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地域別住みよさランキング近畿&中部地区編

6月26日(水)5時30分配信 東洋経済オンライン

地域別住みよさランキング近畿&中部地区編
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地域別住みよさランキング近畿&中部地区編
東洋経済新報社が全国の792市と東京23区の20区(千代田区、中央区、港区を除く)の計812市区を対象に公表している「住みよさランキング」。これまで、総合評価トップ50都市や、「関東&北海道東北地区」のランキングを配信してきた。地域別の第2弾は「近畿」と「中部」だ。

今回の「住みよさランキング2019」では、算出指標やランキング対象について大幅な変更を行った。算出の基となる指標の数を、前回の16指標から22指標に拡充し、人口当たりの犯罪件数や交通事故件数、子ども医療費助成の対象年齢、水道料金、そして気候(夏暑くなく、冬寒くなく、日照時間が長い都市が上位)など、これまでとは別の視点からの指標を中心に、追加を行った。
そのため前年の結果との連続性はなくなっていることに留意いただきたい。ランキング表は3ページ目以降にある。

■大阪市は50万人以上の都市の中でもトップ

 住みよさランキングの近畿ブロックの1位は、大阪市となった。大阪市の全国順位は23位で、政令指定都市のみならず、人口50万人以上の都市(35市区)の中でも全国トップである。

 大阪市のランキングの特徴は、人口当たりの小売販売額(14位)や飲食店数(16位)、可住地面積当たり飲食料品小売事業所数(食品スーパーやコンビニなど)(13位)が上位にあり、これらの指標で構成する利便度が7位で、富裕度の指標の事業所当たり売上高(26位)、住宅地地価(36位)も上位にあること。西日本を代表する繁華街やビジネス街を持つ商業のまちであることが、数字に反映されている。
 加えて、汚水処理人口普及率(1位)、水道料金(53位)、人口当たり財政歳出額(58位)、転出入人口比率(88位)などの指標も上位にあり、快適度は2位となっている。一方で安心度は796位で、人口当たり犯罪件数は790位、20~30代女性人口当たり0~4歳児数は784位で、安心度の6指標のうち全国平均を上回っているものはない。

 ブロック2位は御坊市(和歌山)。県の中央の沿岸部に位置しており、人口2万3000人で面積も県内最小のコンパクトな市だ。ランキングの特徴としては利便度が15位になっていることで、人口当たり小売販売額(43位)や大型店面積(33位)、飲食店数(12位)が上位にある。また、快適度の指標の気候(46位)も高い特徴を持つ。
 ブロック3位の葛城市(奈良)は、県の北西部に位置する人口3万7000人の市で、大阪市への通勤者も多いベッドタウンで、ランキングでは安心度(86位)と快適度(50位)が上位にあり、安心度では老年人口当たり介護施設定員数(13位)、子ども医療費助成(1位)、20~30代女性人口当たり0~4歳児数(93位)、快適度では転出入人口比率(44位)、水道料金(85位)が上位という特徴がある。

 このほかの各府県のトップの特徴は以下のとおりである。
 滋賀県のトップは草津市で、利便度の指標の人口当たり小売販売額(32位)や大型店面積(22位)と、快適度の転出入人口比率(58位)、汚水処理人口普及率(40位)、水道料金(80位)が上位にある。

 兵庫県のトップは三田市で、富裕度の事業所当たり売上高(64位)や個人所得(84位)が高い。京都府のトップは長岡京市で、個人所得(83位)や住宅地地価(60位)などが富裕度の指標が高いのが目立つ。

「住みよさランキング2019」算出指標(【新】は新規採用指標)
A.安心度    
(1)人口当たり病院・一般診療所病床数(2017年10月):厚生労働省「医療施設調査」
(2)老年人口当たり介護老人福祉・保健施設定員数(2017年10月):厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
(3)20~39歳女性人口当たり0~4歳児数(2018年1月):総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」【新】
(4)子ども医療費助成(対象年齢・所得制限の有無)(2019年6月):東洋経済調べ【新】
(5)人口当たり刑法犯認知件数(2017年):各都道府県警察調べ【新】
(6)人口当たり交通事故件数(2017年):交通事故総合分析センター調べ【新】
B.利便度    
(7)人口当たり小売販売額(2015年):総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」
(8)人口当たり大規模小売店店舗面積(2018年):東洋経済「全国大型小売店総覧」
(9)可住地面積当たり飲食料品小売事業所数(2016年6月):総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」
(10)人口当たり飲食店数(2016年6月)総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」【新】
C.快適度    
(11)転出入人口比率(2015~2017年):総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
(12)人口当たり財政歳出額 (2017年度):総務省「市町村別決算状況調」【新】
(13)水道料金(2019年6月):東洋経済調べ【新】
(14)汚水処理人口普及率(2018年3月):国土交通省、農林水産省、環境省調べ
(15)都市計画区域人口当たり都市公園面積(2017年3月):国土交通省「都市公園整備水準調書」
(16)気候(月平均最高・最低気温、日照時間)(1981~2010年):気象庁「メッシュ平年値データ」【新】
D.富裕度    
(17)財政力指数(2017年度):総務省「市町村別決算状況調」
(18)1事業所当たり売上高(2016年6月):総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」【新】
(19)納税義務者1人当たり所得(2017年):総務省「市町村税課税状況等の調」
(20)1住宅当たり延べ床面積(2013年10月):総務省「住宅・土地統計調査」
(21)持ち家世帯比率(2015年10月):総務省「国勢調査」
(22)住宅地平均地価(2018年7月):国土交通省「都道府県地価調査」【新】
■ランキングの対象
2019年6月時点で、全国にある市と特別区(東京23区)が対象。特別区のうち、千代田区、中央区、港区の3区は対象から除外しており、812市区を対象としている。
■算出指標
「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4つの視点から、22のデータを用いて算出。
■算出方法
各指標について、平均値を50 とする偏差値を算出。すべての指標の偏差値を平均したものを「総合評価」としている。

 甲信越、北陸、東海の各地方で構成する中部ブロックには、全国1位の白山市(石川)をはじめ、全国順位が上位の都市がズラリと並ぶ。

 富山、石川、福井の北陸3県は、実に全国上位20市中11市を占めている。ランキングでの北陸の都市の特徴としては安心度が高いことで、北陸3県の30市中、安心度6指標の平均偏差値が50を超えていないのは1市のみである。また、富裕度の指標の住宅面積の広さも、総じて上位にある。
ブロック1位と2位の白山市(石川)と野々市市(石川)については「総合評価トップ50都市」で触れたので、今回は石川県以外の各県のトップ都市の特徴を見ていく。

 福井県のトップは人口26万人の福井市。人口当たり小売販売額(39位)や飲食店数(62位)など利便度の指標が上位にあり、水道料金(75位)、住宅面積(83位)などが全国で100位以内に入っている。

 富山県のトップは北アルプスを源とする黒部川扇状地に街が広がる人口4万1000人の黒部市。水道料金(9位)や都市公園面積(107位)が上位にあり快適度が5位で、住宅面積(18位)や持ち家世帯比率(67位)の住宅関連の指標も高い。
 長野県のトップは、県南部の伊那谷の中央に位置する人口3万2000人の駒ヶ根市。老年人口当たり介護施設定員数(26位)、子ども医療費助成制度(115位)など安心度が33位で、人口当たり小売販売額(106位)や飲食店数(94位)など利便度の指標も高い。

 岐阜県トップの郡上市は、県の中央に位置する人口4万1000人の市で、子ども医療費助成制度(1位)など安心度が37位と高く、住宅面積(9位)や人口当たり飲食店数(33位)や財政歳出額(46位)などの指標も上位にある。
■北杜市や田原市、いなべ市がランクイン

 このほかの各県のトップの特徴は以下のとおりである。

 北杜市(山梨)は転出入人口比率(59位)、人口当たり財政歳出額(88位)、水道料金(60位)が上位にあり、快適度が7位と高い。

 田原市(愛知)は、事業所当たり売上高(6位)や財政力指数(21位)が飛びぬけて高く、富裕度が2位である。糸魚川市(新潟)は子ども医療費助成(1位)や人口当たり交通事故件数(48位)、老年人口当たり介護施設定員(64位)が上位にあり安心度が77位。
 いなべ市(三重)は事業所当たり売上高(8位)や住宅面積(59位)で富裕度が8位になっている。御前崎市(静岡)は子ども医療費助成(1位)や気候(4位)、財政力指数(42位)が全国で100位以内に入っている。
東洋経済『都市データパック』編集部

最終更新:6月26日(水)5時30分

東洋経済オンライン

 

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