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3Dマトリック Research Memo(5):2019年4月期は営業損失が拡大するも、止血材の売上は急速に伸び始める

7月18日(木)7時55分配信 フィスコ

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■業績動向

1. 2019年4月期の業績概要
スリー・ディー・マトリックス<7777>の2019年4月期の連結業績は、事業収益が前期比43.8%増の328百万円、営業損失が2,267百万円(前期は1,874百万円の損失)、経常損失が2,426百万円(同1,767百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が2,554百万円(同1,866百万円の損失)となった。

事業収益については、契約一時金の計上がなかったものの、製品売上だけで見ると前期比43.8%増の328百万円と4期連続の増収、過去最高を更新した。製品売上の内訳を見ると、止血材で同43.3%増の321百万円、研究試薬で同75.0%増の7百万円となっている。地域別売上高では、欧州向けが同25.5%増の192百万円、オーストラリアを中心としたアジア・オセアニア向けが同86.8%増の127百万円、その他(中南米)が2百万円(前期は3百万円)となっており、特にオーストラリア、ドイツ(ニコライ)、イギリス(アクイラント)においては期初計画を上回る売上を達成した。一方で、販売増を見込んでいたPENTAXを通じたフランス、スペイン、オランダ向けは計画を下回り、期初計画(製品売上高で512百万円)の未達要因となった。

費用面では売上原価が前期比134百万円増加の312百万円となり、売上原価率も前期の77.5%から94.9%に上昇した。売上原価率の悪化要因としては、原材料費を中心とした在庫評価損が同41百万円増加したことに加えて、2019年4月期第3四半期に特定生産ロットで仕損品が発生したことが影響しており、これら要因を除けば前期並みの水準だったと見られる。研究開発費については、国内における止血材の臨床試験費用を中心に同223百万円増加の786百万円と計画の範囲内で推移した。一方、販管費は海外営業体制の強化を図ったことで人件費を中心に同134百万円増加の1,497百万円となり計画を若干上回った。オーストラリアで当第4四半期より直販体制に切り替えたことによる物流拠点の整備と、営業スタッフを増員(ゲティンゲグループで同社製品の販売を担当していたスタッフを採用)が上振れの主な要因となっている。この結果、営業損失は期初計画の下限レンジである2,217百万円とほぼ同水準で着地した。

営業外収支が前期比で266百万円悪化したが、これは為替相場の変動により為替差損130百万円(前期は為替差益109百万円)を計上したことが主因となっている。連結子会社が保有する外貨建て資産等の期末評価替えによる。また、特別損失として減損損失144百万円(前期は97百万円)を計上している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MH》
株式会社フィスコ

最終更新:7月18日(木)8時57分

フィスコ

 

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