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ハードル高そうな先物取引。やるなら「原油」が最適な理由とは?

7月24日(水)8時31分配信 HARBOR BUSINESS Online

’19年の原油相場は? 6月開催されたOPEC+以降のトレンドに注目
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’19年の原油相場は? 6月開催されたOPEC+以降のトレンドに注目
 日経平均は平成最後の4月相場で2万2000円を回復したものの、その後下げ調子。米中衝突で主要通貨も下げ基調。買えば儲かる金融商品はまず見当たらない。こんな状況で稼ぐには売りしかない。下げ相場でも稼ぎ倒すカラ売りマスターたちの手法を魂に刻むべし!

◆トレンドが明確で値幅取りが簡単!? 先物やるなら原油一択!

 為替や株式市場の変動要因にもなりえる商品(コモディティ)市況。馴染みがないという人も多いだろうが、なかでも原油先物は商品先物市場のなかで最大の取引高を誇る。

「売買できる原油先物には、WTI原油とブレント原油、ドバイ原油の3つがあります。ドバイ原油は文字どおりアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで生産される原油で、ブレント原油は欧州市場の指標となる英領北海産原油ですが、国際的指標として機能しているのは米テキサス産の価格であるWTI原油。最も取引高が多いため、“素直なチャート”を描きやすい。少々ボラは大きめですが、トレンドが継続しやすいので初心者でもトレードしやすい商品と言えるでしょう」

 こう解説してくれたのは現役のコモディティ・トレーダーであり、経産省の原油価格研究会のメンバーでもある江守哲氏。原油がオススメな理由はほかにもあるという。

「原油は数あるコモディティのなかで最も報道量が多い。情報収集が容易なのです。アメリカ、ロシア、中東の産油国は常に価格を見ながら生産量を調整しています。その価格は世界経済に影響を及ぼすので、トランプ大統領や産油国のトップの発言一つで上げ下げする。一方で原油価格がある程度の値段に落ち着いていることは世界経済が堅調な証しでもあります。原油の需要が高止まりしていることを意味するからです。最近では原油とアメリカの代表的な株価指数であるS&P500の相関性も見られる。おそらく、S&P500と原油を同時に投資している投資家が多いからでしょう」

◆原油とS&P500は相関性アリ

……近年の原油価格は米国の代表的な株価指数であるS&P500と正の相関性があるという。そのためS&P500を見ながら原油相場の動向を予測するのも有効。一時は米ドル/円と逆相関にあると言われたが、今は連動性が薄れている。

 原油に精通すれば世界経済全体を見渡すことができるのだ。

◆国際情勢から原油相場を読み解く

 では、どんなトレードが有効か?

「私はGW中に、直近安値を割り込んできた61ドル前後で売り、50ドル台半ばで半分だけ利確しました。原油はトレンドが出やすいので、直近高値・安値更新についていくような順張りが有効。原油に触ったことのない投資家は、5日、25日、75日といったポピュラーな移動平均線を表示しての順張り投資から始めるといいでしょう」

 国際情勢を見つつ、トレンド系の指標と合わせて取引するのがよさそうだ。ちなみに、今後の原油相場を江守氏はどのように見ているのだろうか?

「上昇しても70ドル台ではないかと見ています。下落トレンドが明確になったところでは、売りを入れていくのが賢明。値上がりしても70ドル前後は売り時。ただ、初心者は下落したところを売っていくのがよいでしょう。トレードの際には原油のボラティリティの高さに要注意です」

 取引の際には、しっかりリスク管理を行うべし!

<今後の原油相場を読むうえで押さえておきたいこと>

●毎週木曜日0:30(夏時間は水曜日23:30) EIA週間石油統計「原油在庫」

 米エネルギー情報局(EIA)が、前週金曜日時点の国内在庫を発表。原油在庫のみならず、ガソリンや灯油の地域ごとの在庫も発表される。最も重視される原油在庫は増えると原油価格の下げ材料となり、減れば上げ材料となる。事前予想と比較して多いか少ないかもポイントに

●毎週水曜日6:30(夏時間は5:30) API週間石油統計「原油在庫」

 米石油協会(API)が、前週金曜日時点の在庫を発表。政府機関のEIAと異なり、APIは業界団体にすぎず、データの正確性が劣るものの、翌日に発表されるEIA週間石油統計の動向を予想するうえで注目されやすい。大幅な原油在庫の増減や予想値からの乖離が見られたら、原油価格を左右することも

●アメリカとイランの対立

 イランが’15年に締結した核合意について履行の一部を停止し、原子炉や核兵器に使用される高濃縮ウランの生産再開方針を示したことを受けて、トランプ大統領がイランに対する経済制裁を発動。イランの原油は全面禁輸となり、原油供給量が減少⇒価格上昇に。対立深刻化は原油価格の上げ材料に

◆<江守哲氏のカラ売り3か条>

1 下落トレンドが出たら売りを入れていく

2 6月末のOPEC+後、上下に触れる可能性あり

3 トレードするときはボラリティの高さに注意

【江守 哲氏】

エモリキャピタルマネジメント代表。住友商事に入社後、非鉄金属取引に従事。三井物産フューチャーズ、アストマックスを経て現職。現在、ヘッジファンド運用も手掛ける

― [カラ売り]の奥義 ―
ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7月24日(水)8時31分

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