ここから本文です

新無線通信規格「Wi-Fi6」関連に熱視線 5G時代に翔ぶ有望株 <株探トップ特集>

7月11日(木)19時30分配信 株探ニュース

新無線通信規格「Wi-Fi6」により、多数の機器が同時接続して効率良くネットにつながり、電波が飛び交う高密度な環境でも動画サービスなどをスムーズに利用できるようになる。関連有力株を追った。
拡大写真
新無線通信規格「Wi-Fi6」により、多数の機器が同時接続して効率良くネットにつながり、電波が飛び交う高密度な環境でも動画サービスなどをスムーズに利用できるようになる。関連有力株を追った。
現在値
ミライトH 1,535 +12
ビーマップ 758 +9
メルコHD 2,776 -56
NEC 4,620 -10
エレコム 3,975 -110
―Wi-Fiの新規格として準備が進められている「Wi-Fi6」、商機をつかむのは?―

 次世代通信システムである「5G 」は株式市場でも関心の高いテーマの一つだが、同じく通信分野で、現在はまだ認知度はそれほど高くはないものの、徐々に注目度が高まっている分野がある。

 「Wi-Fi6」と呼ばれる無線LAN規格がそれで、自宅や飲食店、公共交通機関や観光地などで活用が広がっているWi-Fiの新たな規格として、準備が進められている。5Gの普及は2021年以降といわれているが、「Wi-Fi6は19年中にも製品が出揃うとみられ、20年には本格的な普及が始まると予想されている」(通信業界関係者)との見方もあり、株式市場でも話題に上る機会が増えそうだ。

●最大転送速度が約4割向上

 まだ聞き慣れない「Wi-Fi6」だが、その名称が、発表されたのは18年10月のこと。それまでは米電子電機学会(IEEE)が策定した規格名「IEEE802.11ax」と呼ばれていたものを、Wi-Fiに関連する業界団体「Wi-Fiアライアンス」が新しい名称として採用。これに伴い、現在の802.11ac(周波数帯5ギガヘルツ)は「Wi-Fi5」、802.11n(同2.4ギガヘルツ)は「Wi-Fi4」と名付けられた。

 現在、Wi-Fi6の正式な規格は策定中で、19年中にIEEEによって正式承認される予定だが、最大の特徴は、モバイル通信技術「LTE」と同じ仕組みを盛り込むことにより、電波の利用効率を高め、最大転送速度を約4割向上させた点にあるといわれている。

 例えば、家庭であらゆるものがインターネットにつながるIoTの普及により、無線LANに接続する機器の台数が増えているが、Wi-Fi6により、多数の機器が同時に接続しても効率良くネットにつながるようになる。また、空港や駅など多数のユーザーが存在し、電波が飛び交うような高密度な環境でも、位置情報や動画を活用したサービスをスムーズに利用できるようになる。

 更に、Wi-Fi4、Wi-Fi5は2.4ギガヘルツ、5ギガヘルツのどちらか一方の周波数帯しか受け付けることができず、同時に併用することができなかったが、Wi-Fi6では併用することができるのも特徴だ。

 こうしたことから、主に野外での利用が想定される5Gに対して、家の中やオフィス内などで活用されるWi-Fi6と共存・補完し合う形で普及が期待されている。

●対応製品の発売相次ぐ

 Wi-Fi6に対応した端末に関しては、米インテルが投入間近といわれる第10世代コアプロセッサ(開発コード名「アイスレイク」)がWi-Fi6の機能を統合していることから、19年内には搭載パソコンが登場する見込みとなっている。また、スマートフォンでは、米クアルコムのスマホ用半導体「スナップドラゴン」の最上位製品「スナップドラゴン855」がWi-Fi6に対応。同製品は5Gにも対応しており、既に30以上のスマホが搭載することを明らかにしている。

 一方、ルーターに関しては、ASUSの日本法人(東京都千代田区)が18年12月、正式承認を受ける前のバージョンであるドラフト版のWi-Fi6に対応したルーター「RT-AX88U」を日本では業界に先駆けて発売した。予想以上の売れ行きとなったと伝わっており、Wi-Fi6に対する関心の高さを表している。

 また、エレコム <6750> が5月、Wi-Fi6に対応したルーターを今秋にも発売すると発表した。更に米シスコシステムズの日本法人(東京都港区)も同じく5月にアクセスポイント(AP)などWi-Fi6対応製品を発表するなど、ここにきて関連企業は展開を加速させている。こうした状況から、国内ルーター大手で、メルコホールディングス <6676> 傘下のバッファローやNEC <6701> グループのNECプラットフォームズ、アイ・オー・データ機器 <6916> なども秋ごろにかけて対応製品を発表する可能性が高い。

●無線LAN関連にもビジネスチャンス到来

 更に今後は、文科省が策定した教育のICT化に向けた環境整備5ヵ年計画(18~22年度)による普通教室への無線LAN整備や、東京オリンピック・パラリンピック関連施設への整備、インバウンドの顧客満足度向上のための観光施設や交通機関への導入など無線LAN整備には追い風が吹く。

 こうした際にWi-Fi6への対応を図る可能性は高く、無線LANインフラの構築に関連した銘柄もあわせて注目されることになろう。ミライト・ホールディングス <1417> 、ビーマップ <4316> [JQG]、アライドテレシスホールディングス <6835> [東証2]、USEN-NEXT HOLDINGS <9418> や、公衆無線LANのワイヤレスゲート <9419> などにも注目したい。

株探ニュース(minkabu PRESS)

最終更新:7月12日(金)9時11分

株探ニュース

 

情報提供元(外部サイト)

【あわせて読みたい】

この記事の関連銘柄ニュース

Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

ヘッドライン