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■ 男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯独身者
ところが最近は、お一人さま高齢者が増え続けており、貧困や孤立や認知症などといった問題を抱える人が出始めており、中には万引といった犯罪を繰り返すケースが目立って増えているとテレビなのでも報道されております。
とりわけ女性は男性よりも長生きするのが一般的ですので、一人暮らしの数も男性の2倍とも言われております。また頼れる家族もいない一人暮らしの高齢女性は加齢から介護なども受けられず、孤立に耐えられず再び罪を犯す高齢女性が増えているのです。
■ 老人の三大不安は「お金」「健康」「孤独」
それに男性よりも女性の方が平均寿命が長いので老後の費用は男性よりも余計にかかるのです。2015年の国勢調査データを見ると、65歳以上で配偶者がいない男性は約2割なのに対し、女性は約5割ですので比率は倍以上となります。
この数字からも女性の場合は結婚をしていても未婚の場合でも、お一人さま時間が長いので、女性ほど真剣に老後資金づくりに励むといった老後への資金準備をしておくことが大切になります。
■ 月に10万円以下で生活する
これは平均数字なので実際は10万円以下で生活をしている高齢者の数は、想像以上に多いのではないかと思います。なんとも寂しい話ですが人生の最期を耐久生活の貧困で生活をしている実態が、ショックな事はこれが現実ですので老後の資金作りは真剣に考えておかなくてはいけません。ちなみに老齢基礎年金を真面目に納めた人は、月に6万5008円の年金がもらえます。
■ 長い老後・低収入・低年金という三重苦
対処方法としては収入の中から積立て貯蓄をすることですが、節約をしてお金を貯蓄するのではなく、収入の中から先に貯蓄額を天引きして仕舞う習慣が手っ取り早いやり方かと思います。そして交際費や通信費の見直しを図り収支の黒字化が第一歩です。
収入を増やせない人に取っては若いうちから「低コスト生活術」を習慣化する事も大切になります。仮に毎月2万円を節約しそれを貯蓄に回します。ここで2万円安い生活習慣をしていると2万円貯蓄できた他に2万円安く生活する習慣が身についていますので老後には4万円の効果が期待できるというわけです。
■ 約7割のお一人さま高齢者の生活は苦しい
そこで2017年版高齢社会白書(内閣府)を見ると、家庭にゆとりがあると答えた世帯はわずか8.7%で、ゆとりはないが何とか暮らしているが21.7%で、ゆとりがなく心配と答えた世帯は34.8%となっています。この事から
7割近いお一人さま高齢者は苦しい生活を送っている現実がわかります。
特に女性の場合は男性と比べると平均寿命が長いので、お一人さまで過ごす期間も長いです。なので、若いうちから老後資金対策はできるだけ早く取りかかっても早すぎることはないように思います。
佐々木 泉二
最終更新:7月21日(日)22時25分
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