期なら総選挙や再国民投票など明確な理由が必要だ」との意見も根強い。

一方、ジョンソン氏は離脱前の総選挙や再国民投票には強く反対し、「EUが協定案を全く変えないなら、合意なしでEUを出るしかない」と訴える。親EU派の与党議員は新内閣が合意なき離脱に突き進めば、野党の内閣不信任案に同調する可能性を示唆している。下院は保守党と閣外与党の民主統一党があと2議席減らすと実質的な過半数を割り込み、数人の造反で不信任案は可決されかねない。

英国の産業界は合意なき離脱リスクへの対応に遅れている。6月に公表された英国経営者協会の調査で、加盟する約990社のうち約6割がEU離脱への「緊急対応策を決めていない」と答えた。英仏間で1日に1万台のトラックなどが通過するドーバー港は関税や通関手続きが発生し、物流が混乱する可能性がある。英歳入関税庁の簡素化手続きへの申請企業は少ない。国境を跨ぐ自動車産業などのサプライチェーンは断絶、金融市場にも波紋が広がる公算が大きい。新内閣の離脱方針に世界が振り回される懸念は拭いきれない。

強硬離脱派のジョンション新首相が誕生することで、再びBrexitに対する懸念が浮上する。現実に合意なき強硬離脱となった時には、英企業は対応が遅れていることから大きな混乱が生じそうだが、日本企業に関しては、ホンダの現地生産の終了予定など、金融業界を含めて対策を進めている模様で、大きな影響はないと予想される。



<7201>日産自{英北部サンダ工場は50万台の生産能力、Brexit影響額940億円}
<7203>トヨタ{英中部バーナス工場で約15万台を生産、Brexit影響額530億円}
<7267>ホンダ{英南部スウィンドン工場の21年終了を発表、Brexit影響額90億円}
<6141>DMG森精機{工作機械大手、欧州最大手を連結子会社化・欧州地域5割強}
<6586>マキタ{電動工具メーカー、世界100カ国以上で販売・欧州売上構成比42%}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《ST》
株式会社フィスコ

最終更新:7月24日(水)16時56分

フィスコ

 

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