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【日経新聞1面】昨年度企業投資、最高の52兆円に【本日の材料と銘柄】

6月19日(水)11時33分配信 フィスコ

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現在値
大成建 4,540 -60
大陽日酸 2,463 -2
三菱ケミH 826.2 -10.3
武田薬 4,446 +20
イオン 2,294.5 +44.5
人手不足対応
「ため込む」から「使う」

日本の上場企業が、2018年度に設備投資やM&A(合併・買収)に約52兆円と過去最高の資金を投じたことが明らかになっている。海外企業による買収が相次いだほか、小売りなどの分野で人手不足に対応するための投資も増えたとみられる。上場企業約3600社(金融・日本郵政除く)のキャッシュフロー(CF)や資産・負債の動きを分析すると、工場や機械の取得・売却、M&Aなどの動きを映す「投資CF」の支出額は51.6兆円と前の年度比で3%増えたという。3年連続で最高となり、5年前を2割強上回る水準である。
投資CFは電機や自動車、機械など製造業で減少が目立った一方、小売りなど非製造業が伸び、特に医薬、化学、繊維、小売り、建設、サービスは過去最高となった。医薬と化学業界では、武田薬品工業
<4502>はアイルランドのシャイアー、三菱ケミカルホールディングス
<4188>傘下の大陽日酸
<4091>は米プラクスエアの欧州事業の一部を買収した。非製造業では、省力化投資も活発だった。大成建設
<1801>はロボット施工などのIT(情報技術)投資を強化し、ソフトウエアなど無形資産の保有額が5年前の2.6倍に拡大。イオン
<8267>はタッチパネルで操作を簡素化したレジを導入する一方で、中国や東南アジアで商業モールを増やし、投資CFは約6600億円と前の年度の1.5倍になったという。
社数ベースでは「2社に1社」にあたる約1630社が営業CFを上回る資金を投資・株主還元に回したという。18年度は中国景気の減速などが響き、事業活動で得た現金、「営業CF」は59.5兆円と7%減少したものの、将来の成長に向けた投資を優先し、配当などの株主還元も更に増やした。

足元の株式市場では、直近の株価低迷で予想配当利回りが5%を超える銘柄も目立つようになっている。配当利回りは株価の下支え材料として期待される一方で、業績成長への期待が高まらなければ、積極的に上値を追う動きは繋がりにくかった。今回明らかになった日本企業による資金を「ため込む」から「使う」へとシフトしつつある財務戦略は、経営実態として資産効率や収益力の改善を中長期的には見極める必要はある。しかし、世界景気減速懸念などの外部環境の不透明感が増すなか、成長に向けた人的投資などの施策を行う企業に対する市場の注目度も同時に高まりやすいだろう。



<4502>武田薬品{がんや中枢神経、消化器領域が主力の国内製薬トップ}
<4188>三菱ケミカルHD{総合化学国内最大手}
<4091>大陽日酸{産業ガスで国内トップシェア}
<1801>大成建設{大手ゼネコンの一角}
<8267>イオン{国内流通大手。GMS(総合スーパー)、モール型SCを展開}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:6月19日(水)14時53分

フィスコ

 

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