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科学的に正しい株主優待の受け取り方とは?

5月16日(木)12時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆安易に株主優待目当てで株を買うと危険?

数々の論文で得られた知識を組み合わせて、「科学的に正しい株主優待の受け取り方とは、どんな方法なのか?」について、考えていきたいと思います。
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数々の論文で得られた知識を組み合わせて、「科学的に正しい株主優待の受け取り方とは、どんな方法なのか?」について、考えていきたいと思います。
株式投資の醍醐味の1つは、やはり「株主優待」でしょう。株主優待とは、会社から株主に与えられる「プレゼント」のようなものです。たとえば、レストランを経営している会社の株を持っていると、「お食事券」が貰える……といった具合です。もしかすると、あなたも株主優待目当てで、株取引を始めた投資家の1人かもしれませんね。

しかし、安易に「株主優待目当てで株を買うと危険だ」ということを、ご存じでしょうか?

実は、配当金や株主優待を受け取った直後は、株価が急激に下がりやすい傾向があります。だから、「株主優待が貰えるから」と思って株を買ったのだけど、株価がドカンと下がって大損してしまう……という失敗をする方が、後を絶たないのです。

とはいえ、ぼくは株主優待制度すべてを否定したい訳ではありません。そうではなく、「きちんと計画的に株を買わないと、得をするつもりが損をしてしまうよ!」ということをお伝えしたいのです。それと同時に、正しい株主優待銘柄の買い付け方を知って欲しいと願っています。

そこで今回は、数々の論文で得られた知識を組み合わせて、「株主優待銘柄の買い時は、いつなのか?」について、考えていきます。この方法を知ることで、損を減らしながら、利益を増やせると期待できます。

◆そもそも、株主優待企業は安全なのか?

一部の賢い方であれば、「株主優待のような制度を行ったせいで、会社としての業績が悪化してしまうのでは?」と心配される方もいるでしょう。そもそもの話として、株主優待銘柄を買うのは、安全なのでしょうか?

この点については、心配の必要はないでしょう。株主優待銘柄に、特別な危険性は認められていません。慶應義塾大学の経営管理研究科に提出された修士論文によると、株主優待企業は、安全性が高いのだとか。具体的には、株主優待制度を始めた会社の株価は、値動きが緩やかになる傾向が見られたそうです。また、優待銘柄と非優待銘柄の間で、パフォーマンスの有意差が見られませんでした。

よって、株主優待をやっているからといって、過度に業績の悪化を心配する必要はないと言えそうです。むしろ、値動きが緩やかである分、その他の銘柄と比べると、安全性が高いと期待できるでしょう。

◆買い付けるなら、権利確定の「3カ月前」!

次に気になるのが、「いつ株を買い、いつ株を売るべきなのか?」という、タイミングについてです。この点については、いくつかの論文で良い方法が見つかりました。これから、詳しい方法をご紹介します。

まず、株主優待銘柄を買うときには、「権利確定の3カ月前」が良いです。野瀬氏の研究によると、株主優待銘柄の株価は、権利確定の3カ月前から上昇する傾向が確認できました。

ですから、権利確定直前になってから株を買うのは、手遅れだということです。これでは、すでに株価が釣り上がった状態で買い付けてしまいます。損をする可能性が高いので、やらない方がよいでしょう。

◆売るなら、権利確定後の「月初め」!

では、株主優待を受け取った後は、いつ株を売るのがよいのでしょうか。コレについても、答えがあります。

日本の株式市場にはサイクルがあります。つまり、「◯月になったら上がる」「◯月になったら下がる」のように、周期的に値動きをしているということです。この周期を活かして取引することで、株主優待銘柄を、ベストなタイミングで売り抜けられると期待できます。

ここでご紹介したいのが「TOM効果」と呼ばれる相場サイクルです。「TOM」とは、「Turn of the Month」の頭文字を取った略語です。日本語に訳すと「月替わり」という意味です。つまり、月末月始のことを指します。John J. McConnellらの研究によると、米国株式市場においては、過去90年間もTOM効果が確認されています。

また、ニッセイ基礎研究所の伊藤氏の調査によって、日本株市場においてもTOM効果の存在が確認されています。日本株市場の場合は「25日~31日」にかけて最も株価が上がりやすいようです。よって、株主優待銘柄を売るのは、株価が上がってからの「月初」を狙うことで、利益を出しやすいと期待できます。

◆まとめ

さいごに、「科学的に正しい株主優待の受け取り方」の要点をまとめます。株主優待を最も有利な方法で受け取るには、以下の手順がベストだと考えられます。

手順1:権利確定の3カ月前に株を買う
手順2:権利確定後の月初に株を売る

この方法を知った上で優待銘柄を受け取るのと、知らずに受け取るのでは、運用成績が全く変わることでしょう。賢く、上手に株主優待を受け取るためにも、本記事でご紹介したテクニックを、実践してみてはいかがでしょうか。

参考資料:株主優待銘柄の買い時は「権利確定3カ月前」だった!(https://allabout.co.jp/gm/gc/477158/)記事下段に記載
中原 良太(マネーガイド)

最終更新:5月16日(木)12時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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