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来週(6/10~14)の日経平均株価の予想レンジは、2万650~2万1150円! ラクスルやフルスピード、エニグモ、サンバイオなど人気銘柄の決算に注目!

6月9日(日)20時15分配信 ダイヤモンド・ザイ

日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
今週の日経平均株価は、前半で下げたものの、
FRB議長や中国商務省の発言を受けてリバウンド! 
 今週(6/3~7)の日経平均株価は上昇しました。

 週前半は、中国政府が、年間輸入総額600億ドル規模の米国製品に対する追加関税率を従来の最大10%から最大25%に引き上げる報復措置を発動するなど、米中の貿易摩擦がさらに激しくなる中、リスク回避姿勢の流れが強まりました。

 また、米司法省がグーグルの反トラスト法違反疑惑の捜査に着手する準備を進めていると報じられたことで、グーグルやアマゾンなどが下落した影響が嫌気されました。為替市場の円高傾向も重石となり、日経平均株価は一時2万289.64円まで下げ幅を拡大させる局面もみられました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
 しかし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による、「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」との発言を背景とした利下げ期待、また、中国商務省の報道官が「貿易摩擦は対話によって解決すべきだ」との声明を出し、貿易摩擦への過度な警戒感が後退したことを受けた米国市場の上昇を追い風に、週半ば以降はリバウンドをみせています。

 トランプ大統領の発言に振り回されやすい株式市場の状況も変わりなく、米国とメキシコによる当局者会合は合意に至りませんでしたが、その直後にはメキシコへの関税について先送りを検討していると伝えられるなど、二転三転する報道に投資家は翻弄されました。

来週の日経平均株価は、不安定な外部環境は変わらない一方、
リターン・リバーサルの動きに期待! 
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万650円 ~ 2万1150円
 
 来週(6/10~14)も、結果的には底堅い値動きが続きそうです。

 外部環境は何ら変わらず、米中関係については6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談が予定通り実現するかが待たれるところです。G20通過後には、米国は中国への関税第4弾も控えています。

 また、メキシコ関税についても、延期検討とは伝えられていますが、依然として6月10日実施の可能性があります。「メキシコ大統領は、関税が実施された場合における米国への報復関税のリストを受け取った」との報道もありますので、緊張状態と言えるでしょう。

 一方で、こういった外部環境だからこそ、底堅く推移する可能性もありそうです。基本的には、こういった外部環境の中ではリスク回避姿勢になります。ただ、外部環境が不安定な状況が長期化しているだけに、さらに売ってくる投資家も限られます。つまり、ポジションは持たない方が良いとの解釈です。

 売りも買いもできない状況の中、このところは内需系銘柄に資金が向かっており、景気敏感株は売られています。G20に向けて、いったんはポジションを圧縮する流れになりやすいと考えられますので、内需系銘柄の利益確定に対して、景気敏感株の買い戻しといった、リターン・リバーサル(逆張り)の動きが強まりそうです。結果的には日経平均株価へのインパクトの大きい半導体株などの買い戻しが、日経平均株価を押し上げることも期待できます。

 また、以前の記事でもお伝えしましたが、6月後半には昨年12月の急落局面における信用期日が到来します。今年に入り順調なリバウンドを続けている銘柄には、信用取引の売り方の買い戻しが次第に意識されてきそうです。

 なお日経平均株価は、まだ明確に底打ちをしたとは言えませんが、今回の2万300円割れにより、チャート上では窓を空けてローソク足が残っています。離れ小島のように見えますが、これはテクニカル分析では“アイランドリバーサル形状”と呼ばれ、下に出れば底打ち、上に出ればピークとの見方をされます。これも、弱いながらも「すでに底打ちをした」という安心材料のひとつと言えるでしょう。

 その他、来週の材料として、ラクスル(4384)、鎌倉新書(6184)、フルスピード(2159)、エイチーム(3662)、エニグモ(3665)、サンバイオ(4592)といった個人ニーズの高い企業の決算発表が予定されていますので、個人主体の売買も活発化しやすいでしょう。

 さらに、世界的なゲーム見本市「E3」がロサンゼルスで開催されることや、Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」が今年11月にスタートするとが伝えられていることから、ゲーム関連銘柄の活性化にも期待したいところです。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
日本通信が+50.00%で値上がり率トップ! 
 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 値上がり率トップの日本通信(9424)は、5月中旬に米連邦通信委員会から米国5G(CBRS)の商用基地局に関する認可を取得したことがきっかけに急騰。低位材料株として個人投資家の資金が集中し、出来高ランキングでも2位に顔を出しています。

 2位の日本精密(7771)は、一部メディアに取り上げられたことをきっかけに人気化。これまで10万株に満たない出来高は、木曜日には1000万株を大きく超えました。

 3位のココカラファイン(3098)は、経営統合でマツモトキヨシホールディングス(3088)とスギホールディングスからアプローチを受けていることで再編機運が高まりまった結果です。

 4位のイトーヨーギョー(5287)は、国土交通省が災害時の物資輸送に重要な道路を対象に、電力会社や通信会社に電柱を撤去させる新たな制度を設けるとの報道をきっかけに、「電柱地中化」関連銘柄として注目を集めました。

 5位の日本ライトン(2703)は、親会社の台湾ライトンが240円でTOB(株式公開買付)を実施し、完全子会社化すると発表。これにより、TOB価格にサヤ寄せする格好で急伸しました。

 一方、値下がり率ワースト1位のAmazia(4424)は、第2四半期決算評価から5月に強い値動きが続いていましたが、6月に入ると一転、利益確定の流れが続いています。

 ワースト3位のはてな(3930)は、2019年7月期の業績予想を上方修正しましたが、期待値に届かず利益確定の流れに。4位のメディカル・データ・ビジョン(3902)は、5月半ばに発表した決算が好感されて5月末にかけて強い値動きが続いていましたが、6月以降は利益確定の流れが続いています。

 ■今週の値上がり率トップ5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 +50.00
 日本通信(東1・9424)
 2
 +36.36
 日本精密(JQ・7771)
 3
 +34.20
 ココカラファイン(東1・3098)
 4
 +34.14
 イトーヨーギョー(東2・5287)
 5
 +32.78
 日本ライトン(JQ・2703)

 ■今週の値下がりワースト5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 -28.76
 Amazia(マザ・4424)
 2
 -22.50
 日本ホスピスホールディングス(マザ・7061)
 3
 -22.25
 はてな(マザ・3930)
 4
 -21.28
 メディカル・データ・ビジョン(東1・3902)
 5
 -18.36
 ライトアップ(マザ・6580)

 ■今週の出来高トップ5

 順位
 出来高(株)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 437,063,700
 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
 2
 245,493,700
 日本通信(東1・9424)
 3
 232,838,900
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
 4
 116,498,800
 ヤフー(東1・4689)
 5
 86,819,800
 ジャパンディスプレイ(東1・6740)

【来週の主要イベント】
「米中小売売上高」や「E3」「サンバイオ」の決算に注目! 
 <6月10日(月)>
◆4月経常収支/貿易収支
◆1~3月期GDP改定値
◆5月景気ウオッチャー調査
◆決算発表:サトウ食品工業(2923)、コーセーアールイー(3246)、ピジョン(7956)
◆英4月鉱工業生産指数
◆中5月貿易収支

 <6月11日(火)>
◆決算発表:三井ハイテック(6966)、丹青社(9743)
◆英5月失業率
◆米5月卸売物価指数
◆世界最大級のゲーム見本市「E3」

 <6月12日(水)>
◆5月国内企業物価指数
◆決算発表:神戸物産(3038)、SKIYAKI(3995)、HEROZ(4382)
◆中5月生産者物価指数
◆ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言
◆南ア4月小売売上高
◆米5月消費者物価指数

 <6月13日(木)>
◆4-6月期四半期法人企業景気予測調査
◆決算発表:ラクスル(4384)、鎌倉新書(6184)、東京ドーム(9681)
◆欧4月鉱工業生産
◆決算発表:ブロードコム(AVGO)

 <6月14日(金)>
◆4月鉱工業生産/設備稼働率(確報値)
◆決算発表:フルスピード(2159)、エイチーム(3662)、エニグモ(3665)、サンバイオ(4592)
◆中5月鉱工業生産
◆中5月小売売上高
◆米5月小売売上高
◆米6月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)
◆米5月鉱工業生産/設備稼働率

【来週の注目銘柄】
リバウンドが継続している信用需給1倍以下の3銘柄に注目! 
 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。

 外部環境が不透明の中、昨年後半の安値を底にリバウンド基調が継続しており、なおかつ信用倍率が1倍を割り込んでいて需給関係の良い銘柄をピックアップしました。

 ラクス(2019年6月7日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 情報・通信
 マザ・3923
 2698円
 122.2倍
 26.61倍
 SaaS型経費精算市場ではシェアトップ! 
メール配信システム「配配メール」、Webデータベース「働くDB」、経費精算システム「楽楽精算」などクラウドサービスを主力としています。交通費などの経費を精算する「楽楽精算」は、累計導入者数がSaaS型経費精算市場でトップです。2019年3月期業績は、期初計画を上回り、前期比大幅増収で着地。当期純利益が初めて10億円を超えました。クラウド事業は、積極的な成長投資の効果で高成長が持続しています。直近の信用倍率は0.62倍。株価は、昨年12月25日の安値を底に順調なリバウンドが継続しており、先週からの強い値動きで心理的な抵抗だった2500円を突破。売り方の買い戻しを巻き込んでの一段の上昇に期待したいところです。

 富士通ゼネラル(2019年6月7日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 電気機器
 東1・6755
 1555円
 13.5倍
 1.48倍
 夏場のエアコン需要への期待が高まる
富士通グループで、空調事業が主力の電機メーカーです。ルームエアコンや空気清浄機のほか、情報通信システム事業では消防・防災システム、電子デバイス事業ではカメラ、電子部品、ユニット製造を柱にしたソリューションビジネスを展開しています。5月に入ってすでに気温30度以上の夏日が続く中、夏場のエアコン需要への期待も高まりそうです。直近の信用倍率は0.62倍と、前週の2.77倍から大きく改善しています。株価は昨年12月25日安値を底に緩やかなリバウンドが継続。25日移動平均線や75日移動平均線が下値支持線として意識されると、売り方の買い戻しを誘いそうです。

 ヨコオ(2019年6月7日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 電気機器
 東1・6800
 2095円
 16.9倍
 1.73倍
 昨年5月につけた高値の2380円が射程圏内に! 
電子部品メーカーであり、車載通信機器や回路検査用コネクタ、医療カテーテル用微細部品などを手掛けています。2019年3月期業績は、増収・小幅な営業減益での着地でした。セグメント別では、車載通信機器において、主力のシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする車載アンテナ製品が堅調です。無線通信機器では、携帯端末メーカー向けの販売が受注減により落ち込んだものの、POS端末/ヘルスケア市場向け販売が堅調な推移でした。直近の信用倍率は0.97倍と、前週の1.65倍から大きく改善。。株価は、昨年10月30日安値を底に75日移動平均線を下値支持線としたリバウンドが継続しており、昨年5月につけた高値の2380円が視野に入ってきました。

 【※今週のピックアップ記事! 】
⇒「サービスロボット」の分野で注目される関連銘柄を発掘!  米中貿易摩擦の影響を受けにくい内需系で、「サービスロボット開発技術展」で人気化の可能性も

 ⇒ZOZOやRIZAP、ソフトバンクなど、株価にも影響を与えそうな“お騒がせ企業”の株主総会は要チェック!  低迷中の企業の総会では、経営陣の発言に注目しよう
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

最終更新:6月9日(日)20時15分

ダイヤモンド・ザイ

 

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