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来週(7/1~5)の日経平均株価の予想レンジは、2万1100~2万1700円! G20の米中首脳会談の結果が「協議継続」程度でも、日本株にはプラス材料に!

6月30日(日)20時10分配信 ダイヤモンド・ザイ

日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
日経平均株価は、G20を週末に控えて今週も薄商い! 
週半ばからは、米国の半導体株の強い値動きが支援材料に
 今週の日経平均株価は、G20大阪サミット(主要20カ国・地域首脳会議)の開催を週末に控えて、値動きの乏しい相場展開となりました。商いは膨らまず、6月24日の東証1部の出来高は8億3000万株、売買代金は1兆4000億円ほどにとどまり、今年最低を記録しました。

 週半ばには、早期利下げ期待が後退したことを受けた米国市場の株安の流れから下落する局面も見られましたが、日経平均株価は25日移動平均線が位置する2万1000円での底堅さが意識されています。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
 その後は、米中首脳会談への期待や米国の半導体株の強い値動きが支援材料となり、上に切り返す動きを見せています。結果として、1週間を通じて見ると、25日移動平均線を支持線、75日移動平均線を抵抗としたレンジ相場でした。

来週の日経平均株価は「米中首脳会談」の結果次第! 
大きな進展は期待薄だが、リスク回避姿勢はやわらぐ見通し
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1100円 ~ 2万1700円
 
 来週(7/1~5)の日本市場は、G20での米中首脳会談の結果を受けてのスタートとなります。大きな進展は期待薄ですが、貿易問題に関して「協議継続」といった程度のアナウンスでも、ひとまず市場は悪材料が出尽くした、いわゆる“アク抜け”の流れに向かうと考えられます。貿易戦争の長期化は避けられないと思いますが、米国と中国のどちらにとっても、協議が物別れに終わって市場の混乱を招くよりも、「有効な話し合いであった」という前提に立った「協議継続」のほうが望ましい結果でしょう。

 アク抜けしたからといって積極的に上値を買い上がる動きは期待できませんが、リスク回避姿勢がある程度やわらぐ可能性があり、日経平均株価も押し上げられそうです。

 その他、来週は経済指標の発表にも注目したいところです。

 国内では、7月1日に日銀が発表する「6月の全国企業短期経済観測調査(短観)」が注目されます。大企業・製造業の業況判断指数(DI)のコンセンサス平均はプラス9と、前回3月の調査より3ポイント悪化する見通しです。この予想を下回るようだと、10月の消費増税による影響があらためて警戒され、株価上昇の重石になりそうです。

 海外では、中国で製造業PMIが発表されます。景気刺激策が追加で発表されたこともあり、6月は景況感が改善する可能性があるとみられ、株価の支援材料になりそうです。

 また、7月5日(金)には、米国で6月の雇用統計が発表されます。失業率に関心が集まりますが、コンセンサスは3.6%程度の低水準が予想されています。

 その他、来週も国内小売企業の決算が予定されており、決算を手掛かりとした内需銘柄の物色が意識されやすいでしょう。

 需給面では、7月4日は米国が独立記念日で休場になるので、海外勢の取引は限られるでしょう。雇用統計が控えていることもあり、週半ば以降は次第に個別材料を手掛かりとした物色に向かいやすいと思われます。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
カルナバイオサイエンスが+171.44%で値上がり率トップ! 
 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がりランキング1位はカルナバイオサイエンス(4572)。米国ギリアド・サイエンシズと、新規がん免疫療法として研究開発中の低分子化合物の開発・商業化、および脂質キナーゼ阻害薬の創薬基盤技術を使用して研究開発を行う提携契約を締結したことを発表したことが評価されました。

 2位の日本グランデ(2976)は、オフィスビル賃貸事業に乗り出すと伝えられたことが材料視されました。6月18日に札幌アンビシャスにIPO(新規上場)したばかりの銘柄で、初値は公開価格(750円)を0.3%上回る752円と静かなスタートとなりましたが、今週に入って見直された格好です。

 3位の日本アジア投資(8518)は、地域金融機関との連携による地域創生の推進を支援するため、三重県松阪市の地域商社であるネーブル・ジャパンへ投資を実施したと発表したことが株価上昇につながりました。

 4位はオンキヨー(6628)。株主総会において、連結売上高の約7割を占める主力の家庭用オーディオ事業を、米国の企業へ売却することについて株主から承認を得たことが材料視されました。ライセンスビジネスに切り替えることで、利益改善が期待された格好です。

 一方、値下がり率のトップはフルッタフルッタ(2586)。6月26日の取引終了後に、東証はフルフラッタが上場廃止の猶予期間に入ったと発表。2019年3月期の有価証券報告書で、期末時点で債務超過であることが確認されたためであり、売りが殺到しました。

 値下がり率2位のオプトエレクトロニクス(6664)は、2019年11月期の業績予想を下方修正したことが嫌気されました。米国のハネウェル社から特許侵害で米国際貿易委員会と米国のデラウェア州連邦地裁に訴訟が提起され、その対応に必要な弁護士費用を計上したようです。

 ■今週の値上がり率トップ5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 +171.44
 カルナバイオサイエンス(JQ・4572)
 2
 +77.94
 日本グランデ(札ア・2976)
 3
 +65.75
 日本アジア投資(東1・8518)
 4
 +47.17
 オンキヨー(JQ・6628)
 5
 +35.03
 オーミケンシ(東2・3111)

 ■今週の値下がりワースト5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 -34.95
 フルッタフルッタ(マザ・2586)
 2
 -32.52
 オプトエレクトロニクス(JQ・6664)
 3
 -28.83
 マーケットエンタープライズ(マザ・3135)
 4
 -25.71
 シンクレイヤ(JQ・1724)
 5
 -18.71
 ピアズ(マザ・7066)

 ■今週の出来高トップ5

 順位
 出来高(株)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 325,834,000
 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
 2
 307,488,400
 オンキヨー(JQ・6628)
 3
 283,513,600
 ジャパンディスプレイ(東1・6740)
 4
 172,117,000
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
 5
 95,374,300
 音通(東1・7647)

【来週の主要イベント】
「日銀短観」や「中国製造業PMI」「米雇用統計」に注目! 
 <7月1日(月)>
◆日銀短観
◆決算発表:象印マホービン(7965)、ダイセキ(9793)
◆中6月Caixin製造業PMI
◆独6月製造業PMI(改定値)
◆米6月製造業PMI(改定値)
◆米6月ISM製造業景況指数
◆OPEC総会

 <7月2日(火)>
◆決算発表:ライトオン(7445)、放電精密加工研究所(6469)
◆豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
◆欧5月卸売物価指数(PPI)

 <7月3日(水)>
◆決算発表:アスクル(2678)、ニトリホールディングス(9843)、TSIホールディングス(3608)
◆中6月Caixinサービス部門PMI
◆独6月サービス部門PMI(改定値)
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米6月ADP雇用統計
◆米6月サービス部門PMI(改定値)
◆米6月ISM非製造業景況指数

 <7月4日(木)>
◆決算発表:エービーシー・マート(2670)、キユーピー(2809)、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、クスリのアオキホールディングス(3549)、クリーク・アンド・リバー社(4763)、イオンモール(8905)
◆欧5月小売売上高

 <7月5日(金)>
◆5月全世帯家計調査
◆5月景気先行指数/景気一致指数
◆決算発表:ウエルシアホールディングス(3141)、 オンワードホールディングス(8016)、イオン(8267)、イオンファンタジー(4343)
◆独5月製造業新規受注
◆米6月雇用統計/失業率

【来週の注目銘柄】
「ZOZO】や「レッグス」など、3銘柄をピックアップ! 
 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。

 ZOZO(2019年6月28日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 小売業
 東1・3092
 2019円
 27.3倍
 27.33倍
 新サービス「ZOZOMAT」は意外と見逃せない材料
ネット通販のゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営。スマートフォンで足の3Dサイズ計測が簡単にできる新サービス「ゾゾマット(ZOZOMAT)」を発表しました。ZOZOというと「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)」の苦戦もあって投資家の期待値は低く、また、大手アパレルの相次ぐ離脱の影響も警戒されています。しかし、「ZOZOMAT」の予約は、1日で20万件を超えました。業績への寄与は先になりますが、意外と見逃せない材料と考えています。また、大手アパレルの離脱についても、ヨンドシーホールディングス(8008)とTSIホールディングス(3608)が、ゾゾタウンへの出品を再開しました。株価が長期的に低迷していたこともあり、評価を見直す流れが強まる可能性があります。

 レッグス(2019年6月28日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 サービス業
 東1・4286
 1745円
 23.5倍
 2.72倍
 レンジを突破し、2013年につけた高値が意識される
プロモーションや商品企画など、企業のマーケティングサービス事業が主力。クライアント企業のプロモーション領域において、クライアント企業に最適なプロモーション施策の企画と実施を提供し、これらサービスの一貫した戦略的展開により、費用対効果の最大化を図っています。増収増益基調が継続しており、足元ではカフェ物販および日用品・飲料メーカー顧客向けが順調です。株価は2013年10月に急伸し、200円台から2013年11月には1970円まで急騰しました。その後は600~1400円の間での推移が続いていましたが、ここ最近の上昇でこのレンジを突破しており、2013年高値が意識されてきています。

 DMG森精機(2019年6月0日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 機械
 東1・6141
 1725円
 11.0倍
 1.82倍
 米中が協議継続」といったアナウンスでも機械株には十分な材料
工作機械のみではなく、ハード、ソフトの両面からサポートすることを目指しています。社内外のビッグデータにも対応可能な新オペレーティングシステム「CELOS」や、省人化に欠かせない自動化システムなど、工場内のすべてをネットワークで管理できる「スマートファクトリー」実現の技術が競争力です。現在G20での米中首脳会談の成否に関心が集まっていますが、米中「協議継続」といった結果でも、機械株に関して十分に「悪材料の出尽くし」が意識されそうです。株価は足元の上昇で4月の戻り高値を捉えてきたので、同水準突破で需給状況の改善も意識されます。

 【※今週のピックアップ記事! 】
⇒「バイオプラスチック」関連銘柄の中でも業績好調な19社を紹介!  コンビニが植物由来素材の包装を採用するなど、拡大する“脱プラスチック”の流れに乗れ! 

 ⇒東証1部&2部の「大型株」で、アナリストが“買い”と診断した2銘柄を公開!  米中貿易摩擦への懸念が過剰な「コマツ」、業績予想が保守的な「ソニー」に注目
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

最終更新:10月4日(金)12時50分

ダイヤモンド・ザイ

 

情報提供元(外部サイト)

ダイヤモンド・ザイ

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株式会社ダイヤモンド社

12月号:12月21日

定価730円(税込)

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