ここから本文です

家計が債務超過……住宅購入は間違いだったのか?

5月26日(日)21時40分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆住宅ローンの残高が多く、家計が債務超過の状態に。問題ある?

相談者からいただく質問に、「貸借対照表を作ってみると、住宅ローンの残高に比べて住宅の資産価値が低いため債務超過でした。住宅購入は間違いだったのでしょうか?」というものがあります。債務超過は確かに問題ですが、法人企業と個人家庭とでは意味合いがまったく異なるのです
拡大写真
相談者からいただく質問に、「貸借対照表を作ってみると、住宅ローンの残高に比べて住宅の資産価値が低いため債務超過でした。住宅購入は間違いだったのでしょうか?」というものがあります。債務超過は確かに問題ですが、法人企業と個人家庭とでは意味合いがまったく異なるのです
住宅ローンのご相談をお受けしていると、とてもよく勉強していらっしゃる方は多く、次のようなご相談をいただくことがあります。

「我が家の貸借対照表を作ってみたところ、住宅ローンの残高が多く、それに比べて、住宅の資産価値が低いため、家計は債務超過状態です。これは大問題ですよね。住宅を購入したことは間違いだったのでしょうか?」

住宅購入後に、住宅ローンや家計を見直してみることはとても大事です。でも、判断基準を過ってはいけません。債務超過は確かに問題です。でも、法人企業(会計)と個人家庭(家計)とでは、意味合いがまったく異なるのです。

◆企業にとっての債務超過は、倒産にもつながる大問題

法人企業、特に中小企業の多くは資本金が小さいこともあり、金融機関から融資を受けています。その融資も住宅ローンとは異なり、借り入れ期間が2年や3年といった短期のものが多く、借り入れ期間中は利息の支払いのみ。返済期日に借入元金を一括返済という契約も普通にあります。

仮に借り入れ期間が3年の融資を3本受けている企業があるとしましょう。この企業は毎年、返済期日が訪れることになります。この企業がとっても儲かっていれば、銀行に全額返済をしても全く問題ないのですが、そのような企業は少ないのが現実です。すると、企業は今年、一旦返済するものの、もう一度、改めて融資を依頼します。

その時に、その企業の貸借対照表が債務超過だと、融資をしてくれない可能性が高いのです。銀行からの融資が受けられなければ、その企業は資金繰りに行き詰まって、倒産するかも知れません。法人企業にとって「債務超過」はとても大きな問題です。

◆家計にとっての債務超過は、見なかったことにできる!?

債務超過であることの最大の問題は、金融機関から融資を受けられなくなることです。

個人が金融機関から融資を受ける多くのケースは、住宅ローンですね。その住宅ローンの借り入れ期間は、長期でしょうか? 短期でしょうか? 法人企業のように2年や3年で融資を申し込む人はいません。少なくとも15年以上の長期融資のはずです。住宅購入の2年後や3年後といった近い将来に、改めて融資を受けることを想定している人はいないハズです。

もし、あなたが、購入したばかりの“住宅を売らなければならない状況”であれば、債務超過は多少問題ですが、住宅の売却などまったく考えていないのであれば、目先の債務超過は目を閉じて見なかったことにしても問題ないのです。

◆個人家計にとって大切な視点は「将来キャッシュフロー」

個人家計にとって重要なことは、現時点での資産と負債の財務バランスではなく、これから先の「将来キャッシュフロー」なのです。今後の返済は無理なくできそうか、という視点で、家計を再度チェックしてみましょう。
中村 諭(マネーガイド)

最終更新:5月26日(日)21時40分

あるじゃん(All About マネー)

 

【あわせて読みたい】

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

Yahoo!ファイナンスの特集

平均年収ランキング

ヘッドライン