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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い値動きか、根強い米大幅利下げ観測で

7月17日(水)17時25分配信 フィスコ

17日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想する。ユーロやポンドなど欧州通貨売りを背景に、ドルは底堅く推移する見通し。ただ、米中貿易交渉の先行き不透明感から連邦準備制度理事会(FRB)による今月末の大幅利下げ観測は根強いようだ。

前日の海外市場で、米経済指標の上振れと欧州発の不安要因を背景にドル・円は小じっかりの展開となった。注目された米国の小売売上高は予想を上回る内容となり、米10年債利回りの2.14%台への上昇を手がかりにドル買いが強まった。それに先立って発表されたドイツの経済指標は景況感の悪化が示され、ユーロ売りに振れている。また、来週にも発足する英国のEU離脱強硬派による新政権が「合意なき」ブレグジットに導くとの思惑でポンドも大幅安に。本日のアジア市場ではそうした欧州通貨売りのほか、日米貿易交渉の妥結への思惑でドルは底堅く推移した。

この後の海外市場で欧州通貨売りが続けばドルは底堅く推移するものの、ドル・円が108円後半に浮揚するシナリオは描きにくい。6月末の米中首脳会談は休戦で合意したはずだが、トランプ大統領は16日、自身が望めば中国からの輸入品に追加関税を課すことが可能などと明言。先行きの交渉に影響を与えかねず、円などの安全通貨買いを誘発しやすい。15日に発表された中国の4-6月期国内総生産(GDP)は前期からの鈍化が顕著になったが、30-31日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、26日の米国の4-6月期GDP速報値は現時点で減速が予想されている。FRBの金融政策に関して足元で思惑が交錯するなか大幅利下げ観測は根強く、目先のドル買いを抑制しそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%、5月:+2.0%)
・17:30 英・6月生産者物価指数・産出(前年比予想:+1.7%、5月:+1.8%)
・18:00 ユーロ圏・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・21:30 米・6月住宅着工件数(予想:126.0万戸、5月:126.9万戸)
・21:30 米・6月住宅建設許可件数(予想:130.0万戸、5月:129.9万戸←129.4万戸)
・21:30 カナダ・6月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%、5月:+2.4%)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・G7財務相・中銀総裁会議(18日まで、仏シャンティイ)


《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:7月17日(水)17時37分

フィスコ

 

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