ここから本文です

これから開業する注目の駅、路線…通勤・通学・生活が超便利になる!

5月23日(木)6時00分配信 ダイヤモンド・オンライン

写真:ダイヤモンド・オンライン
拡大写真
写真:ダイヤモンド・オンライン
 新路線が開業すれば、これまで不便だった通勤や通学が飛躍的に改善され、沿線に人気の街が出現することも多い。そこで今回は、これから開業する主な駅や路線について取り上げたい。(鉄道ジャーナリスト 渡部史絵)

 2019年3月16日、JR西日本おおさか東線の新大阪~放出間が開業(新駅は南吹田、淡路、城北公園通、野江の4駅)して、既存の放出~久宝寺間と結ばれ、大阪の東側を結ぶ路線が全通した。

 これにより、これまで新大阪から片町線や関西本線方面へは大阪駅を経由して向かっていたが、新たなルートの開業で乗り換えも少なく短時間での到達が可能となった。特に奈良~新大阪間の直通快速の運転(朝夕ともに4本ずつ)が始まり、最短52分で行けるようになったのは大きい。

 このように新路線が開業すれば、これまで不便だった通勤や通学が飛躍的に改善され、沿線に人気の街が出現することも多い。「こんなことなら、早くからこの沿線に住んでいればよかった」「土地が安いうちに買っておけばなあ…」などの声が聞こえてきそうだ。

 新規開業予定の路線は、人口の多い地域を中心にまだまだある。早くから知っておくことで、将来の住処の計画も立てやすくなるだろう。

● 令和になって 初めて開業する路線は?

 次ページの表は、現在すでに工事が進められていたり、認可されていたりする計画路線だ。令和になって初めての開業は、沖縄都市モノレール「ゆいレール」の延伸で、10月1日開業を予定し、首里~てだこ浦西までを走行する。沖縄はこのゆいレール以外に鉄道はなく、自動車やバスが住民の足となっている。

 そのため年々増える自動車の保有台数に比べ、道路の整備が追い付かない状況で、ラッシュ時の那覇市内は渋滞箇所も多い。モノレールの延伸は、通勤・通学客の輸送に大きな効果をもたらすだろう。
 5月9日、国土交通省が相模鉄道(以下、相鉄線)・JR直通線に関して正式に認可したと発表。これにより今年11月30日には、相鉄線の西谷とJR東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅付近間(2.7km)に連絡線を新設(羽沢横浜国大を新駅として開業)し、新宿方面へ乗り入れる予定だ。

 平日朝のラッシュ時には1時間当たり4本程度、日中は2~3本程度の直通列車が海老名や湘南台方面から運行され、二俣川~新宿間が約44分で結ばれる。この東海道貨物線の一部区間には、すでに横須賀線や湘南新宿ラインの列車が運行しているので、現在混雑で有名な武蔵小杉も列車増発となる。

 さらに相鉄線は、横浜羽沢貨物駅付近から東急東横線の日吉駅までの新線も建設中で、2022年度下期に開業が予定されている。この相鉄・東急直通線が開業すると、途中に東海道新幹線や横浜線と連絡する新横浜駅(仮称)も設置され、海老名・湘南台と東急東横線、東急目黒線との直通運転が開始される。

 ダイヤ等はまだ発表されていないが、東横線は東京メトロや西武秩父・池袋線、東武東上線の各線と、東急目黒線は東京メトロ南北線や埼玉高速鉄道、都営三田線との直通運転を行っているので、さらに都心部や埼玉県方面への利便性が高まることが考えられる。

 首都圏では、近年で最も注目を集める新規開業路線で、相鉄線沿線はもちろんのこと神奈川県や横浜市西部地区と都心が身近な距離となるだろう。
 2019年度の地方の話題は、富山駅改良工事の進捗に伴い、富山地方鉄道の市内電車と富山ライトレールの直通運転がいよいよ開始されることだろう。これまで地上の富山駅を挟んで南北に路線が運行されていたが、駅の高架化に伴い、駅直結の停留所を設け、異なる路線が結ばれることとなる。この際、富山ライトレール線は富山地方鉄道に合併され運行することとなっている。

● 2022年度は新交通システムの開設や 相鉄・東急直通線の開通、北陸新幹線…等に期待!

 交通渋滞の多い北関東の宇都宮では、バスの定時運行の確保が問題となっていた。その打開策として新交通システムLRTの路線開設(JR宇都宮東口~本田技研北門の14.6km区間)が決定し、2022年3月の開業を目指している。

 LRTとは、次世代型の路面電車のことで、低床電車の導入や乗降の安易性のほか、定時運転、速達性、快適性に優れた軌道系システムを指す。紆余曲折ありながらも着工され、これが開通すれば久しぶりの新規路面電車の開業となろう。

 2022年度では、先にも述べた相鉄・東急直通線のほか、福岡市営地下鉄七隈線の延伸、さらには北陸新幹線の金沢~敦賀間や、九州新幹線の長崎ルート、武雄温泉~長崎間の開業が予定されている。

 福岡市営地下鉄七隈線は、天神南から博多まで延伸され、博多駅利用者には乗り換えがなくなり便利な路線に変貌する。新幹線に関してはビジネスや旅行のスピードアップが期待されるが、九州新幹線は先ごろ佐賀県知事が建設にかかる費用負担等の問題で反対を表明しており、新鳥栖~武雄温泉間の着工が未定となっている。さらに長崎方面だけが予定通り開業するのかも少し不透明になってきた。
● 2023年以降の目玉は リニアと羽田空港アクセス線の開通

 2023年度開業を目標に関西圏では、大阪の北大阪急行が千里中央駅から箕面萱野駅へと延伸される。途中駅に箕面船場阪大前駅が設けられる予定だ。新箕面エリアは、近年大阪のベットタウンとして注目を集めており、マンションの新築も多い。北大阪急行は大阪メトロ御堂筋線と直通運転を行っているため、新大阪や梅田、なんば、天王寺へも乗り換えなしで行けることになる。関西地区では注目の路線となることだろう。

 2024年度の大阪メトロ中央線の延伸は、大阪万博開催に伴う輸送力確保のためで、万博が開催される2025年5月前の開通が見込まれる。

 新幹線関係では、2027年にリニア中央新幹線の品川~名古屋間の開業が予定されており、その後新大阪までの延伸も計画されているが、開業時期は未定(JR東海によると、全線開業は2045年、最大8年前倒しを目指して建設を進めるというが…)となっている。北海道新幹線の新函館北斗~札幌間は2030年度末の開業が予定されている。

 首都圏では、羽田空港アクセス線が3ルート計画されている。それは東山手ルート、西山手ルート、臨海部ルートだ。それぞれ具体的にいうと次のようになる。

 東山手ルートは、田町付近から東京貨物ターミナルまで休止となった大汐貨物線を利用して、東京貨物ターミナルに至り、東京貨物ターミナルから羽田空港へはアクセス新線を建設する。これにより、東北・高崎線や常磐線から羽田空港への直通列車の運行が行われる予定だ。

 西山手ルートは、りんかい線大井町駅付近から東京貨物ターミナルへの連絡線を新設し、大崎経由で埼京線に乗り入れて渋谷や新宿まで結ばれる。

 臨海部ルートは、大井埠頭の東京貨物ターミナルに隣接する八潮車両基地からりんかい線の新木場を通って京葉線への直通ルートを想定しており、千葉方面からも羽田空港へのアクセスが便利になる。

 なお、現在は国内線ターミナルまでとしているが、将来的には国際線の利用者増加を見すえ、羽田空港国際線ターミナルまでの延伸も考えられるだろう。

 このような新線計画のほか、政府の交通政策審議会の答申では、首都圏に多くの鉄道計画が浮上している。いずれも建設費など多くの課題があるため決定には至っていないが、将来、自分の住んでいる家の側に鉄道が走るかもしれない。
渡部史絵

最終更新:5月23日(木)6時00分

ダイヤモンド・オンライン

 

情報提供元(外部サイト)

週刊ダイヤモンド

週刊ダイヤモンド

ダイヤモンド社

2019年6月22日号
発売日6月17日

定価710円(税込み)

特集 最新版 倒産危険度ランキング
忍び寄る大倒産時代の足音
特集2 WSJで読み解く
テスラ危機の真相

【あわせて読みたい】

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

Yahoo!ファイナンスの特集

平均年収ランキング

ヘッドライン