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EMシステムズ Research Memo(1):ヘルスケア分野の垣根を超えた「共通情報システム基盤」等で永続的な発展へ

7月24日(水)15時41分配信 フィスコ

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■要約

EMシステムズ<4820>は、薬局を中心とする医療機関向けに、医療業務処理用コンピュータシステムを開発・販売するITサービス企業。ストック型ビジネスモデルに業界内でいち早く転換したことに加え、ヘルスケア分野(医科・調剤・介護/福祉)の垣根を超えた共通情報システム基盤「MAPsシリーズ」を2018年11月に発表した。2019年2月及び3月には介護/福祉向けシステム事業強化のためのM&Aを実施し、ヘルスケア分野全般に関するサービス提供が可能となった。

1. 事業概要
同社では薬局向けの医療業務処理用コンピュータシステムの開発・販売を行う調剤システム事業、診療所・クリニック向けの医療業務処理用コンピュータシステムや電子カルテシステムなどの開発・販売を行う医科システム事業、及びその他の事業の3種類を展開している。

調剤システム事業の主力製品は薬局向け医療業務処理用コンピュータシステム「Recepty NEXT」、及び「ぶんぎょうめいと」。医科システム事業の主力製品は医事会計システムの「MRNクラークスタイル」「ユニメディカル」、電子カルテシステムの「MRNカルテスタイル」「オルテア(Ortia)」。その他の事業については、介護サービス事業者支援システム「つながるケアNEXT」「響シリーズ」「シンフォニー」「すこやかサン」、薬局経営の事業、スポーツジム・保育園経営などの事業がある。

2. 2019年3月期業績
2019年3月期業績は、大型チェ-ン店案件の受注やハード購入の需要もあり、売上高は2018年11月9日に上方修正の開示をした計画のとおりに推移した。また、「MAPsシリーズ」の開発に注力したことにより資産計上が増加した影響もあり、製造原価は対計画比で減少した結果、営業利益は計画を上回った。この結果、売上高13,133百万円(前期比5.9%減、計画比0.1%減)、営業利益2,622百万円(前期比14.4%減、計画比11.0%増)、経常利益3,248百万円(前期比10.2%減、計画比8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,971百万円(前期比16.8%減、計画比2.4%減)となり、前期の実績には到らなかったものの、営業利益及び経常利益では上方修正した計画を上回って着地した。

3. 中長期の成長戦略
同社は医療・介護業界の動向を見据え、主要顧客である薬局が今後より厳しい経営環境に巻き込まれる可能性が高いと考え、2018年10月より一部ストック型ビジネスから完全ストック型ビジネスへの切り替えを含むビジネスモデルの大きな変革を実施した。医療介護情報の連携、AIやビッグデータ活用による医療レベル向上支援、電子処方箋への対応、健康サポート薬局の支援機能の提供など、顧客の業務負荷と費用負担を下げるため、操作の簡素化・自動化とシステム費用の大幅削減に取り組んでいる。

これに伴い、一時的に業績の低下が見込まれる。2020年3月期の業績は売上高13,174百万円(前期比0.3%増)、営業利益1,358百万円(同48.2%減)、経常利益1,980百万円(同39.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,307百万円(同33.7%減)となる見通しだ。しかし、2020年3月期を境に上昇に転じ、シェア確保につれて業績が伸びる。2023年3月期までに、医科システムのシェア10%、調剤システムのシェア50%、介護/福祉システムのシェア5%を確保し、医療・介護業界のシステムにおいてデファクト・スタンダードとなり、永続的な発展成長を狙う計画だ。

■Key Points
・調剤・医科・介護/福祉システム間で三位一体の情報連携可能なシステムを提供するオンリーワン企業
・2019年3月期は前期業績を下回るも、営業利益及び経常利益では上方修正した計画を上回り着地
・課金売上の順調な増加に加えて、ヘルスケア分野(医科・調剤・介護/福祉)の垣根を超えた「共通情報システム基盤」の発表、介護/福祉システム事業強化、など着々と地固めが進む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)

《SF》
株式会社フィスコ

最終更新:7月24日(水)16時13分

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