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【日経新聞1面】LNGプロジェクトは日本の成長にも寄与しよう【本日の材料と銘柄】

5月7日(火)12時16分配信 フィスコ

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現在値
日揮 1,449 -33
千代建 286 -25
日立 4,065 -12
三菱重 4,387 -17
三菱商 2,783 -9.5
LNGプロジェクトは日本の成長にも寄与しよう
千代田化工に1500億円支援、三菱商事、三菱UFJと、LNG設備輸出の試金石に

三菱商事
<8058>はプラント会社大手の千代田化工建設
<6366>の経営再建を支援する方針を固めた。千代田化工は2019年3月期に大幅な最終赤字になる見通し。三菱商事は三菱UFJ銀行(三菱UFJ
<8306>の傘下)と共同で1500億円超を投融資し、LNGプラントの高い技術をもつ千代田化工の再建を後押しする。日本が官民を挙げた原子力発電所の輸出が後退した中、千代田化工の再建は日本のインフラ輸出戦略の試金石となる。

千代田化工は18年に米国の受注案件でハリケーンの復興需要などの人手不足で工事が遅れ、熟練工の確保の追加費用などが響き18年4~12月期1281億円の最終赤字、19年3月期は最終赤字が1500億円超に膨らんだ模様。自己資本比率は18年3月末の37.5%から12月末に7.7%まで急落。三菱商事は1990年代後半と08年にも経営危機の千代田化工を支援、3回目の支援に乗り出すのは、日本勢が強いLNGプラントの輸出が有望とみているためだ。

5月中に三菱商事と千代田化工が取締役会を開き正式に再建策を決める。三菱商事は議決権のない優先株を第三者割当増資として引き受け、子会社とはせず、融資も実施する。三菱UFJも融資で再建を支援するが、三菱商事が1500億円超の投融資の大半を担う。

世界のLNG取引量は18年3億1300万トンと10年間で7割増。環境規制による脱石炭でLNGに追い風が吹き、アジアの輸入量は30年に3億4600万トンと世界全体の7割超になると予測されている。日本は60年代にLNGの輸入を始め、世界の3割弱を輸入する最大の消費国で、国内の造船・プラント大手は運搬船や液化施設、貯蔵タンクなどで先端技術を持ち、大型プラントを建設できるのは世界で千代田化工と日揮
<1963>、欧州テクニップFMC、米ベクテルの4社のみ。今後もLNGプラントの高い成長が見込める。

日本政府は世界のエネルギー需要の伸びを見込み原発輸出を成長戦略と位置づけたが、三菱重工業
<7011>がトルコの新設計画を断念、日立製作所
<6501>も英国での計画を凍結した。LNGプラントは原発に代わるインフラ輸出の要となりうるが、LNG事業は10年単位を要し、市況や資源国の政策に振り回されるリスクもある。

三菱商と三菱UFJが千代健の再建計画を後押しするのは、アジア市場を中心に高い成長が予測されるLNG需要に対する世界的な大型LNGプロジェクトが今後も多く続くためである。日本は世界最大のLNG消費国であることから、国内にはLNG関連の高い技術力が集積しており、世界のLNGプロジェクトを取り込むことは日本全体の成長にも大きく寄与することになろう。千代健は厳しい業績を強いられているが、もう一方の雄である日揮は年間受注高が初めて1兆円を突破する見込みなど、業績は順調に回復している。



<6366>千代健{LNGプラントに強みを持つエンジニアリング大手、三菱商が33.9%出資}
<8058>三菱商{総合商社最大手、LNGプロジェクトは稼働中11件・建設中3件に関与}
<8306>三菱UFJ{メガバンク最大手、米国など国際事業のウエイトは最も高い}
<1963>日揮{エンジニアリング最大手、大型LNGプロジェクトで受注高1兆円を突破}
※この記事は、無料のスマートフォンアプリ「FISCO」に先行配信された記事を転載したものです。
《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:5月7日(火)13時03分

フィスコ

 

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