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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英、次期首相が決定する

7月20日(土)4時25分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆英、23日に次期首相が決定する
◆英、新首相の下でも当面は離脱をめぐる不透明感は続くか
◆加ドル、注目の指標発表予定もなく方向感に欠ける動きが続くか
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円132.00-138.00円
加ドル円81.00-85.00円

7月22日週の展望
 英保守党党首選の決選投票結果は来週の22日にまとめられ、23日に英次期首相が決定される。ジョンソン前外相とハント外相の決選は始終ジョンソン氏がリードを守っており、ジョンソン氏の新首相就任はほぼ確実とされている。もっとも、誰が首相になっても英国の欧州連合(EU)離脱問題を軟着陸させるのは難しいとの見方が強いなか、離脱強硬派のジョンソン氏が首相になれば「合意なき離脱」の懸念が高まることで、ポンドは下方向への警戒感は続きそうだ。
 次期首相の下でも、英国のEU離脱問題解決の選択肢は限られている。まずは、議会で可決できる新離脱案でEUと合意することであるが、再交渉に拒否姿勢を示しているEUと新離脱案で合意するのは簡単ではなく、合意したとしても保守党が過半数を制していない議会で離脱強硬派と親EU派の双方を満足させるのは至難の業だ。となると残る選択肢は、「合意なき離脱」か「離脱の延期」に絞られる。ジョンソン氏はEUと離脱案で合意できない場合でも、離脱日の10月31日までにEUから離脱すると公約しており、議会の「合意なき離脱」阻止のためにジョンソン氏が新首相に就任した場合、10月に議会を最大2週間休会させる可能性があると報じられている。議会は次期首相が合意なき離脱を強行するために議会を休会にすることを阻止するための修正案を可決した。「合意なき離脱」の実現性が高まれば、議会は「合意なき離脱」を阻止するために、首相を不信任決議案にかける可能性が出てくる。また、離脱を延期するには、国民投票の再実施か総選挙などEUを納得させる策を出す必要がある。ジョンソン氏が新首相に就任しても、離脱をめぐる不透明感は当面続きそうだ。
 3-5月英失業率(ILO方式)は3カ月連続の3.8%と、約45年ぶりの低水準を維持しており、同賃金(除賞与)は+3.6%と約11年ぶりの高い伸びとなった。また、6月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.0%と前月から横ばい。賃金は高い伸びとなっているが、CPIに上昇圧力は見られていない。世界経済の先行き不安が強まっているなか、英中銀は利上げより利下げに動く可能性が高い。
 加ドルは底堅い動きも、積極的に買い進める材料は乏しい。加6月CPIは前月比-0.2%、前年比+2.0%とともに市場予想通りの結果となった。また、加5月製造業出荷は前月比+1.6%と市場予想の+2.0%を下回った。今月10日のカナダ中銀(BOC)の金融政策会合でインフレ率はガソリン価格や一時的な要因により今年低下する可能性があるものの、一時的な影響が弱まれば2020年半ばまでに2%まで持続的に回復すると予想した。来週は加国内で目立つ経済指標の発表は予定されていない。

7月15日週の回顧
 ポンドは英国の離脱問題の先行き不透明感を背景に軟調な動きが継続。ポンドドルは2017年4月以来の安値水準となる1.24ドル割れ、ポンド円は1月3日以来の安値水準となる134円割れまで下落した。一方、加ドルは新規の手がかりが乏しいなか方向感は出ず、ドル/加ドルは1.30加ドル台、加ドル円は82円後半を中心に小幅の上下にとどまった。(了)

最終更新:7月20日(土)4時25分

トレーダーズ・ウェブ

 

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