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株式週間展望=アク抜け一巡で上値重いか―戻り売り圧力を意識、景気対策・消費増税凍結への思惑も

5月18日(土)8時17分配信 モーニングスター

現在値
PS三菱 598 +1
ベクトル 1,004 -38
応用地質 1,026 -6
 米中貿易摩擦の再燃で令和早々に揺れた日本株市場も、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。今週(13-17日)は、日経平均株価がゴールデンウイーク前から続いた連敗を7で止め反発した。ただ、これより上のゾーンには売りも潜在する。5日移動平均線や一目均衡表(日足)「雲」下限といったテクニカルのフシをキープし、次の展開につなげられるかが焦点だ。

 日経平均は14日取引時間中の安値2万751円を底に自律反発し、週末の17日は前日比187円高の2万1250円(前週比94円安)となった。終値ベースでは一度も2万1000円を下回ることなく、4月末を最後に割り込んでいた5日線も9営業日ぶりに回復した。

 米国による中国への揺さぶりは、追加関税「第4弾」の示唆、中国通信機器最大手ファーウェイへのハイテク部品禁輸措置で、おおむね出尽くしたと考えられる。米中首脳会談が行われる6月下旬まで、事態はこう着局面が続く可能性がある。

 こうした中、日本株は需給主導の動きが想定される。信用残を見ると、買い残(2市場)は5月2週(10日申し込み時点)の段階で2兆2232億円と3月末以来の高水準。大した規模ではないものの、売り残は反対にじわじわと減少しているため、連休前よりも取組は悪化(10日時点で2.6倍)した。

 一方、価格帯別の累積出来高は、日経平均2万1400-2万1600円に集中している。直近の株価下落で含み損を抱える投資家が多いとみられ、出来高のボリュームゾーンに差し掛かると戻り売り圧力が強まる公算だ。75日線や一目均衡表の基準線や転換線も目先はこのあたりで推移するため、突破するにはそれなりのエネルギーが蓄積される必要がある。

 来週(20-24日)は相場の充電期間に位置付けられる。そして、国内の景気対策への思惑や消費税引き上げの凍結期待がこれに寄与してきそうだ。

 注目材料の1つが、20日に1-3月期のGDP(国内総生産)1次速報。市場では、実質成長率は前期比年率0.2%減と2四半期ぶりの縮小が予想されている。

 また、下旬ごろには政府の月例経済報告が公表され、基調判断の下方修正が見込まれる。夏の参院選も控え、景況感の悪化は景気対策の呼び水になりやすい。実施方向の消費増税についても、凍結論が高まることが想定される。いずれも株式市場にはプラス材料とみられ、中期的な買い手掛かりととらえたい。

 来週の日経平均の想定レンジは2万800-2万1600円。週末の時点で、5日線か、売り優勢となった場合でも、当面2万1100円どころで推移する一目「雲」下限を上回っておきたい。リスクファクターは、国内が22日寄り付き前に発表される4月貿易統計の輸出額、海外は21日のOECD(経済協力開発機構)の世界経済見通し。市場想定超の悪化は売り材料になるとみられる。

 イベントはこのほか、国内で21日に4月訪日外客数、24日に4月消費者物価指数。米国では20日にシカゴ連銀全米活動指数、22日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(4月30日、5月1日開催分)、23日に4月新築住宅販売件数。23-26日には欧州議会選がある。

 参考銘柄はピーエス三菱(=PS三菱) <1871> 、ベクトル <6058> 、応用地質 <9755> 。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:5月18日(土)8時17分

モーニングスター

 

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