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【日経新聞1面】AI時代の製造業生き残りへ製造データ共有【本日の材料と銘柄】

6月17日(月)12時37分配信 フィスコ

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現在値
Bパッド 6,060 -140
DMG森精 1,575 -2
三菱電 1,518 +39.5
安川電 4,020 +80
ファナック 20,695 +670
三菱電機
<6503>、安川電機
<6506>など国内の主要メーカー100社が連携し、設備の稼働状況や品質検査などの製造データを相互に取引できる仕組みをつくる。生産や加工の情報を取引先と共有することで、開発期間の短縮やものづくりの効率性の改善などにつなげる。品質や生産性向上の鍵を握る製造データは競争力の源泉で、多くの企業が自社の中に閉じ込めてきた。ブロックチェーン(分散型台帳)の技術を応用して安全性の高い環境で他社と情報を共有することで競争力向上につなげる。

製造業の業界団体「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)」が運営母体となり、新取引システムを2020年春メドに稼働させる。システムにはブロックチェーンの仕組みを応用し、情報漏洩リスクや運営コストも低減できる見込み。DMG森精機
<6141>はじめ世界で競争力の高い工作機械メーカーなどが多数参加する見通し。具体的には、製品の設計データや生産設備の稼働状況、品質検査のデータなどをやりとりすることになる。参加企業は相対でも、複数企業間でも取引でき、価格は個別に決めるほか、無償で情報を共有することもできる。

電機メーカーとしては、工作機械の生産データを部品メーカーと共有すれば、より早く部品の量産体制に入れるようになり、工作機械メーカーとしては、納入先企業と設備の稼働データを共有すれば、部品の摩耗状況を把握でき、設備を安全に効率良く保てる。機械の故障時期を予測し事前に部品交換することで生産ロスを回避できる利点も見込めるようになる。

こうした国を挙げての取り組みが進展することにより、国内製造業全体の底上げが期待される。とりわけ、産業用ロボットなどは世界シェア5割を占めるなど、AIの重要な要素の一つであるビッグデータの強みが生かされることになり、AI時代の製造業における日本の優位性が高まってくことにもつながろう。工場などで生じる製造データには競争力に直結するノウハウが含まれるため、他社との共有にはリスクもある。当初は取引先企業との開示に限られ、横への発展には時間を要する可能性もあるが、参加企業が増加するに従い、不参加企業は相対的な技術開発の遅延も意識されてくることになろう。

電機メーカーや機械メーカーは、生産効率の改善や技術開発力の高まりなどが期待されるほか、メンテナンス需要の着実な取り込みも進むとみられる。ビッグデータの解析に強みを持つ企業なども、ビジネスチャンスの広がりが大いに期待されることになろう。また、ブロックチェーンの将来性期待なども再燃してくる余地がある。さらに、品質検査状況などもオープンになることで、足元で拡大する品質偽造問題などの縮小にも寄与していくことになろう。




<6954>ファナック {工作機械向けNC装置で世界トップ、産業用ロボットでも有数}
<6506>安川電機{産業用ロボット大手、ACサーボモータとインバータで世界トップ}
<6141>DMG森精機 {工作機械大手の一角、NC旋盤・マシニングセンタでトップ級}
<3655>ブレインパッド{データ解析コンサルやビッグデータ分析等を展開}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:6月17日(月)18時45分

フィスコ

 

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